
というわけでやって参りました北京。青島から高速鉄道で約3時間半。ひと昔前だったら5000円ぐらいあれば足りたんだけど、今は日本円の価値の急落によって8000円ぐらいした。チキショー
北京に到着して、とりあえず鼓楼東大街のあたりに直行。この一帯が、BARやライブハウス、カフェ、レコード屋や変わった雑貨屋などがあって最も高円寺に近い雰囲気。最近はちょっと下火はいえこのエリアはまだまだ面白いので、北京遊びに行く人はこの辺に宿を構えると色々便利なのでおすすめ。
いや〜、でもコロナ以来6年ぶりに来たけどそこまで変わってねえな〜
ちなみに中国は北京と上海の二大巨大都市があるけど、上海は資本主義全開の商業シティで遊びもファッションもビジネスも最先端のところで全然面白くない。一方の北京は首都なので政治都市。政治は商業ほど侵食力がないので、北京にはなんかポカっと変な隙間がたくさんあって、そこをうまく見つけてみんな変なスペースを開いてる。しかも首都で政治の直轄地みたいな厳しいところで飄々とやらかしてるところがなんかすごくいい。やっぱ北京いいな〜

まず真っ先に落ち合ったのは、今年の春に杭州で行われた「一席」というトークイベントの登壇者やスタッフたち。杭州で飲んだ時も「北京きたら必ず連絡しろよー」と言われてたこともあり、早速合流。
会って早々「いや〜、このタイミングで来るの面白すぎるな〜」と、みんなに笑われる。言わずもがな昨今の日中の緊張状態のこと。こっちは「いや〜、うちの政府がやらかしてすいませんね〜、あれバカなんで笑」というお決まりのネタ(挨拶)で始まり、対する向こうも「いやいや何をおっしゃる、うちの◼️◼️◼️(検閲)◼️◼️」で和む感じ。国家と民を分けて考える人たちと会話ってすごく楽でいい。みんな、わかってるね〜
で、「俺は高市嫌いだから」と言うと、「やっぱり!笑 でも日本では支持率7割とかあるんでしょ?」と、意外と詳しい。中国来てからいろんな人に「どんな人が支持してるの?」と聞かれるので、とりあえず「YouTube見過ぎの年寄りとか友達いない若者じゃない? 俺しらね、興味ない」って答えといた。

で、やってまいりました、「盲区」。これは北京のバンド界隈のやつらが作ったスペースで、基本的にはBAR。でもライブやら上映会やら各種イベントやったり、ZINE作ったり精力的に活動してる。最後に北京に来た2019年にはすでにこの界隈の人たちがイベントやったりラジオやったりいろいろやり始めてて、「もうすぐ店開くよ〜」とか言ってたんだけど、それからコロナになって来れなかったから、ようやく来れた!

店内はこんな感じ。いいねー、“あそこに行けばなんとかなる”感ある場所は世界共通っで重要。しかし北京のやつらは飲むな〜
中国南部の方とか台湾や香港とかはそこまで酒豪多くないんだけど、北京はみんなガンガン飲む。こいつらが飲むのか北京が飲むのかは不明。でも中国の東北部行ったらあそこも飲んだくれ大量にいたから、やはり寒いところの方が飲むのかもしれない。自分は酒飲みなので、みんな飲みまくる環境は実にありがたい!

ということで、日本から持って来たのが百草丸。これさえあればどんな飲み会もなんとかなるので、飲んだくれたちと対峙する時はこれは必須アイテム。みなさんも騙されたと思って飲んだ方がいい。!!

盲区店内はこんな感じ。入り口はカウンター席。一瞬、高円寺なんとかBARを彷彿とさせるが、よく見たらこっちの方がオシャレ。

一番奥には小ステージもあり、ライブもできる。いいな〜、完璧だ!

盲区メンバー。いや〜、久しぶりだ〜! 6年ぶりだけどどいつもこいつも変わってねえ。

今年、高円寺に突如現れて巷を騒がせた、今年の外来マヌケMVP候補の成蹊老師もドサクサにまぎれて登場。

さっきの盲区の斜め向かいにできたBAR。ここも音楽関係の繋がりの人たちが開いた店(甭管 SHUT UP BAR)で、盲区とは協力関係にあって合同イベント開催したりしてるって。この辺の歩いて行ける範囲になんだかんだあるのが、この鼓楼東大街界隈の底力。徒歩圏内って超重要。なんでかというと、徒歩圏内ってことはみんな歩いて移動するので道でばったり会う。これは街にとって最も重要なことなんだよね〜

と思ったら、いきなり蹴鞠を始める北京の連中。厳密にいうと鞠じゃなくてでかい羽根だけど、蹴鞠とだいたい同じルール。お前ら京のお公家様か〜!!
聞いたら「最近どいつもこいつもネット見たりSNSやったりして頭おかしくなってるから、実際に見知らぬ人が触れ合うのはこれしかない」とのこと。いや、最高すぎる!

やり始めると白熱して止まらなくなる。通行人が混じって来たりして面白いとのこと。いや〜、確かにこれはいい! でも、恥ずかしがって入って来ない日本と違って、犬の散歩の通行人とかがどんどん入ってくる中国の空気感も羨ましいなー

悠に7〜8時間飲んでても一向に倒れる気配のない北京チーム。完全に捕まった宇宙人状態の自分。
北京に来た初日にいきなりこれか〜。北京に住みたい笑
