またも選挙。明後日の日曜日、統一地方選の投票が行われるとのこと。そういえば自分も今回選挙どうするかまだ考えてなかったので、そろそろ候補者でも見てみようかなと、調べてみると…。
池田潮という謎の人物が目に入ってきた。で、その人のホームページを見てみたら、いきなりこの最高のノリ!!!! 誰なんだこいつは!!!
まずは彼のサイトからの抜粋を見てみてほしい。
(以下、池田氏ホームページより転載)
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はじめにいっておきたいのはこういうことだ。おれはあふれ出てしまうもの、過剰なもの、傷つき、弱り、取りこぼされてしまったものたちを代議する。裏社会のライターとしてサイコパスやソシオパスのやり口をたくさん見てきたおれならば、議会を牛耳るやつらに対抗できると思っている。
かつてインタビューしたピエール瀧は自分の仕事を「プロ野球の7回に上がる花火」にたとえた。「なくてもいいけど、あった方が盛り上がる」と。無駄か? 無駄だ。おれは無駄を愛する。ゴルフ仲間に金を回す利権政治を唾棄し、浮浪者同士の結婚式を祝福し涙を流すものだ。
だから基本的に、金じゃない価値感を重視した政策を行うだろう。目の前に金があるならこうする。金は小川が集まって大河になっていくような流れ方をするだろうが、おれは溝を掘って、過剰なものたち/取りこぼされたものたちに金に裏打ちされたチャンスを届けるべく悪戦苦闘する。
そして、この点もはっきりさせておこう。おれはワイドショー的なクソ正義や新興宗教的なクソ倫理、日本会議的な欺瞞、金儲け至上主義者やキラキラした言葉を駆使して己の欲望を満たすことに汲々とするやつらを軽蔑する。それでいながら、おれはウォルター・ホワイト※1の利己心、ジェシー・ピンクマン※2のうなり声、そのどちらにも寄りそう。そういうことだ。
※1、2海外ドラマ「ブレイキングバッド」の登場人物。
一、商店街、駅前飲屋街死守
個人商店やローカルチェーンは杉並の宝だ。それに気づかないヤツは真に杉並に住んでいるとはいえない。さっさとショッピングモールかディズニーランドの近くにでも引っ越してしまえばいい。悲しいかなユネスコサイドに毒されていく吉祥寺やドバイ化に向かう中野には、まあそれぞれのやりかたがあるだろう。どちらも好きな街だから良いかたちになって欲しいが、他区の話だ。むろんローカルから国政に声をあげることも重要だが、杉並に集中しよう。杉並には杉並のやりかたがある。
そして酒を飲まない人には申し訳ないが、杉並に無数にある飲み屋では、毎夜、様々な年齢、職業、性癖の持ち主の視線が交わっている。「知らない人を見たら逃げなさい」と子供に教える大人たちがスマホでゲーム画面やエロ動画を見ながら暮らす社会においては貴重な体験だ。飲み屋街でなくてもそういった場所はもっとあった方がいい。
二、健康長寿の仕組みづくり
杉並はいいところだが、生活コストが高く、空気が悪い。スポーツが好きなヤツや、身体に気を遣っている人はまだいいが、そうでない人達が少しでも健康で長生きできる仕組みを区はもっと用意できる。みながうっすらと健康をそこなっていくのが当たり前と思ってはだめだ。たとえばハムストリング周長の平均を全国一位にするなど、より多くの人が予防できれば、弱った人へのケアに集中できる。野生を忘れてはいけない。
三、徒歩・自転車が主役の街
杉並区民なら中央線、井の頭線、西武新宿線、丸ノ内線を使え。そうでないのであれば、さっさとショッピングモールかディズニーランドの近くにでも引っ越してしまえばいい。電車のおかげで人が歩いて暮らせる街になっている。貴重なことだ。
自転車について少しだけ語ろう。人間は機械を発明した。便利だが、機械は人に楽をさせ、堕落させるものだ。自転車は違う。乗れば乗るほどハムストリングや毛細血管が刺激され壮健になる。ただ、空気が抜けていたりチェーンが錆びている自転車に乗っているようではお話しにならない。その対策も考えている。駐輪環境もまだまだだが、駅近の商店街のど真ん中にある高円寺北駐輪場は素晴らしい。かなりの広さがあり、一歩出たら活気ある商店街という祭典、人いきれ、騒音、変な顔のオヤジ、綺麗な人、花屋のインディーズレスラー。走れば2分で電車のドアに滑り込める。ああいうのはもっと増やさないとダメだ。
やればやるほど泡沫感(最近は“無頼系独立候補”ともいう)が増してくる選挙準備に気づかないほどおれはうぶではない。いつもは選挙に行かないおまえたちが入れなければ、おれは確実に落ちる! 立派な政治をしている共産党や無所属の現役区議たちがいるのは知っているが、あの人たちは放っておいても受かる。だから今回はおれに入れろ! 「いや、自分は○○の都合で○○党の○○さんに入れなきゃいけないから……」アホかと思う。投票所でだれの名前を書いたかなんてバレやしないのだから。
(以上)
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う〜ん、これはやばい。「さっさとショッピングモールかディズニーランドの近くに引っ越してしまえ」と、やたら強調してるところがいいね。しかし、総じて言ってることはいいね〜
…と、思ってたら、この人よく見たらたまに高円寺の「なんとかBAR」とか来て飲んでる人だ!!! いつの間に選挙出てたんだ!!! いや〜、面白いこと言ってるね〜〜〜
さて、せっかくなので区議選について。この池田氏も重要な投票選択肢No.1だが、他はどんな感じだろうか。ちょっと見てみよう
選択肢2・共産党
ま、杉並区議会でも議員も多いしそこそこ力もあって頼もしい存在でもある。自民党と違って別にそう間違ったことをやるわけでもなさそうだ。かつて左派の王道だった社会党が勝手に没落していったいま、左派系の王道のポジションをとりつつあり、いまの自民党とかのムチャクチャな政治が気に入らないんだったら、まあ無難な選択肢だと思う。が、どうも正しいことを正しく言ってる感じは、自分にとってはワクワク感に欠けるんだよな〜。あと、粗暴なものを嫌うという欠点もある。
ただ、杉並区に関していうと、いい加減なやつとかふざけたやつとか意味不明なやつとかが続々と共産党の区議になっており、その辺は信頼の置けるところ。自分自身、かつては共産党は全く信用しておらず、共産党が天下を取ったらうちらみたいな不真面目な奴らは間違いなく強制収容所送りになるに違いないと、恐れをなしていた。しかし杉並区でよくよく見てみると、逆にむしろ強制収容所に送ったほうがいいんじゃないかっていうような原田あきらという都議(かつては区議)みたいなのがウロチョロしてて、少し安心した点もある。もし共産党に入れるなら極力いい加減そうな人に投票していくのがいいかもしれない。それに共産党が減ると自民党が調子にのるので、それは避けておきたいところ。
余談だけど、自分的には右派政治は窮屈だから当然ごめんだけど、強大な左派の一党支配もいろいろ厳しそうでいやだ。大バカたちにとって一番いい状態は、「まあまあの勢力の左派系の党やグループがワラワラと並立してしのぎを削ってて、お互いを牽制しつつ辛うじて連立で政権を維持してる状態」多分これがベスト。たくさん隙ができるからロクデナシたちものびのびできる。
選択肢3・棄権(白票)
どうも、選挙に行かないとダメと思ってる人って結構いるけど、実はそうともかぎらない。棄権や選挙ボイコットっていうのも時には重要な意思表示の一つ。例えば、自民党と自民党の一騎打ちみたいな意味不明の状態とかになってたら、行くだけ損な時だってある。その選挙が意味があるかないかを見極めてから行くのが大事だ。国によっては完全にインチキな選挙なんかやろうとしてみんなにボイコットされるなんてのもザラにある。日本の選挙だって選挙制度もコロコロ変わるし、紙一重のところまで来ている。で、投票率が1%の選挙の結果なんかあったらそんな議会や政府は権威失墜もいいところ。
ちなみに区議選は4年に一度で定期的にやるのだが、国会の選挙となると、自民党がプロパガンダに使えそうな都合のいいタイミングにやるという、茶番劇のような選挙が多い。政権が追い詰められてる都合悪い時には絶対選挙はやらず、なんだか勝てそうな時にわざわざ有利な選挙やる感じ。ゲームのトランプの大富豪でいうと自民党が大富豪で野党が大貧民。このままゲームを続けるのはなかなか勝ちにくいので、やっぱり革命を使うしかない。
選択肢4・社民党(自由党)
社民党は良くも悪くもいい加減なので、共産党とかキッチリした他の団体みたいな、ザ・組織っぽいのが苦手な人にオススメ。ということもあり、自分自身、社民党に入れることは割と多かった。ちなみに今見返したら2015年当時、自分のブログでこう評していた。
最近の自民党政権は特にひどいので、自民党員は全員ひどい死に方をしてほしいなと願うばかり。だけど、かといって野党のどこかに肩入れして応援するかっていう気もそんなにしない。民主党はどこにどう転ぶか謎すぎる巨大ノンポリ政党なのでどうもいけ好かない。共産党はやたら足並みが揃ってるので、権力を持ったら足並みを乱しまくる我々は強制収容所送りになりそうでこわい。その他の党は名前しか知らない。こうなってくると、ここはひとついい加減で有名な社民党に頑張っといてもらうと、こっちも助かる。社民党はむやみに懐が広すぎて「いいねいいね、おまえらも仲間だろ。一緒にやらかそうぜ!」と誘いまくり、たまに「しまった! こいつはちょっと変な奴だった!」みたいに失敗して足元をすくわれそうになる感じのマヌケさが今の世の中には重要。こういうところを滅亡させてはいけない!!
そうそう、このいい加減なところがいいんだよね。懐の広さというか、いろんな雑多なものを受け入れるところが。ただ、最近は完全に滅亡への一途を辿っているだけに、雑多もヘッタクレもないかもしれないけど…。いや、惜しいね。
ちなみにそんな社民党、今回もやらかしてしまい、選挙直前に杉並区中が大パニックになる事件が発生。なんと、社民党の市来さんという区議が選挙直前で立憲に寝返り、社民党は滅亡。そして立憲はその寝返った人を重用し、山梨だったかで国会議員の選挙の候補者へ起用!!! う〜ん、完全に戦国時代かヤクザ映画と同じシーンだ! そしてだいたいそれに続くのは「うむ、よくやった」「へへぇ〜〜〜!」とか言って敵対勢力の偉い人に褒美をもらってるシーン!! ただ、ドラマだったら親分とか殿様の首を取った功績で寝返った人はCM明けとかに残党が放った刺客に殺されたりするんだけどな〜。現実はそうはいかないらしい。一概に誰がが悪いかは言いにくいが社民党には同情してしまう。 怖い世界! 立憲もそんな状況でよく受け入れるよな〜
という、大パニックのまま今回は苦渋の選択で独自候補者ではなく自由党の山本太郎門下の候補者松本氏を応援するとのこと。社民党の怨念の一票というのも手だね〜。ただ、自由党に社民党の良さがあるかどうかは未知数なので、松本氏の頑張りに期待!
選択肢5・中核派
これはやばい。日本広しとはいえ公然と中核派が議席を持ってるのも多分杉並区ぐらい。ちなみに、彼らははるかいにしえの古代の時代に「共産党、お前ら手ぬるい」と、過激路線を売りにして登場した新団体。当時はそこそこ勢いもあったが、時代も時代なのでだんだん目立たなくなって来てしょんぼりしてきてるように見えるが、彼らはそれは意地でも認めないので常に革命前夜のようなテンションを保ち続けているという威勢のいいやつら。
革命を企てるからには絶対に自分たちは間違ってないと確信があるだけに、他者には厳しい。自分の法政大学時代にも、彼らは幅をきかせてたが、組織に属さずに勝手なことやってる無所属のやつら(当時はノンセクトと言った)に対しては「お前らは何もわかってないただのバカだ」との認識で、自分も中核派にはだいぶいじめられて来たので、当時を思い返せば全くいいイメージがない。とは言え、当時の大学当局や自民党みたいな頭のおかしい奴らという共通の敵はいたので、そんな巨悪を前にすれば一応味方。かつてのメチャクチャな戦いの現場を知ってるやつらと思えば何となく懐かしい思いもあり、複雑なところ。
しかし、まあこんな何でもかんでも行儀よくないとダメみたいなご時世、1〜2議席ぐらい中核派みたいなのがいても面白いかもしれない(増えすぎると強制収容所送られそうなのでそれは勘弁してもらいたい)。杉並区内の権力者にとっても、議会の隅っこの方に「なんだかいつも怒ってるヤバそうなのがいるな〜」と思わせるだけで、いい牽制球になるかもしれない。ま、ここはひとつ頑張ってもらいたい。
選択肢6・立憲民主党
国会では最大の野党で、現実的に自民党などに対抗しうる存在。しかし、だいたいこの手の党は昔から、政権をひっくり返しつつ、気付いたら中間的な曖昧な存在になってて、次の瞬間には第二自民党みたいになって、最終的には無意味な存在として崩壊していくというのがいつものパターン。という教訓もあるのか、今回は立憲民主党はむやみに他の国民民主党みたいなノンポリ党(←こういう政策なしの党、俺は一番嫌い)と合流や協力はせず、政策と方針を出して独自路線をやってるのはいいところだと思う。
しかし!!! 杉並区内的には社民党が滅亡した社民党事件で立憲民主党の信頼は地の底に失墜!!!!! 杉並区で路頭に迷ってる社民党のおじさんおばさんたちの苦虫を噛み潰したような渋い顔を思い浮かべたら、とてもじゃないけど立憲民主党には投票できないな〜、というのが実感。
とはいえ、実際は杉並区で立憲から出てる人たち、いい人たちが多いんだよね、これがまた。そこがむずかしいところ。そういう人たちには健闘してもらいたい。
選択肢7・その他の悪くない人
面倒くさいから党別で書いたので、登場してないけど無所属で悪くない人もいるらしい。
<総評>
さあ、と言うわけで、現時点で新人の謎の池田氏が身元不明のままやや優勢で、出遅れた社民党が路頭に迷うそばを、僅差で白票と共産党が激しい2位争い、その共産党の背後を中核派が火炎瓶を持って激しく追い上げ、立憲民主党は急失速するも数名が上位争いに残っている、という情勢。さあ、まだまだ予断を許せない状況、今週末の杉並区議選はどうなることやら!!!