【速報】高円寺「なんとかBAR」がついに復活!!!

昨年初頭の新型コロナ日本上陸以来、長らく休業していた、高円寺「なんとかBAR」。史上最低の店主たちによって日替わりで回している、前代未聞の最低のBARだ。一時的に再開した時はあったけど、結局延べ日数にすると約1年半に及ぶ休業。誰もがすでに潰れてしまったんだろうと思っていた、その時!!! …そう、まだ死んでいなかった!
ついに「なんとかBAR」が再開してしまう!!!

そして、長い休業を経ての再開なので完全リニューアルしてグレードアップするかと思いきや、そんなことはない! ほったらかした状態だったので何も変わってないどころか、よりヒドくなっての堂々オープン!
これは駆けつけるしかない!!!!!!!!!!!

さあ、キミも2019年にタイムスリップだ!

そして、再開のスケジュールは下記の通り!

■10月24日(日)
夜24:00(25日0:00)開店!
リバウンドなんとか期間が終わった瞬間、つまり深夜0時にシャッターが開く予定!!
この日は営業というより乾杯がメイン。
夜11時半ぐらいからみんなでなんとかBAR前に行列して、12時を迎えるとともに店内で乾杯。行列がメインなので、皆さん11時半にはぜひ〜
もはや祭りなので、酒は全て無料で振る舞います。財布を持たずにどうぞ〜
もちろんスタッフや常連さんだけじゃなく、初めての人も大歓迎。みんなで乾杯しましょう〜

※この日は1時間だけ開けるので、1時には閉店します

■10月25日(月)
「なんとかBAR復活記念! 廃墟BAR」
最後の臨時営業から一年近くが経ついま、中は惨憺たる状態! そのまま決行するので覚悟してご来店を。
復活記念の祝賀BAR!!! これはめでたい!
時間未定だけど、夜8時か9時ごろからは空いてる予定〜

■10月26日(火)
大掃除
夕方6時ごろからぼちぼち始めます。
この日は営業はしません。掃除を手伝ってくれる人がいたらぜひ〜
「普通は大掃除してから復活BARじゃないの!?」と思うかもしれないけど、そううまくことが運ばないのがなんとかBAR。勘弁してください。


さあ、地獄への扉が再び開かれた!
24日深夜〜26日は、なんとかBARへ!!!!

以降のスケジュールはまだほぼ未定だけど、こちらでチェック!

なんとかBARスケジュール

三毛別ヒグマ事件現場へ行く

北海道をウロウロしていると、こういうヒグマ注意のお知らせを至る所で見かける。まあ元々は熊のエリアに人間が進出してるんだから、熊の機嫌を損ねて怒られるのはしょうがないかと観念もしていたけど、最近のニュースではヒグマの生息数も増加中で、いまや90年代ごろの2倍で10000頭以上の野生ヒグマがいると推定されているという。今年2021年でもヒグマに襲われる怪我人や死者の数も急増中とのこと。

うーん、若干不安になってきた。
不安になると調べてしまうのも悪い癖。以前、うちの前にアシナガバチが増えてきた時はやたら蜂のことを調べまくってたら異様に詳しくなって、おかげで街を歩くだけで蜂や蜂の巣を発見して震え上がるというヒドイ目にあった(調べなきゃよかった!)。近所でカラスが増えた時も調べすぎてカラスの凶暴性や頭のよさを知り恐ろしくなったし、蟻が増えたら今度は無駄な蟻知識が増え、おかげで蟻に怯えて生きる生活を送るハメになった! …と、そこへ来て、今度は戦ったら100%負けるヒグマの登場。これは大変だ〜!!

ということで、以前から聞かされていた有名なヒグマ事件などをあらためて復習してみる。例えば下記の記事で紹介されている手記なんかは超リアルで、二度と山なんか行きたくなくなるレベル。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件

そして、もっと古い話だけど、これも夜も眠れなくなるほど超恐ろしい事件。
三毛別ヒグマ事件

上記の2件、この記事を読む上で一応目を通しておいてもらえると、よりリアルに感じられるので、ぜひ。
そして、他にもこれに類するような事件は多数起きていて、海外なんかではもっと巨大な熊に大量の人が食われたりと、とんでもない事件がたくさんある。熊は元々は温厚な性格のはずなんだけど、やはり人間の進出で居住地が被っちゃったからな〜。ごめんよ熊さん
この時点で、もう俺は一生東京から一歩も出ずに生涯を閉じようと決意するが、さすがにそうもいかない。これは弱った!

と、思っていると、なんとその三毛別の事件現場がその現地に再現されているという。すでに無数のヒグマ事件についての余計な知識がついて必要以上にビビっている身からすると、なんと恐ろしい!!! そんな怖いところ、絶対に近寄りたくない。いや、元々そこはクマさんたちの領地。自分のような訳のわからないよそ者は無用に近寄ってはいけないのだ!! そうだそうだ。行かないぞ!

とは言っても、気になって夜も眠れないので、渋々ながらやってまいりました、三毛別のある北海道の苫前町。
さっそく、町役場の前には巨大なヒグマの像。事件の地ってことでヒグマを売りにしてるのか〜! 必要以上にビビってる自分としては、もはや公園の林や小学校の植え込みを見るだけで「危ない! クマが出る!」と恐れ、北海道民からも笑われる完全にヘッピリ腰レベル。こんな像を突如見かけたらもう謝るしかない。
ちなみにこの像、やたら新しいと思ったら、以前のものが老朽化が激しくて最近クラウドファンディングなどで資金を募集してキレイに再建したんだって。なんて余計なことを! 怖いじゃねーか! 自分だけ怖い思いするのも癪だから、次の老朽化では俺も出資してやる〜

苫前町にいるだけですでにビビりモードに入ってるんだが、町営の郷土資料館にはさらに三毛別事件の詳細な資料や解説が展示されているとのこと。怖すぎて絶対行きたくない。なんでそこまで詳しくならなきゃいけないんだ! もうウィキペディアで十分だよ! 俺はいかないよ、そんなところ!

しょうがないから行ってみると。入口の看板がすでに怖すぎる。やっぱりヒグマが売りなのか! 郷土資料館なんだから、遺跡とか古民家や過去の道具類とかも展示してるんじゃないの? ただ、やはり三毛別事件のことがメインに扱われてるようだ。うーん見たい、いや、見たくない!
ところが、幸運にも新型コロナのため臨時の長期休館中とのこと。いや〜、命拾いした。危うくもっと知識が増えたり、うかつにヒグマキーホルダーを買ったしして(売ってるか知らないけど)四六時中恐怖に震えながら生きるところだった。助かった〜
次に苫前に来た時も開館いてないか一応チェックしに来よう。

ちなみに、この資料館は市内にあるんだけど、例の三毛別の現地は市内から30キロほど山の中に入ったところ。市内でも怖いのにそんな山奥まで行けるわけがない。怖いから無理! 時間もないし。
そんなところ行かないよ。もう帰るよ。

しかし、ここで行かないと末代までの恥ってことで、やむをえず現地に向かう。車でしか行けないんだけど、これがまた北海道らしいひたすら一本道で、引き返せない感じがまた不安になる。もちろんその道沿いには普通に住んでいる人もいるので、ひとまずは平和な牧歌的な風景が続く。

標識はよりによって「羆嵐跡」。普通に現在の地名の三溪とか、百歩譲って昔の地名の三毛別でいいんじゃないの? どうして、そう人を怖がらせようとするかな〜、まったく!
「羆嵐」とは、三毛別事件を題材にした吉村昭の小説のタイトル。こんな怖い小説、死んでも読みたくない。

この羆嵐標識でさらにビビり、この先いったいどんな恐ろしい雰囲気が漂っているのかと震えながら、ひとり車を運転する。この辺まで来ると、もう民家もまばらで道の両脇の山もだんだん迫ってきて山が深くなってくる感じ。万事休すだ。
よし、もうここまできたら覚悟を決めた!! とことん行ってやろうじゃねえの。さあ、かかってこい。ヒグマでもグリズリーでも恐竜でも出てきやがれ! 勝負だ!!

ギャー、出た〜! と思ったけど、道すがらの作業小屋などに貼ってある看板がやたらかわいい。話が違うぞ、おい〜
ちなみに、親子グマって遭遇したら一番ヤバい。小グマを守るためだったり、狩り方を教えるためだったりで、かなりの確率で親熊が攻撃してくるという。くそー、こっちの気も知らないで〜
どうでもいいけど、この事件現場へ向かう一本道の名前、ベアーロードっていうのか! よりによって!!

途中にある町の施設の看板もやたらかわいいけど、必ず熊。こわいこわい。

チキショー、この看板もいろんなパターンがある! 騙されないぞ!

途中、橋を渡るときについに「三毛別」の名が登場。このベアーロード沿いを流れてる川の名が三毛別川。現在は地名としては無くなってるけど、川の名前としてはまだ残ってるんだね〜
いよいよここまで来たかという実感。

いよいよあと2キロ。どんよりとした雲がまたなんとも言えない雰囲気を醸し出す。
よく見たら、また羆嵐って書いてある! それやめてくれ〜。何がようこそだ!!

現地から1キロ程度になってくると、さすがに山深くなってきて、民家や農地もほとんどなく人の気配がない。ただ、道沿いには「発砲禁止」などの看板がさらに不穏な感じに。
余談だけど、沿道は私有地になってるのか「入ったら100まんえんもらう」というスプレー書きの看板などもあって、こっちの方が怖かった。100万円取られても大変なので、ひとまず羆嵐の方に向かう。行きたくね〜、帰りて〜

いよいよ事件現場まで200m。看板が怖い!!! さっきのベアーロードの看板の方がいい!
この辺りになってくると舗装路も終わり未舗装の林道のような道。もし車が溝にハマったりパンクしたりしたらもう人生終わり。来なきゃよかった〜

到着〜
この民家は当時のものではなく同じように再現して作られたものだとのことで、実際の現場はここのもう少し裏手になるとのこと。いやー、でもまだ未開拓の時代に、こんな防御力ゼロの家で暮らしてたとは…。
というか、ヒグマまで再現してる! さっきのベアーロードのクマさんと人相が全然が違う!!

内部も当事を再現してる。ここにいるところを外から巨大なヒグマに襲われたと思うと、怖かっただろうな〜
で、中に入って見ていると、一番奥になにやら小さい注意書きが。

「この付近でヒグマの目撃情報が寄せられております。見学される方は、十分注意されるようお願いします。」

言うのが遅い〜! 2km地点でそれ教えてくれ〜

慌てて小屋を飛び出ると、その前にはヒグマの冬眠の穴!
かつてのものらしいけど、中が見えないだけに不安でしょうがない。気になってしょうがないので、小屋の外観や慰霊碑など付近を見て回る間も、この穴は2秒に一回は必ず振り返ってチェック!
確かに、この場所の周囲は一面の山の茂みなので、普通にヒグマがいてもおかしくない。しかも、そんなに頻繁に人が訪れるところでもないので、なおさらだ。

さらに!!!
蜂までいるという! どうやらスズメバチの大群がいるらしく、超危険だ。幸いにも10月はだいぶ涼しく、この時は蜂は見なかったが、これでスズメバチなんてが出たらもう大パニックだ。
っていうか、クマとハチってよく考えたら完全にくまのプーさんの世界。 子供の時に想像してたイメージと全然違う! 騙された〜!!!

かろうじて観光地風の看板を発見。「あんない図」なんていう看板でなんとなくホッとして、説明文なんかを読んでみて「自分は観光地にいるんだ。危険じゃないんだ」と言い聞かせるが、文章を読んだら内容が怖すぎてもっと怖くなる。

しかしこのヒグマ、いくらなんでもデカ過ぎるんじゃないの、と思ったけど、どうやら原寸大とのこと。ひゃー、こんなのに襲われたらひとたまりもないなー。こわいこわい! 怖すぎる!!!

あれ? でも後ろから見ると、あまり怖くないぞ!?

よし、今だ! 野郎ども、ずらかれ!!!

と言うことで、敵の隙をついて一目散に退散。いや〜、酷い目にあった。

でも、この現場に一度行っておくとヒグマの怖さも少し実感できるし、人間とヒグマの生活圏の接点で起きた事件のこともリアルに感じられて、なかなかいい経験になるので、みなさんもぜひ近くに寄った時は行ってみてもらいたい。
ま、俺は一回行ったからもう二度と行かないよ、怖いし絶対。いや、たぶん