今年は新年早々から中国に行ってきた! 少し遅くなったけど、せっかくなので紹介しておこう〜
これまで毎月のように海外各地に行ってひたすら飲み友達を大量に作るという、決死のマヌケ作戦を展開してきたわけだが、最近は大きいイベントや自分の本の出版などのために海外へ行くことが多かった。しかし、やはり大きな目的があると色々と任務も多く忙しかったりして慌ただしく終わることも多い。ということで、今年は少しご無沙汰してるところに、全く意味もなく飲みに行くことにした。イベントとか目的とかなんにもなし! やばい、これは絶対に楽しいに違いない!
というわけで、ここしばらく訪れていなかった中国へ。今回は上海と武漢へ飲みに行くことに。
ということで、1月8日、上海に到着〜。まずはここ数年交流の深い「定海橋互助社」というスペースへ。上海は3年ぶりだけど、この界隈の人たちが「来るなら最近の上海の面白いところ色々案内するよ〜」、と言ってくれる。おお! いいね!やはり「ここに行けばなんとかなる!」というスペースが本当に重要だね〜。
それよりも、この定海橋というスペースがある一角がまだ全く変わってなかったのに安心した。超ボロい商店街が健在なのはいいね〜
ここの窓から見える景色が最高。増改築を繰り返してるのでかなりカオスな状態に!! しかも数年前と景色は全く同じだった!
このスペースの建物は三階建。一階のリビングも同じだったが物が増えている! いや〜、やはりいろんな活動を繰り広げてきていることが感じられるね〜
迎えてくれたのは、この定海橋のメンバーの伊人(イーレン)。「いや〜、よく来たね〜。滞在期間が短すぎて面白いところ全部回れないよ!」とやる気満々だ。これは頼もしい! で、「まずはご飯でも食べよう」と、近所の食堂へ。すると、見ず知らずのオッサンが大量のラーメンをものすごい勢いで食べている! 中国に到着していきなり遭遇するのが、ラーメンを死ぬほど食ってるオッサン! ステレオタイプすぎる!!! これが中国か!!!
いやー、しかし昔の中国のままそんなに変わってないこの通りは安心するね〜。東京で言えば葛飾区か荒川区か大田区の蒲田って感じ。
まずは友達の羅渣も運営に関わっているというレコード屋へ。ビルの一室が改造されて店になっている。入口は完全に普通のでかいマンションみたいなところで、インターホン押して入れてもらう感じ。最近の中国は普通の路面店などは家賃が高すぎたりいろいろあって、こういう秘密の店みたいなところが急増している。口コミとネット社会がすごい中国の若者文化の中では、こういう立地でも全く不利じゃなく、どんどんお客さんが来てる。う〜ん、これ普通に観光で行っても絶対たどり着かないよな〜
商品はレコードがメインで、ジャンルは80年代日本のシティーポップ全開。流行りはどこも同じだね〜。そしてここはレーベルみたいなこともやってるようで、いろんなミュージシャンのレコードも作ってる。驚いたのはソノシートでも作ってたこと! ソノシートなんか今作れるんだ! やばい、かっこよすぎる!
そして次はUPTOWN RECORDSへ。
こちらも案内してもらわないと入口が全くわからない場所に。ボロい団地の隙間みたいなところから入っていって、地元のオッサンやおばちゃんたちがお茶飲んでるところを抜けて地下に入ったところ。こんなの絶対たどり着けない!!!!
で、地下に入ると人知れずものすごい場所が広がっており、超改装された広大な敷地に!!!!! 完全に松代大本営 じゃねーか!
まずはそのUPTOWN RECORDS。ジャンルは全般にわたってたくさんある。写真の部屋だけじゃなく、奥の隙間を入るとさらにもう一部屋あり、その奥にはまた小部屋があるという迷宮っぷり。レジのあるカウンターでは店主やお客さんが爆音で音楽かけまくってた。いや、景気のいいところだ〜
隣の部屋に行くと、今度はレコード屋ではなくて膨大な出版物を扱う独立系書店。音楽系から文芸、アート、意味不明のものまで幅広い。とりあえずものすごい量の出版物の嵐。中国の友達いわく、「ネットはいろいろ規制や制限があるから、ネットに出てるものは基本面白くない。いま一番やばいのは間違いなく紙の出版物だよ!」。うわ〜、中国ある意味先行ってるな〜。日本とかもそのうちそんな感じになるんだろうね〜。自民党のアホたちがどんどん管理社会化を進めてるしね。ま、でも中国レベルでもみんな全く懲りずに面白いやり方を開拓してる人間のたくましさを見せてくれてるので、ちょっと安心。よし、中国に続け!!!
出版物系の売場も数部屋にわたって迷宮のようになってる。シルクスクリーンのポスターも大量にあった。上海大本営、楽しすぎる〜
ダンジョンの奥の方に行くと、古着や雑貨のスペースもちらほら。
もうここまでくるとどこをどう歩いてきたんだかわからないぐらいになってくる。とりあえず面白いものがたくさんある。
聞けば数名の店主たちが集まって共同で地下を借りてるとのこと。なるほど、どうりでいろんなタイプの店があると思った。これ、写真で紹介するだけだとちょっとイメージしにくいかも知れないけど、とりあえず本当に広い。おそらく20部屋以上はあるであろう迷宮。どんどん進めばどんどん謎の店が出てくる。いや〜、火事になったらみんな死んじゃうだろうけど、死んでもいいぐらいの面白さがある。
あいにくこの日は閉まってたんだけど、さらに奥の方にはタトゥースタジオも。危ない危ない、また勢いで意味不明のタトゥー入れるところだった。
左から、高円寺在住台湾人のユミ、定海橋の頭目イーレン、そしておにぎりちゃん。後ろは爆音で音楽をかけまくる通りすがりのお客さん
写真右は、このUPTOWN RECORDSスタッフのおにぎりちゃん。やたらテンション高く、「今度高円寺遊びに行くよ〜!!!!」と超ご機嫌。是非是非遊びに来て〜。やばい、楽しいことになりそうだ!!
さて、松代大本営を後にしたわけだが、上海と言って忘れてはいけないのが讚手指(Dirty Fingers)というパンクバンド。以前台湾でライブを見て友達になってからたまに連絡していたので、せっかくだから会うことに。上海に着く前日にライブがあって、上海から去った翌日にまたライブがあるとのことで「なんていうタイミングで来るんだよ〜!」とのこと。チキショー、しまった! 何も考えずにチケット取るのもいいけど、こういうことがあるからな〜。
讚手指のメンバーたちいわく「ここが俺たちの本拠地だ」というNEO BARへ。
おお、ずいぶんシャレたところ。しかし、讚手指のメンバーたちは相変わらずバカなことばっかり言ってた。実は彼ら去年の12月に日本に来る計画があったらしいんだけど、結局メンバーの一人のビザの関係で断念することになった。高円寺でもイベントやろうと計画してたのに残念だった! ということで、またどうにかして日本に来る計画を立てようということに。
ちなみに、讚手指超カッコいいバンド。素人の乱5号店の通販サイト でもまだ在庫あるから気になる人はどうぞ〜〜〜
上海にはなんだかんだと友達もたくさんいて、最終的には10数人に膨れ上がり、だいぶ景気いい飲み会になっていた。香港で知り合ったキッカケで去年マヌケゲストハウスのマヌケ大使を務めた雨晴や、マレーシア・クアラルンプールの謎の軍団Findars界隈で友達になったMeei Yiなど、アジア各地で知り合った人たちも集まり、人が集まってくる上海の大都市っぷりを実感。う〜ん、上海もアジア地下文化集結点のひとつだ!!
ということで、酔っ払ったので定海橋に戻り寝る。いやー、初日にしてはいろいろ濃かった。(続く)