中国人が来た!!!!!!!

高円寺・マヌケゲストハウス。相変わらずカオス状態は続いていて、少し前アメリカ人(しかも偶然みんなポートランド人)たちがいたと思ったが、先週は韓国人たちがたくさん押し寄せ、誰もいなくなったと思ったら今度は中国人たちが大挙して押し寄せた! しかも! 普通のゲストハウスと違って全く見知らぬ人たちではなく、初対面だとしても何かしらの繋がりがあったり、高円寺や素人の乱のことを知ってきてくれる人が大多数。いや〜、面白い人たちが多すぎて最高すぎるけど本当に肝臓が休まる日がない〜〜〜

みんな中国の各地で面白いことやってるひとたち。そこに台湾勢と日本勢が合流してとりあえず飲む! いまマヌケゲストハウスに来れば、中国の各地の人たちと知り合うことができるので、超お得だ!!!

さあ、というわけで、本日1月25日(木)はこの中国の人たちによるイベント! すでに準備は始まっている!!!!

中国のポスター展、ドキュメンタリー映像、中国地下文化トークショー、飲み会などなど。深夜には特別企画もあり。これは楽しそうだ〜〜〜

イベント内容はこちらを参照中国地下文化・特別企画〜ポテトイズム・パルチザン

何かの準備が始まった!
夜の11時ぐらいになってからのんびり始める感じが適当でいいね〜
これまでやってきたイベントのポスター約70枚! すごいイベントの数だ!!

中国作戦初日 上海定海橋へ

今年は新年早々から中国に行ってきた! 少し遅くなったけど、せっかくなので紹介しておこう〜

これまで毎月のように海外各地に行ってひたすら飲み友達を大量に作るという、決死のマヌケ作戦を展開してきたわけだが、最近は大きいイベントや自分の本の出版などのために海外へ行くことが多かった。しかし、やはり大きな目的があると色々と任務も多く忙しかったりして慌ただしく終わることも多い。ということで、今年は少しご無沙汰してるところに、全く意味もなく飲みに行くことにした。イベントとか目的とかなんにもなし! やばい、これは絶対に楽しいに違いない!

というわけで、ここしばらく訪れていなかった中国へ。今回は上海と武漢へ飲みに行くことに。

ということで、1月8日、上海に到着〜。まずはここ数年交流の深い「定海橋互助社」というスペースへ。上海は3年ぶりだけど、この界隈の人たちが「来るなら最近の上海の面白いところ色々案内するよ〜」、と言ってくれる。おお! いいね!やはり「ここに行けばなんとかなる!」というスペースが本当に重要だね〜。

それよりも、この定海橋というスペースがある一角がまだ全く変わってなかったのに安心した。超ボロい商店街が健在なのはいいね〜

ここの窓から見える景色が最高。増改築を繰り返してるのでかなりカオスな状態に!! しかも数年前と景色は全く同じだった!

このスペースの建物は三階建。一階のリビングも同じだったが物が増えている! いや〜、やはりいろんな活動を繰り広げてきていることが感じられるね〜

迎えてくれたのは、この定海橋のメンバーの伊人(イーレン)。「いや〜、よく来たね〜。滞在期間が短すぎて面白いところ全部回れないよ!」とやる気満々だ。これは頼もしい! で、「まずはご飯でも食べよう」と、近所の食堂へ。すると、見ず知らずのオッサンが大量のラーメンをものすごい勢いで食べている! 中国に到着していきなり遭遇するのが、ラーメンを死ぬほど食ってるオッサン! ステレオタイプすぎる!!! これが中国か!!!

いやー、しかし昔の中国のままそんなに変わってないこの通りは安心するね〜。東京で言えば葛飾区か荒川区か大田区の蒲田って感じ。

まずは友達の羅渣も運営に関わっているというレコード屋へ。ビルの一室が改造されて店になっている。入口は完全に普通のでかいマンションみたいなところで、インターホン押して入れてもらう感じ。最近の中国は普通の路面店などは家賃が高すぎたりいろいろあって、こういう秘密の店みたいなところが急増している。口コミとネット社会がすごい中国の若者文化の中では、こういう立地でも全く不利じゃなく、どんどんお客さんが来てる。う〜ん、これ普通に観光で行っても絶対たどり着かないよな〜

商品はレコードがメインで、ジャンルは80年代日本のシティーポップ全開。流行りはどこも同じだね〜。そしてここはレーベルみたいなこともやってるようで、いろんなミュージシャンのレコードも作ってる。驚いたのはソノシートでも作ってたこと! ソノシートなんか今作れるんだ! やばい、かっこよすぎる!

そして次はUPTOWN RECORDSへ。

こちらも案内してもらわないと入口が全くわからない場所に。ボロい団地の隙間みたいなところから入っていって、地元のオッサンやおばちゃんたちがお茶飲んでるところを抜けて地下に入ったところ。こんなの絶対たどり着けない!!!!

で、地下に入ると人知れずものすごい場所が広がっており、超改装された広大な敷地に!!!!! 完全に松代大本営じゃねーか!

まずはそのUPTOWN RECORDS。ジャンルは全般にわたってたくさんある。写真の部屋だけじゃなく、奥の隙間を入るとさらにもう一部屋あり、その奥にはまた小部屋があるという迷宮っぷり。レジのあるカウンターでは店主やお客さんが爆音で音楽かけまくってた。いや、景気のいいところだ〜

隣の部屋に行くと、今度はレコード屋ではなくて膨大な出版物を扱う独立系書店。音楽系から文芸、アート、意味不明のものまで幅広い。とりあえずものすごい量の出版物の嵐。中国の友達いわく、「ネットはいろいろ規制や制限があるから、ネットに出てるものは基本面白くない。いま一番やばいのは間違いなく紙の出版物だよ!」。うわ〜、中国ある意味先行ってるな〜。日本とかもそのうちそんな感じになるんだろうね〜。自民党のアホたちがどんどん管理社会化を進めてるしね。ま、でも中国レベルでもみんな全く懲りずに面白いやり方を開拓してる人間のたくましさを見せてくれてるので、ちょっと安心。よし、中国に続け!!!

出版物系の売場も数部屋にわたって迷宮のようになってる。シルクスクリーンのポスターも大量にあった。上海大本営、楽しすぎる〜

ダンジョンの奥の方に行くと、古着や雑貨のスペースもちらほら。

もうここまでくるとどこをどう歩いてきたんだかわからないぐらいになってくる。とりあえず面白いものがたくさんある。

聞けば数名の店主たちが集まって共同で地下を借りてるとのこと。なるほど、どうりでいろんなタイプの店があると思った。これ、写真で紹介するだけだとちょっとイメージしにくいかも知れないけど、とりあえず本当に広い。おそらく20部屋以上はあるであろう迷宮。どんどん進めばどんどん謎の店が出てくる。いや〜、火事になったらみんな死んじゃうだろうけど、死んでもいいぐらいの面白さがある。

あいにくこの日は閉まってたんだけど、さらに奥の方にはタトゥースタジオも。危ない危ない、また勢いで意味不明のタトゥー入れるところだった。

左から、高円寺在住台湾人のユミ、定海橋の頭目イーレン、そしておにぎりちゃん。後ろは爆音で音楽をかけまくる通りすがりのお客さん

写真右は、このUPTOWN RECORDSスタッフのおにぎりちゃん。やたらテンション高く、「今度高円寺遊びに行くよ〜!!!!」と超ご機嫌。是非是非遊びに来て〜。やばい、楽しいことになりそうだ!!

さて、松代大本営を後にしたわけだが、上海と言って忘れてはいけないのが讚手指(Dirty Fingers)というパンクバンド。以前台湾でライブを見て友達になってからたまに連絡していたので、せっかくだから会うことに。上海に着く前日にライブがあって、上海から去った翌日にまたライブがあるとのことで「なんていうタイミングで来るんだよ〜!」とのこと。チキショー、しまった! 何も考えずにチケット取るのもいいけど、こういうことがあるからな〜。

讚手指のメンバーたちいわく「ここが俺たちの本拠地だ」というNEO BARへ。

おお、ずいぶんシャレたところ。しかし、讚手指のメンバーたちは相変わらずバカなことばっかり言ってた。実は彼ら去年の12月に日本に来る計画があったらしいんだけど、結局メンバーの一人のビザの関係で断念することになった。高円寺でもイベントやろうと計画してたのに残念だった! ということで、またどうにかして日本に来る計画を立てようということに。

ちなみに、讚手指超カッコいいバンド。素人の乱5号店の通販サイトでもまだ在庫あるから気になる人はどうぞ〜〜〜

上海にはなんだかんだと友達もたくさんいて、最終的には10数人に膨れ上がり、だいぶ景気いい飲み会になっていた。香港で知り合ったキッカケで去年マヌケゲストハウスのマヌケ大使を務めた雨晴や、マレーシア・クアラルンプールの謎の軍団Findars界隈で友達になったMeei Yiなど、アジア各地で知り合った人たちも集まり、人が集まってくる上海の大都市っぷりを実感。う〜ん、上海もアジア地下文化集結点のひとつだ!!

ということで、酔っ払ったので定海橋に戻り寝る。いやー、初日にしてはいろいろ濃かった。(続く)

中国地下文化・特別企画「ポテトイズム・パルチザン〜遊撃の薩摩芋」

近年交流を深めてきた中国各地でいろいろな活動をする人たちが、満を持して大挙してやってくる!!!!

アジア圏では、台湾、香港、韓国、マレーシアはじめいろんな地下文化との交流も深いが、そんな地域は割と人の行き来も活発な上に情報もお互い入りやすい。しかし、中国は情報の交流も少ない上、ビザの問題もあって地下文化をウロチョロする人同士の人的交流もまだまだ活発とは言えない現状。

そんな中、今回はついに大挙して押し寄せてくる!!!! おお〜、これはすごい! 中国は相変わらずいろいろと規制も多くてやりにくいこともたくさんあるんだけど、中国人たちはやたら頭がいいのでいろんな手を使って、すり抜けながら面白いことをやりまくっている。こんな文化圏に触れることが出来る機会は滅多にないので、これは絶対に参加したほうがいい!!!!

イベント内容は、中国地下文化圏の各種ドキュメンタリー映像の上映、ノイズ音楽かけまくり、中国現代地下文化圏ポスター展、漫画・書籍・ZINEなどの独立出版。そしてソーシャルムーブメントの交流! 広州、上海、武漢、瀋陽から、各グループ、個人の総勢十数人がやって来る。そして、彼らの主要なテーマは“ゲリラ的にやらかすこと”。やばい! これは楽しそう〜!!! そして、為になりそう!

今回は京都の京大吉田寮(1/21)と、東京の高円寺マヌケ宿泊所(1/25)にて開催!

東京会場の方の詳細はいま中国側と詰めてるところなんだけど、午後は展示をやって、夜は簡単なトークイベント+飲み会って感じでやるつもり〜

なんと、彼ら独自に日本語フライヤーまで作って送ってきた! 今週は中国との交流週間になりそう!! 関西方面の人は、是非是非京大吉田寮に! そして関東近辺の人は高円寺に来るしかない!!

ポテトイズムパルチザン! 日本語にすると遊撃薩摩芋! なんだそれは、気になる!

韓国・バムサム海賊団ソンゴンが高円寺出現!

韓国随一の大バカ、バムサム海賊団。そのソンゴンと、これまたマヌケ写真家のスワンが高円寺に現れた! これはやばい、楽しくなってきた〜

最近、このバムサム海賊団のドキュメンタリー映画があり、去年には日本での上映も行われた(その映画とバムサムのマヌケっぷりに関してはこちらを参照)。いや〜、あれは面白い映画だった。

そして、彼らが今回やってきた目的も、その映画の上映会に参加するためだという。おお、再度上映が行われるのか〜!

上映会の詳細↓

http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/463704901.html?fbclid=IwAR2XmLN6ZYDEmowmxa2zzeQsqPYAI6aYOQ9yM697X14qOfW8bE1OAek5j3M

丁稚の小石が逃亡

高円寺をウロウロする丁稚の小石くん、3ヶ月の滞在期間を終え、ついに台湾へ帰国へ。

しかし小石くん、ここ1ヶ月ぐらい毎日のように「もうすぐ帰らないと」「帰りたくない」とブツブツ言ってて、本当に帰りたくない様子。ああ、高円寺や東京が気に入ってくれて、こちらとしては嬉しい限り。ビザや国境の関係がなければいつまででも飽きるまでいられるのにね〜。ま、金の問題はあるけど。

貧乏すぎて食パンとペヤングにマヨネーズで食べる小石くん。しかし当人はうまいうまいと大喜び

 確かに小石くん、日本に来てからライブ見に行ったりレコード屋まわったり、飲み歩きながら友達作りまくったりして、相当充実してる様子。う〜ん、高円寺楽しんでるね〜

ほぼ毎日のようにラーメン屋の「せい家」に行きたがる。写真は同じく台湾出身で高円寺在住の姉貴分のユミ姐さんと

台湾人が観光で滞在できるのは90日間。ということで、泣いても笑っても1月4日には日本を出国しないといけない、ということでギリギリの新年の4日にマヌケ宿泊所も満期出所。いや〜、ゲストハウスの掃除とかも手伝ってくれたり、いろいろありがとう小石くん〜

マヌケゲストハウスのリビングにて

ということで、前夜の1月3日に送別会を開くことに! 「小石くん送別会」と称して、飲み会を開催。20人ぐらいは集まっただろうか、みんな小石くんとの別れを惜しみ朝まで飲む。近所のたこ焼き屋ののタコ順氏などはわざわざ小石くんのために「小石送別歌」を熱唱。いやー、みんな心がこもってるね。

涙を呼ぶ寄せ書きの色紙。普通は観光で遊びにきた人にまでは送らない

そして、小石くんのために寄せ書きまで!

しかしどうもおかしいと思わないのだろうか、小石くん。いくら長めとはいえ、観光で遊びに来てて、帰るだけで何故ここまで大げさに!? 送別会はまだやったとしても、寄せ書きまで送る? 観光の人に!? 先日には復刊した『週刊素人の乱』の一面トップにまでなって報じられていた。なんか、あやしいんじゃない? …と、そう気づいたあなた、鋭い!

そう、我々高円寺のバカどもがそんな青春みたいに純粋な気持ちで送るわけがない。当然秘密の計画があるのだ。残念だったな、小石くん。そう簡単に高円寺バカ地獄から抜け出せると思ったら大間違いなのだ。ワッハッハ…!!! おまえの人生はもう終わりだ!

とりあえず、こちらを見てもらいたい↓

小石のパスポートをこっそり奪って勝手に購入したチケット

そう! 1月5日早朝の台湾から東京の飛行機のチケット。つまり、小石くんが台湾に帰った直後に、また飛行機に乗って日本に来ないといけないのだ。残念だったな、小石くん。君は桃園空港からは一歩も出られず、ましてや台北の地など踏むことはできないのだ〜!!

ここしばらく、あまりにも「帰りたくない」と、方々で言いまくっているので、それとなく「台湾帰ってなにするの?」「仕事は?」「なにか用事あるの?」などと、高円寺のみんなで聞きまくってみても「一切ない」という。さすがにどうしても外せない用事などがあるのなら無理は言えないけど、帰国後の予定は本当に一切ないという。よ〜し、そういうことならば餌食になってもらおうか。高円寺界隈のロクでもないやつらみんなでもくろみ、チケットを帰りの空港で渡し、高円寺に召還する秘密計画。送別会も新聞も寄せ書きも全部演出なのだ! ヒマ人の恐ろしさがわかったか!

約3万円。正月だからやたら高い。くだらないネタのための3万ならしかたがないと、涙を飲んで苦渋の購入

という秘密計画が地下で進行し、何も知らない小石くんは「ああ、あと1週間で帰らないと!」「もうあと4日しかない!」などと悲しむ日々。ということで、「もう二度と会えないかもしれない小石くん」という演出をするために、みんな頭をひねる。まずは週刊素人の乱で帰国決定の第一報を北中通り商店街一帯に報じ、そして再び帰ってきたときの気まずさを増幅させるために送別会をやったり寄せ書きを集めたりする! これは準備周到だ。「小石送別歌」まで歌って、別れの感動も呼ぶ。

どうだ参ったか!!!! 高円寺の大人たちが本気を出したら丁稚の小石くんなど赤子の手をひねるようなものなのだ!!!!! 勝負あった!!!

さて、あとはみんなで朝まで飲んで成田空港まで送ろう! しかし、ここまで手厚く送られてひとつも怪しいと思わないところが小石くんの小石たる所以。

前出のユミ姐さん(左)と、四六時中一緒に遊んでたシンくん(右)

第2部 小石の逆襲

空港でも「帰りたくない」「悲しい〜」を連呼する小石くん。こっちもわざと「もうしばらく会えないね〜」と言うと、何も知らずに「必ずすぐ帰ってくるよ!」と言う小石くん。マヌケすぎる。そして、いよいよ出国の直前、送りに行ったみんなで「これ、高円寺のみんなからの気持ちだから、受け取ってくれ!」と、封筒を渡す。開ける小石!

「…偽物でしょ」

全く信じてない。ちがうちがう! 本物だよ! と言っても「まさか」と取り合わないどころか「また夏頃には来るよ」とか言ってる。それ、明日のチケットだって!!!! で、そうこうしているうちに出国の列は進み「それじゃあまた!」と、出国ゲートの方に消えていった。おーい、俺たちの三万円はどこへいくんだ!

結局、飛行機が台湾に到着するまでに、日台のいろんな友人たちが「そのチケット本物だよ!」と、連絡しまくって、ようやく本人も「ギャー、本物なのか!」と気付く。

ところが、ここからが台湾PUNK小石くんの大物なところ。「無理だな」と、一瞬でそのチケットを捨ててしまい、そのまま実家に帰ってしまった。こら〜! おまえ何の用事もないっていってたじゃないか〜!!! してやられた〜!! 高円寺のみんなのここ一週間の極秘計画はどうなる〜!!

そして、翌日高円寺にも衝撃が走る。全員が翌日帰ってくると思ってたので、「あれ、今日帰ってくるんじゃなかったの? チケット捨てた!?」と、みんな驚く。そして意気消沈! 新春早々のめでたい時なので、まんまと戻ってきて「台湾帰れねえじゃねーか!」という、正月の締めのくだらないオチが美しいところだったが、甘かった!!! やられた!!! 小石が一番大人だった!

ということで、小石くん、また懲りずに遊びにきてね〜

はからずもこれが高円寺での最後の姿となった

さようなら台湾小石くん! 新春送別会!

10月からの3ヶ月間、高円寺をウロウロしつつ丁稚奉公を続けた台湾の小石くんが、ついに高円寺を去り、さすらいの旅に出ることに! といことで、1月3日の夜、マヌケゲストハウスのリビングで送別会やりまーす。

彼は台湾のDIYミュージシャン達のグループ「愁城」界隈の一人で、地下文化交流のためのマヌケ大使として高円寺に滞在していた。

小石くんに関してはこちらを参照。

手代の阿翔の元で丁稚奉公に勤しむ小僧さんの小石くん

2019年1月3日、だいたい夜8時ごろより宴会開始〜!!

小石くん本人は、「すぐにまた高円寺に遊びに来たい!」との意気込みを見せるが、貧乏すぎる彼が次に来れるのは一体いつになることやら。またすぐに来たくなるように盛大に送り出しましょう〜

Facebookのイベントページはこちら! みなさん、参加よろしく〜

ついにパスポート再発行に成功!

ジャカルタでパスポートをなくして以来、どうも不安だったが、ついに再発行に成功!! 日本から出られないってことは、この小さい島に軟禁状態ってこと。いや〜、危ないところだった!

いつも思うんだけど、なぜか中央に天皇家の紋章。よそ様の家紋をつけるのもちょっと具合悪いから、今度松本家のに張り替えておこう

ちなみに、無くした時はパスポートがそんなに大事なものだとは思っておらず、せいぜい福引券か家賃支払い帳ぐらいのものだと思っていた。なので、現地で大使館に行って「すいませ〜ん、なくなっちゃったんでもう一冊ください〜」と、チョロっとなんか書いたらもらえると思ってたけど、そうは問屋が卸さない。やれ、なんで無くしたとか、どっかから出てくるんじゃないかとか、いろいろ尋問されたのち、「再発行はまだ早い」という。チキショー、もったいぶりやがって。で、結局は日本に帰国するための「こいつは渡航先でパスポート無くしたマヌケな日本人です」と証明してくれる書類を出してくれて、それで帰国。

で、そのマヌケ証明書を発行するにあたっても証明写真が必要だという。身ぐるみ剥がれてるのに証明写真なんかあるわけないじゃねーか! ということで、とりあえず街に出てその場で撮影してくれる写真屋を探す。そんなに時間に余裕があるわけじゃなかったので、結構慌ただしく街を歩き、写真屋っぽいところを見つけて証明写真撮れるか聞いてみるけど、もう地元の人しかいないような狭い路地だったので、英語もほぼ通じない。でもしぶとく、いろいろ聞いて回り、街をひたすら歩く。気温は常に30度を超えてるので、汗だくでもう夏バテで死にそうな感じに!! で、ようやくたどり着いたのがスタジオのある写真屋さん。おお〜、ついに! 完全に家族でやってる感じで、店番は5歳ぐらいのチビッコ。くそ〜、この深刻な時にお前か! もう次の場所を探すの嫌なので、ここはなんとかこのチビッコを説き伏せねばならない。いろいろ頑張るが、当然英語は通じないので「フォト! フォト!」と必死に訴える。チビッコ、何も言わずこちらをジッと見る。お互い緊張感の高い睨み合いが続く中、10秒、20秒と経過。こ、これは一対一の完全に互角な戦いだ。手強い! 坊ちゃん頼むよ〜、お菓子でも買ってあげようか!? するとお坊ちゃん、突如クルッと後ろを向きダッシュで店の奥の方に走って消えた! こら、クソガキ!!! オマエどこ行く!! そして奥の方から「お父ちゃん、変なガイジンが来たよ〜」と叫ぶ声が聞こえる(←インドネシア語はわからないけど、あの感じだとどうせこんなこと言ってるに違いない)。くそ〜、こっちは炎天下で汗だくで死にそうなのに!

すると、今度は父ちゃんが飛行機のおもちゃを片手にヒョロッと店先に顔を出す。さては出来損ないの次男坊とでも遊んでたな!? で、オッサンすかさず「オーケー、オーケー! フォト、オーケー!」と超ご機嫌に店内にある椅子を指差す。とりあえず座れってことだろうから座ると、オッサンいきなりおもちゃ片手にカメラを向けてくる。おい! もう撮るの!? まだ値段も枚数も何も聞いてないぞ。それにいま汗だくで死にそうな状態だよ。準備とか何もないの!?

“パシャ!!!”

しまった! してやられた! そしてオッサン、ニッコリ笑って「ウエイト、ウエイト」。チッ!

汗だくのままやっと椅子に座って油断した時の写真

どこにでもありそうなキャノンのプリンターで印刷し、普通のハサミでシャキシャキッと切って、あっという間にできた。お値段は15000ルピア。日本円にして約115円。ずいぶん安いじゃねーか、このヤロー。ま、帰国のための証明書用だから写真なんてなんでもいいやってことで、これで完成。オッサンとチビッコが満足そうに見送ってくれる。ようやく晴れて帰国の運びとなった。

さて、話は戻ってパスポート再発行。日本に帰ると妙に寒く、インドネシアが懐かしかったので、思わずこの写真で申請してしまった。

いいね〜、この超適当にできた写真で10年パスポート。めでたしめでたし。

いろいろ書きすぎてて、どれが店名かもわからない

ちなみに、写真屋はここ。今度から証明写真は全部ここで撮ることにしよう! ただ、観光客皆無のエリアだったし、すごい路地の中。もう一度ここを探し出すのは至難の技だ。おいチビッコ、立派な写真家になるんだぞ。

【報道】北中通り商店街で老兵が叛旗! 風雲急を告ぐ!

高円寺北中通り商店街の名物企画「北中夜市」。今年も、12月23日の最期の夜市を迎えようとしていた。基本的に毎月第3日曜日に開催だけど、最終回の12月のみは第4日曜日に開催が毎年のお決まり。なぜ12月だけ第4なのかというと、商店街の長老(元商店会長)の通称やぶじい(藪そば店主)とその一党が企画する餅つき大会があり「おい、おめーら。夜市やるんだったら餅つきに合わせてくれい」との厳しいお達しがあるためだ。

もちろん今年も年明けごろに日程を決める段階になり、長老たちの集いで「今年もこの日程で大丈夫でしょうか」とお伺いを立てたところ、「おうっ、それで行ってくれぃ」と快諾。ということで、今年の日程も確定し、北中夜市は順調に開催されてきた。最終月は12月23日の開催。

ところが! 12月も半ばにさしかかろうとする頃、事態は急変!!! 突如やぶじいが「23日は少し早えなぁどうも」などとブツブツ言い出した。うーん、このパターンはどうも雲行きがあやしい…。北中夜市運営側としては、12月だけ第4週目なので確認の問い合わせなども多く、かなり口を酸っぱくして12月は第4週目だから日程に気をつけてくださいねと言い続けてきた手前、この日程はもう意地でも動かせない。やぶさん頼むよ、変な気を起こさないでよね〜

しかし! やぶじいの決断は早かった! ある日突如として商店街に「もちつき12月25日」という看板が出され、商店街に激震が走った! ちなみに商店街の長老たちは誰もインターネットを使えないので、みんなに周知させるときは回覧板、火急の知らせの場合は商店街の中央に立て看板が出されるのがこれまでのしきたりだ。

謀ったなやぶじい! 商店街主催としてすでに決定している北中夜市に対して敢然と叛旗を翻し、別日程で対抗してくるとは!! もちつき vs 夜市、商店街を真っ二つに割った血で血を洗う戦いが、まさにいま繰り広げられようとしている! 北中通りの運命はいかに!?

北中通り商店街の最新情報を告げる看板。この看板に町人たちも続々と集まり商店街は大パニックに

戦乱の危機を迎え、戦々恐々とする雰囲気の中、ある日やぶじいが夜中に街をウロウロしていたので「ちょっと藪さん〜、今年のもちつきは23日にやらないんですかー?」と尋ねると、「23日はちょっと早いよ。せめて24日以降でないとカッコつかねえじゃん。なあ、そうだろ?」とのこと。全く意味がわからないが、とりあえず23は早すぎて24以降ならOKらしい。こりゃ大変だ。「やぶさん、勘弁してくださいよ〜。藪さんが23日にしろって言ったんじゃないですか〜。23日もちょっとは餅つきましょうよ」と説得すると「バカヤロウ、餅なんかついたら死んじゃうよ!」とのこと。返事の意味はほとんどわからないが、要はやりたくないということだろう。チキショー、このじじい〜、と、思ったら突如「ま、ちょっとぐらいやってみるか」という。おお、いいね! 相変わらず適当なノリだ!

そして23日の北中夜市当日。なんと天気は小雨。雨でフリマは厳しいのでキャンセルが続出し、北中夜市は雨天中止寸前に。ま、それでも出店したいという人は来てたので、参加費の徴収はなしにして無料での自由参加形式に変更。万事休す。北中夜市、ついに老兵の乱の軍門に下るのか!?

しかし、これはやばい! 無理にやぶじいに餅つき頼んだのに雨で売れなかったら、これは一大事だ。100%こっちにとばっちりが来る! しょうがないから「いや〜、お腹すいたなー」とか見え透いたこと言って焼きそばを大量に買ったりしてなんとか在庫を減らす。

たくさん作ったのに売れないのでムッとした表情のやぶじい。こういうときはだいたいうちに八つ当たりが来る

そして、雌雄を決する25日!

ほら、やっぱり人通り少ないじゃん!!

戦いは引き分けに! そして「やっぱり夜市と餅つきは同時にやんなきゃなあ。俺は最初からそう思ってたんだよ、わかるか、おめー?」とのこと。

めでたし、めでたし。

【高円寺再開発反対パレード】会計報告

そうそう、去年の9月に行われた高円寺再開発反対パレード、会計報告忘れてました〜。なんと黒字でした〜。出発前の公園でのカンパに加え、捕まった奴が出たと知って救援用に、直接や振り込みなどでいろんな人がたくさんのカンパくれたことも助かりました〜。ありがとう〜

出費で特筆すべきは警察が壊した音響機材の修理代。デモ中の音響機材を提供してくれたNAMの穴水さん「警官の奴ら混乱のドサクサで、俺の目の前でうちの機材ぶっ壊しやがってまったくよ〜。この修理代は、主催者からじゃなくて警察に払わせないとおかしーだろ、これ」とプンプンに怒ってました。あとから機材が壊れたって聞いたけど、警官の仕業だったのか〜、なんて事するんだ〜〜〜。警察は自分が悪くても絶対に非を認めないのは世界の警官共通なので、これも絶対に踏み倒すつもりなんだろうな〜、ちきしょー、バーカバーカ

よし、杉並警察署に30000円の貸しができた!

さて、そんなことでなんと思いのほか10万円弱も黒字になってしまいました。これはそのまま次回の第二回パレード用の資金に回しましょう〜

ちなみに、2年前の都市計画(第四次計画)で高円寺北口の道路が改めて計画に乗った時、区議会などで討議された内容はわりとイケイケな感じにも聞こえたけど、その頃に比べて、今回のパレード前後以降、区長やら区議会でのトーンがものすごい変わってる。再開発にはだいぶブレーキがかかり始めた模様。いやー、いいね! それにデモ前後で区長派の議員などから「まて、デモはやめてくれ」とか「そんなに積極的に進めるつもりはない」などと謎の弁解の連絡がたくさん来た。う〜ん、やはり街での声が上がらないとシレッと内々で進みかねないから、油断は禁物。

と、言うわけで、また今後も「当然みんなわかってると思うし、言うまでもない事だけど、高円寺に再開発は要らないよ」という路上での行動、やらかして行きましょう〜。以下、会計報告でーす。

【収入】

デモ会場カンパ 140893

ビール売上 2050

救援カンパ 57402

なんとかBARでの救援資金集め 43152

★収入計 253497

【支出】

装飾代 5057

ミスターX氏への差し入れ現金 5000

パンクロッカー村上への差し入れ現金 5000

レンタカー 20000

機材レンタル代 10000

警察が壊した機材の修理代 30000

弁護士費用 80000

★支出計 155057

【差引残高】 98440

ちなみに、高円寺再開発計画に関してのおさらいはこちら〜

【入門編】高円寺再開発計画とはなにか?

NO LIMIT BALI!!!!!!!

今回のインドネシア作戦の最後を締めくくったのははこれ。12/12にバリのRumah Sanurというスペースで開催されたイベント!!

今年の8月に高円寺で開催された「死亡超人」というイベントで、素人の乱と、同じく高円寺のBARのSUB STOREで共同して、このバリのSuperman is Deadというバンドを受け入れて企画をやった。そんなこともあり、このバリの界隈の人たちが「おお、この間高円寺でいろいろやってくれたらしいので、今度はこっちが恩返しにイベントをやってあげよう!」と、一肌脱いでくれたとのこと。そんなことで、すごい頑張ってくれた。結構広いイベント会場を無料で貸してくれたり、普段はギャラをもらって活動してるようなバンドたちも「ギャラなんていらないよ!」と、無料で来てくれたし、音響機材とか楽器類なんかもバリのいろんな人たちが貸してくれたという。

う〜ん、頭が下がるばかり。そういう、国を越えた持ちつ持たれつの関係を作っていくのは大事だね〜

高円寺SUB STOREのアンディ

ギラン屋敷の人たちの出店も

「もっと早く情報知ってたら出たいバンドとかたくさんあったのに〜。次はもっと早く言ってよ〜」とのこと。しまった! やはり早くインドネシア語習得しないと!

DENPASAR KOLEKTIF の展示

ねたのよい。独特のスタイルの音楽にインドネシア人も喜ぶ!

高円寺SUB STOREの姉妹店、SUB STORE BALIの出店。しまった、今回行きそびれた!

しかし、ジャカルタもそうだけど、このバリでも本当にインドネシアの人たちにすごい色々助けてもらった。いくら高円寺で企画をやってあげたり、共通の知り合いがいるとは言え、我々見ず知らずのよそ者に対してここまで色々骨を折ってくれるとは、もう感激しかない。そう、我々は商業主義的な繋がりではない。こういういろんなスペースやコミュニティーを作って維持している人たちとの、手作りの人間関係や交流によって成り立っているものだ。金の繋がりやなんらかの権力関係で成り立っている繋がりなんかよりもはるかに強固な信頼関係で成り立っていけるはずなのだ。そういう意味でも、そんなスペースやコミュニティーへの感謝や尊敬を忘れてはいけないし、逆にそれができなければ、そういうコミュニティーに受け入れることはできない。

ということで、今回はバリで尽力してくれた人たちにささやかなプレゼントを用意した。これを見せてくれたらご馳走するので、高円寺を訪れてくれた時にぜひ使ってもらいたい。バリのみんな〜! 受け取ってくれ!!!

これをプリントして切り取って見せてください。「???」の反応をされたらすみやかに逃げてください

全日程のイベントを終えて宿に帰り、夜遅かったので宿の外で路上飲み。う〜ん、やはりアジア圏はこれが自然でいいね。各国から来てる人たちともまたしばらくのお別れなので、最後にいろいろ語り合う。名残惜しいけど、ま、またすぐどこかで会うでしょ。

ちなみにこんな感じで呑んだくれてると、西洋人の若者の旅行者たち5〜6人がベロンベロンになって現れた。たぶん同じ宿らしい。女の子は宿の前で吐きまくってドロドロになってるわ、男はもうまっすぐ歩けず壁にぶつかったり叫んだりしてる。…と、そこでこちらと鉢合わせて目が合う。とりあえずお互い会釈。これがなんだか、すごいマヌケで面白い。こちらとしては「あ〜あ、あいつらひでえ飲み方してるな〜。いい歳して飲み方もわかってねーな。バカなんだろうな〜こいつら」と、憐れみの視線を送る。向こうは向こうで、地べたで飲むなんてカルチャーは皆無なので、「うわ、この謎のアジア人たち、みすぼらしい飲み方してるな〜。猿山と変わんねーな〜」という憐れみの眼差しでこちらを見る。もちろんこちらは「こっちはちゃんと正気だし大人のペースで飲んでる」という自負。向こうは「俺たちはちゃんと立ってて、地面に座り込むほど落ちぶれてない」という自負。おお、ここにも東西呑んだくれ価値観の微妙な差が!! ま、はたから見たら目クソ鼻クソでどっちもただの呑んだくれにちがいはないんだけど。

さて、そんな感じで終了した今回のインドネシア作戦。うーん、行ってよかった!!! ということで、今回の一連のインドネシア関連の日記はひとまずこれで終了。みんなもインドネシアに行ってみるしかない!!!