最近、香港がさすがにヤバくなってきた。香港には友人も多く、10回、20回と遊びに行っている街なので、なんとか救えないだろうかと、最近いつも考える。もちろん、香港内だけで香港を守るのが一番いいだろうけど、情勢は結構厳しい。じゃ、いざとなった時の一つの手として、香港の外に香港街を作るのはどうだろう。香港の外からはそんな手助けができるんじゃないだろうか。少なくとも受け入れの準備しておいて損はない。もちろん香港の人たちが望めばの話だけど、一時避難として別の場所に従来通りの自由な香港と香港の文化をそのまま体現した街を作る。規模は人数によるけど、数百人いれば商店街ができるし、数千人いれば小さな町ができ、数万人数十万人もいれば、完全に第二香港ができる。うーん、楽しそう! これならいつの日かまた自由な香港に戻る希望にもつながる。
じゃ、どこで? もちろん行きたいところに行けばいいのかもしれないけど、旧支配国ということでイギリスは現実的なのかもしれない。ただ、地球の裏側はちょっと遠い。行ったっきりそのままになっちゃいそうだし、ただ逃げるだけというのはあまりいい解決とはいえない。やはり香港は故郷。近場に拠点を構え、いつの日かは香港の地に戻りたいというのが人の気持ちだってもんだ。
それに、最近はアメリカもイギリスも自分の国さえよければ他はどうでもいいと言う自分勝手主義の二大勢力で、こっちはこっちでヤバい雰囲気も満載だ。それにモロに中国と対立モードの国に行けば、米中の謎の対決に巻き込まれる可能性も高い。米英に限らず日本含め、香港のことなんか何も愛着も興味もないのに「反中国」ってことのために香港問題を利用したがる人はとても多いが、それは本当によくない。「香港が北京勢力につくのか、米英勢力につくのか」という香港の奪い合いみたいな発想じゃ、未来永劫香港は浮かばれない。それに香港を道具のように扱うのは、香港に対してとても失礼なことだ。こういう文化や社会の危機の時に、謎の政治的な下心は無用だ。妙な打算ではなく、本当に香港に愛着のある人によって香港が守られるのが一番いい。
日本政府への緊急提言!
さて、そこで日本政府の諸君に提言。香港人を救うのに人肌脱いでみないか!?
ただ、残念なことに、政府諸君には英断を下す能力も知恵も勇気も何もないことは、ここ最近の腐敗と専制を目の当たりにしている我々はすでによく知っている。奴隷根性全開なのでアメリカの横暴にも盾つけない。経済的なお金のこともあるし中国と事を構えるわけにもいかない。大丈夫、安心してくれ。諸君には一切の期待はしていない。
と、そこで相談だが、日本政府の君たちにもできる、簡単なことがひとつだけある。諸君の一番得意な、曖昧にウヤムヤにして、見てみなかったことにする、日本の一番悪い癖の、あれ。あとで具にもつかない言い訳とかしてごまかして放置したり、なかったことにしちゃう、あれあれ。いつも政府諸君がやってるやつ。その得意技、いつもは自分の身内や利権を守ったり、弱者を見殺しにするような悪事に使ってるけど、一度ぐらいは、いいことのためにこれを発揮してみないか?
それでどうするかというと、もちろんこの香港街作戦。まずは、いろんなお目こぼしやら裏技なんかで、続々と香港人の日本入りを黙認し、後は余計な口を出さない。すると、独自の自由な街を形成し始める。
もちろん、習近平氏は怒ってすぐに電話してくると思うけど、日本政府は脂汗かきながら「いや~、ダメだって言ってるんですけどねー。気付いた時にはもう手遅れで…。では、極力早い時期に可能な限り前向きに対処する努力を続けたいと思いますので、まずは上司にハンコをもらえるか聞いてみます」みたいな、何言ってんだかわからないことを言ってうまいことかわす。
すると今度は、香港を反中国の旗印にしたがってるトランプあたりが、ここぞとばかりに電話してきて「お前のところの香港街を、香港独立政府と認定して、我々西側陣営の一角として国連に加盟申請させよ」みたいなこと言ってきそうだが「いや~、そこのところはひとつ、分かってくださいよお代官様。まあ、ひとまず今日のところは一旦持ち帰って検討させていただいて。続きは河岸を変えまして一杯やりながらざっくばらんに意見交換を」と酒を飲ませてウヤムヤにする、日本人にしか出来ないいつもの手で先送りにする。というか、これ拒絶の意味だけど、これは日本人にしかわからない(笑)
日本の一番悪いところ、たまにはいいことに使わないとね~
3次会まで付き合わされて日本にケムに巻かれたトランプと習近平が、屋台の焼き鳥屋あたりで「まったく日本のやつら! こりゃあ暖簾に腕押しだ」「一本取られましたな」と言わしめ、うっかり日本の会社文化の悪口で意気投合しちゃったりして、時間を稼げれば日本政府の役目はOK! 上出来だ! ただ、アメリカも中国も香港を自陣営につけようと必死なので、すぐに猛攻に来るはずだが、ヤバくなったら、いつもの通り、閣僚官僚みんなで仮病で緊急搬送されればいいので安心。それで万事OK! もう大丈夫、それ以上は期待しない。
世界は今、国境のハードルの高さと、より強くなる国家の支配力によって苦しんでいる人々がたくさんいる。そこで、逃げ場と生活の自由を少しでも多く作っていくことがとても大事だ。
ともかく、「まあ〜、一応は日本といえば日本なんだけど、見方によっては香港とも言えなくない…」いま求められてるのは、そんな場所だ。
それを作ろう!
日本のどこかに臨時都市ネオ香港の出現!
後は一般民衆の出番。「あそこに香港が引っ越してきたらしいぞ」なんてことになったら、もうみんな大喜び。「点心食べに行こう、点心」「夜景がキレイらしいぞ」「香港映画の公開日が日本より早いらしい」などと、みんな遊びに行くし、友達もどんどんできる。一般人同士の直接の交流がたくさんできるので、香港人たちが何を考えて何を求めているのかも、日本の人たちにもよくわかるようになる(←実はこれが一番大事)。商人たちも「関税もパスポートも何もいらないらしい!」と、こぞって交易に出かけるので、街も繁栄する。もちろん、そこはすでに香港なので言葉は全部広東語。日本語なんて通じない。広東語を勉強してる人なんてタダで練習できるんだから、毎週遊びに行っちゃう。通貨も香港ドルで日本円は使えないので両替屋で手数料を払って換金だ。車は同じ左側通行の右ハンドルだからそのまま大丈夫だけど、道路標識が違うのでちょっと注意。たまに読めない。でも、市民によって組織された香港警察が交通整理に当たるので安心だ。当然、日本の法律も通用せず、香港の法律が適用されるので、法律関係にはちょっと注意。あ、もちろん国家安全維持法はないので、みんなの安全はちゃんと維持される。心配はご無用だ。独自の議会も裁判所もあれば、ドサクサに紛れて香港マフィアもいるけど、そこはもう香港なんだからしょうがない。屋台で果物を売るおばちゃんもいれば、竹で組んだ足場でビルを建てる大工の棟梁もいる。そう、前と同じ光景がそこにはある。
そして、いつの日か、香港の地で香港が復活することを祈ろう。
これ、荒唐無稽な論だと思うなかれ。国家っていう概念がとても強くなり過ぎた現代が異常なのであって、歴史を振り返れば、外国の通貨使ったり、あるエリアで言葉が違ったりするなんてごく当たり前のことだったし、今だって地球上ではそんなことたくさんある。国が荒れ果てたり、ヤバい支配者が登場してクソつまらなくなったら、さっさとみんなで隣国領地内へ移り、そこの領主ともうまいことやりつつ独自の文化や社会を継続する。これ、普通の発想。大丈夫大丈夫、全然普通!
国家の管理者からしたら、立場上は困ったことかもしれないが「由々しき事態。毅然とした態度で厳正に対応してまいります」とだけ心にもないことを記者会見で言って、後は家でテレビ見たり犬と遊んだりしていればいい。
もちろん、この香港街作戦、そんな単純にうまくはいかないこともわかっている。招き入れるだけ招き入れて、後は放ったらかしておいたら、ただの難民キャンプみたいな扱いになって格差や差別が生まれるかもしれない。それじゃダメだし、面白くもなんともない。ちゃんと日本側の香港を大事に思う人たちによって大切にされて初めてうまく行く作戦。まさに、日本民衆と香港民衆の共同作戦! おおー、これはやりがいがあるね〜。我々民衆の腕前が問われるな〜
ということで、日本政府の諸君! 君たちはやることはひとつだけ。できる!! いや、君たちにしかできない!! ご決断を! まずは書類の手違いでもなんでもいいから香港人たちにビザを!
そして後は、世界民衆の手で香港を救おう!