北アジア奇人伝 No.8 アラスカの怪人 Seth

アラスカ怪人のSeth氏。神社の鈴紐みたいな髭が初詣みたいでむやみにめでたい

高円寺に謎のガイジン、Seth(セス)氏が現れるようになったのが、2018年の暮れ。なんとアラスカから来たという! おお、アラスカ! 現在はアメリカの一部分だけど飛地の上、実は昔はロシア領。しかも歴史的には、先史の時代にアジア北方民族がシベリアからアラスカに渡って定住し始め、アメリカ大陸の先住民のルーツになったということもある。アメリカだかユーラシアだかも曖昧だし、東洋か西洋かも曖昧。いいね〜、こういうところには面白いものがあるに違いない! それに地図上で考えても、北海道から北にサハリン(樺太)経由でシベリアを通って海峡を渡ればすぐアラスカだ。これはもう北アメリカであると同時に北アジアとも言えるポジション。近い近い! 近年爆発的に拡大しているアジア圏の大バカな奴らの交流圏に入ってきてもおかしくない! これは楽しくなってきた!!

余談だが、ロシアの東の最果てウラジオストクも同じ。現地では中央から僻地僻地とバカにされて心細い思いをしているが、よくよく考えるとモロに東アジア圏内で、実は地図を見たら日本海の新潟の対岸。このウラジオストク作戦、現在も進行中だが、アラスカも似たような感じかもしれない。

さて、このSeth氏。別にアラスカから来たから面白いというわけじゃない。こいつ自体がすでに相当やばい。まず中国語がペラペラ。おかげでアジア圏のいろんなところで容易に友達ができるので、ヒマを見てはアラスカから南下してアジア圏をウロチョロしまくっている。というか、翻訳などパソコンがあればできる仕事をしているので、永久に放浪してるんじゃないかってぐらいアラスカに帰ってない。本人も「アラスカなんもねーよ。寒いし冬暗いし」とのこと。うーん、イメージ通りだがちょっと行ってみたい。

しかも、別に観光で回ってるだけじゃなく、アジアのDIY文化圏、地下文化圏、マヌケ文化圏などをひたすら渡り歩いているので、やたら詳しい。そういえば、6月に香港のデモに参加しにいった時も、現地でSethから「おお、いま香港ウロウロしてたところ!」と連絡が来て、行動を共にした。うーん、手強い! さてはこいつどこにでもいるな!? 最近はしばらく高円寺に滞在してたんだけど、その時も中国のこの街にはこんな面白いスペースがある、とか、ミャンマーのどこどこの村にはこんなすごいグループがあってやばい、などの誰も知らない情報を異常に知ってる。そんな時、Sethが「場所どこだっけな〜。確かこの辺に…」と、おもむろに出した自分のスマホがやばい。「おいSeth、ちょっと待て! なんだその地図!!」と、すかさず見せてもらったのが、下の写真。

これはすごい。あまりにウロウロしすぎたため、アジア地下文化圏の情報量がすごい。もはや生き字引! これ全部遊びに行った面白い場所だとのこと。やはり、資料やネットで研究してたくさんのことを知ってる人の情報ってほとんど役に立たないんだけど、Sethの場合は実際にウロチョロして現地のやつらと遊んで知った情報だから、そこの雰囲気や人の感じなども含めて知ってるのがすごいし、情報としてもすごい有用だ! しかも、高円寺にいて毎日遊んでいる時も、アホなことばかり言ってたり、大バカなノリが最高なので、そのSethがオススメの場所なんだから、この信頼感はでかい!

マヌケゲストハウスのリビングにて

高円寺のマヌケゲストハウス滞在中も、中国人や台湾人、韓国人、高円寺人などが交流する中も、なんの違和感なく会話に入って遊んだり情報を交換しまくるSeth。さらに、当然英語も話すので、欧米から来てる英語しか話せない人ともうまくつなぐ橋渡し役になるので、Sethの存在感はでかい! う〜ん、無駄に未知のアジア地下文化圏を渡り歩いている貫禄か!

そんなSethも、年の瀬も押し迫ってくると「盆暮れ正月ぐらいは里帰りしないとまずい」と、中国語で話し、アラスカの里へ帰っていった。「近所(アジア全域のことだと思う)で何か面白いことがあったらいつでも行くから誘ってくれ」とのこと。いやー、アジアの北端からこれまたすごい奴が現れた!

中国奇人伝 No.85 芸術無法者、厲檳源

数日前、中国の芸術系の知り合いから「高円寺に遊びに行くよ〜」との連絡あり。芸術家やキュレーターの仲間と数人で来日中で、北京や成都から来ているという。新宿に宿をとっていると言うが、高円寺に来て一緒に飲んだりしてるうちに、そのうちの一人が「ここいいね。明日から高円寺に宿移すよ!」と、早速、翌日にも高円寺にまた舞い戻ってきた。やたら行動が早い! そう、その彼が厲檳源(リー・ビンユエン)氏だ。

2泊ほどの高円寺に滞在中、普通にアホな話をしながら飲んだりしていたんだけど、とあるタイミングで「そういえば、俺の作品見せてなかったね〜」と、スマホを取り出し作品を見せてくれた。自分としては本来そこまで芸術に興味がある方じゃないし、実は見てもチンプンカンプンだったりして、反応に困ることも多い。しかし、まあこのマヌケ感全開の厲(リー)さんだから何かしらふざけたものに違いないと、恐る恐るその映像を見てみると…

いきなりこんな感じ。なんだこりゃー!!!!! 花火大会級の超強力打ち上げ花火を水平にぶっ放しまくる映像!! やべー、超楽しそう!!! 景気良すぎる!!!!

どうやら「ドブ川の春」という名の人をおちょくった作品。花火が水面で炸裂しまくるから、四方八方に飛び散ってとんでもないことになってる! で、この作品、同じ日の夜中にも再度行われており、真っ暗な夜がまたすごいキレイ!!! そして深夜にもかかわらず爆音と火花が飛び散る!! すげー!

しかも無許可で勝手にやってるとのこと。聞いたら「申請? なんで?」みたいにケロッとしてる。別に通報も入らないし、警察も来てないって。すごい! あと、映像を見ればわかるけど、通行人が一切興味なさそうなのがいい。車とかもたくさん通りかかるんだけど、大量の火器を轟音と共に炸裂させまくってるのに、そのまま素通りしちゃう。

いや〜、わかる! この中国人の反応! 中国って人が多すぎるからか知らないけど、路上でとんでもないことが起こってもみんなチラッと見る程度で「なにやってんだ、こいつ」ぐらいの感じでそのままどっか行っちゃう。でも冷たいわけじゃなく、ちょっと話しかけるとみんなすごい優しい。逆に、中国の路上で、人に対して「さあ、みなさん、これから何かやりますよ〜!」みたいな感じでやるとみんな足を止めてすぐに人だかりになる。どっちの状況も日本とは全然違うな〜、この感じ。

ほかの作品も、とんでもないのが多く、北京の通勤ラッシュの時間に地下鉄内でサラリーマンの格好をして歯を磨いたり髭を剃ったりし始め、挙げ句の果てには大量の水を用意していてタライに水を張って顔を洗い始めたりっていう、これまたふざけた作品。ほかにも、北京市街地を裸で巨大な十字架を担いで走り回ったり、何本もの包丁を装着した原チャリでアスファルトに触れて火花を散らしながら北京市街を疾走したり。あるいは、道路の真ん中で爆竹を投げまくって車や自転車が通れなくなるというとんでもない作品も。これ面白いのが、車を止めてずっと終わるの待ってる人とか、うまいこと避けて行く人とか、全く気にせずに炸裂する爆竹の中を何事もないかのように直進していく人などの様子が超面白い。こんな周りの様子を撮れるのも中国の街の文化ならではの反応だ。最高、面白すぎる。

おそらく日本だったら、別になんの迷惑も被ってないのに通報する人とか、「迷惑だ」とか言ってなぜかネットで同意を求める謎の人とか、「通報入ったんでやめてもらえますか?」などと理由になってない理由で制止に入る謎の警官とかが続出する。ま、これじゃ路上では何も文化は育たないね。そういえば、日本も80年代90年代ごろまでは街頭で無茶苦茶やれたところもあるので、文化は育っていたが、それ以降政府が規制を強めた結果、路上文化は衰退の一途をたどる。惜しいな〜、行政にもうちょっと注意するところと目をつぶるところを区別できるセンスがあればね〜

中国は、政府は超厳しいし政治的自由はかなり厳格で政府の抑圧も半端じゃないけど、それさえ除けば街の様子に関しては中国は超自由な世界。最近、中国の芸術はすごい面白いのが続出してるのはこういう理由がある。いや〜、これはこれからも中国芸術界はとんでもないことになるに違いないから、今後も目が離せない!!

巨大な十字架を担ぎ、北京市内を疾走する厲さん
その後はバイクに乗り換えてさらに疾走

ということで、高円寺でも遊びまくって帰った厲檳源氏。いつか高円寺でも何かやろう〜、と約束し去っていった。いや〜、久々にこんな気持ちのいい大バカに会った! また帰ってきてね〜!!

ハ・ホンジンBANDがやって来る!!

奴がまたやって来る!

9月に来日した韓国ソウルのブルースギタリストのハ・ホンジン。前回のソロライブでは、高円寺の日本武道館こと喜楽Music Warehouseにて超満員の聴衆をギター1本で笑いと感動の渦にたたき込み、高円寺をブルース一色に染めた! その感動の冷めやらぬうちに、今度は強力なバンドを引き連れブルースロックスタイルで再度高円寺に襲来! これは見逃せない!

それを迎え撃つ日本勢は、高円寺ロックシーンには欠かせない“ねたのよい”、近年アジア圏に進出中の“パンクロッカー労働組合”、ハ・ホンジンとも繋がりの深いブルースの“Mr. MOMIJI BAND”、そして、ロックンロールの権化“へよか”! これは盛り上がらないわけがない!!!!

新高円寺 LOFT X(旧CLUB LINER)

19:00open / 19:30start

1500yen + 1drink

Facebookページはこちら

https://facebook.com/events/1424594127698028/?ti=icl

(ご注意)

トップはパンクロッカー労働組合で、いきなりブルースの出鼻を挫く大混乱になる可能性大なのでこれは必見! 遅刻はご法度!

へよか

Mr. Momiji Band

ねたのよい

パンクロッカー労働組合

ハ・ホンジンBAND / 하헌진밴드

高円寺再開発反対パレード! 〜中央線文化の逆襲!

いま、高円寺再開発の他にも、同じ中央線沿線の西荻窪や阿佐ヶ谷でも再開発計画がすすんでいる。どれも、古くからある商店街や街並みを壊すもの。高円寺再開発計画は大きな反対の声によってギリギリ食い止めてる状態だけど、西荻や阿佐ヶ谷はより切迫した状態で、着工が目前に迫っているという。

ちなみに、中央線で言うと、吉祥寺はだいぶ前に駅前を大規模開発され、中野も最近開発が進み、どんどん各エリアの大都市化商業化が進んでいる。中央線以外にも、立石の再開発をはじめ、各地の味のある古い街並みが次々と消滅の危機にある。

もちろん、すべての開発がダメだというのではない。ただ、いま東京で行われている再開発ラッシュは、開発していい場所と開発してはいけない場所の見境なく進めてる感じ。

かつての高度成長以来、再開発して近代的なビルを建て、街を商業化して、それを「発展した~!」と喜んできたわけだが、いざここに来て振り返ってみると、その「発展」と引き換えに、独特な店や味のある雰囲気、人間味あふれる街の光景などがどんどんなくなってきていることにみんなが気付いた。カオス感あふれる雑多な街での新たに発見する楽しみもなくなり、そして逆に人のつながりが希薄になったせいで治安も悪化。実は「発展」に見せかけた「後退」だった。そんなこともあり、旧来の方式の再開発にはもうみんな飽き飽きしているし、なんの魅力も感じない。そして逆に、いまは古い街並みの味のある雰囲気がメディアや若者からも注目され、小さな個人店を開きたいという人も増えているぐらいだ。

そんなタイミングでの中央線沿線の再開発ラッシュ! 中央線文化なんて、東京では最後の砦のようなところ。わざわざそこを旧態依然としたどこにでもあるような再開発して無機質な街にしてどうする! そういうのはもういいんだってば。文化は雑多なところから生まれる。それを何もわかってない。

開発をする行政やディベロッパーなどからしたらお金になるのかもしれないし、あるいはかつての高度成長の幻想をまだ見てるのかもしれないが、それと引き換えに膨大な大事なものを、また失うことになる。

ここへ来てなぜか各地の再開発計画が束になって押し寄せてきている。じゃ、こっちも束になってまとめて葬り去るしかない。

冗談じゃない、文化を壊す再開発なんかいらない! 中央線にニセ新宿やニセ渋谷は要らない!

ということで、11/10(日)はこちらへ是非!!!

↓ ↓ ↓

■第2回 高円寺再開発反対パレード

2019年11月10日(日)

13:30 高円寺中央公園 集合

14:30 巨大パレード出発 高円寺~阿佐ヶ谷

★BANDサウンドカー

パンクロッカー労働組合withイヌイジュン(ex THEスターリン)

ねたのよい

天狗ROCKERS

★DJサウンドカー

ねるとんaka H.E.W.$

MST-VRN

RADIO JAKARTA

Love-injector

EYELASH

※音響協力 : n.a.m / LOFT PROJECT

★TALK

三浦ゆうや(弁護士 / つながる会杉並)

佐藤洋平(稲生座 / ニャンダラーズ)

斎藤正明(斎藤電気 / 高円寺北中通り商店街 役員)

松本哉(素人の乱5号店 / マヌケ宿泊所)

毛利義孝(東京芸術大学教授)

ほか、高円寺に所縁のある方たち多数!!!!!!

★アフターパーティー

18:00start

LOFT X(杉並区梅里2-9-11 小池ビルB1 / 新高円寺駅そば)

【LIVE】

リトルキヨシ

まのけばJETT

チャン・オータ

パンクロッカー労働組合

ほかトークもあり

あいちトリエンナーレ事件について

あまりにヒドイので、たまには真面目に。

あいちトリエンナーレの補助金の交付をやめると、突如文化庁が発表した。展示内容ではなく手続き上の問題だとのことだけど、ま、内容の問題だろうね、どう見ても。多くの人が指摘しているように、こんなことがまかり通るなら事実上の検閲と同じで、表現者の自由な表現も妨げられるし、企画を主催運営する側も人選や作品内容でいろいろ無駄な気を遣ってしまい、萎縮しちゃう。こんな文化庁の手法が通るなら、「よくよく調べたら10年前のイベントに問題あったから、お金返せ」なんていうことになりかねない。こんなバカな話はない。いまさら遅いとはいえ、今からでも文化庁はその決定を撤回するべきだ。

ちなみに、検閲が得意なところとしては中国もある。何を隠そう、つい最近、自分の本も中国の検閲にかかって発売不許可になった。『世界マヌケ反乱の手引書』という本が中国の出版社から出る予定で、一次審査は通ってたんだけど、最終審査の段階で、中国共産党の出版の認可をする部署(地方政府のまさに文化庁的なところ)が、その本の内容を一字一句精査して最終的に「ダメ」となったとのこと(やばい、そこまで熟読されるとちょっと怖い)。ま、具体的には「日本だろうとアメリカだろうと中国だろうと、どんな政府でも信用できないから、自分たちの力でやるのが大事」という趣旨がダメだったんだろう。でもまあ、いろいろ厳しい中国だし、「あちゃー、ダメだったかー」っていう宝くじ外したみたいな感じで思ってるけど、やはり残念、チキショー! あれ、いい本なのに! しかし検閲ってあるんだね、本当に。日本政府も、いまや大国と化している中国の統制方法を学んでいるのかもしれない。おい、そういうところは真似しなくていいよ!

それと、もうひとつ似てるのが、お隣韓国のの話。10年ほど前の盧武鉉政権の時までは若者や芸術に積極的に補助金を出す政策だったんだけど、ザ・ビジネスマンの李明博大統領になった時に、その辺の補助金が軒並みカットされ、アートスペースやイベントなどが激減したという。これも表向きには思想検閲ではなく「金にならないもの」をカットした政策。ただ、若者や芸術家は基本的に社会を皮肉ったり批判的な態度の人が多いという理由も少なからずあっただろうから、これもソフト検閲の一種だと言える。

さて、あいちトリエンナーレの話に戻る。で、いざ検閲って話なって来ると、それに通るものは基本的にお墨付きのあるものだけということになる。ということは、政府公認で「この作品は無難で特に差し障りのないものです」と言われてることになり、これは作家としてはとんだ不名誉にしかならない。これじゃ、将来的には「え! あの人、〇〇芸術祭に選ばれたの? ダセー!!! まあ、前々からつまんない作家だと思ってたけど、やっぱりそうだったか~」なんてことになるかもしれない。

「プロパガンダ芸術」というのがあるが、これは政府の政策や指導者を賛美したり美化したりするものがわかりやすい。でも、実はわかりやすく直接賛美するものだけではなく、政府の方針に楯突いたり、社会に荒波を立てたりしないもののみを、偶然ではなく意識的に集めたものも、十分な「プロパガンダ芸術展」だ。今回の文化庁の決定は、まさにそこへ一歩踏み込んだ状態で、今後、日本の公認芸術イベントがそんなことになったら、もう恥ずかしくて海外を歩けない(笑)。

「若い人たちは政治について語りたがらない」とか「面倒なことに首を突っ込みたがらない」とか嘆く人は多いけど、次世代の人々をそう仕向けてるのは完全に政府であり、今の日本社会だ。今回の文化庁の決定がこれを如実に表している。これがさらに検閲社会が進んでいったら、もう目もあてられない。

あ、念のため言っておくけど、検閲は最悪だし、そんなものは止めさせないといけないのは確かだけど、検閲社会の下でもいくらでもやりようはある。例えば、なにかと厳しい中国でも、芸術家やミュージシャン、文筆家などは、あの手この手を使っていろんなものをかい潜りつつ、表現をしまくっている(たまにミスって捕まるけど)。空気を読みすぎたり、無意味な自主規制をしがちな日本にはないアグレッシブさが炸裂しまくっていて、アンダーグラウンド文化に限っては日本より自由な雰囲気が漂っている。とは言っても、実際にいろんなものに制限がかけられているのはすごいストレスで、そんな規制は少ない方がいいに決まっているけどね。

さて、また戻って今回の件。もちろん文化庁が補助金の不払いに踏み切った決断に問題があるが、その背景には自民党政権の政治姿勢がある。政権は関係なく文化庁が急におかしくなったわけではない。韓国で李明博政権になった瞬間に文化、芸術、若者などへの補助金を減らしたように、日本の現政権も芸術や文化のように「役に立たない」「金にならない」ものの果たす役割を全く理解していないということの反映だ。それに、社会のしがらみやら抑圧から解放された状態で自由に表現できる状態を確保することは、芸術はじめ表現活動の基本中の基本だけど、それすら理解してないに違いない。本当に金の使い道をわかってない奴らだ~~~。まあ、昨今の自民党政権、特に安倍政権の流れを見ていると、こうなっちゃうのもとても順当な流れだけどね~

と、いうことで、今回の問題の根本的な解決は、最終的には自民党政権を倒す以外にはない。もちろん、とは言っても他の政党がどれもロクでもないのも確か。と、なったら、どんな政党が登場しても、次から次へ倒していけばいい。はい、ダメ~、次。はい、またダメ~、次。次もダメ~、はい順番待ちの人~。こんな感じ。政治家や政党の奴らを少しはビビらせないといけない。そうすればいつかはマシな党が出て来るかもしれないし、敗退した党が少しマシになって敗者復活を狙って来るかもしれないし、少しずつ社会は良くなって来るはずだ。

最もいけないことは、政府がヒドイことをした時に放っておくこと。そうすると、「あ、これやっても大丈夫なんだ」と、政府のやっていい悪事レベルが少しずつ上がってしまう。

さあ、みなさん。とりあえずは文化庁の決定を撤回させ、最終的には自民党政権を滅亡させるしかないね〜。それと同時に、どんな社会の下でもなんでもやってやろうと、虎視淡々と網の目を見極めつついろんな芸術やら表現やらをやらかす準備もしていきましょう~。楽勝、楽勝。押さえ込む力よりより、それを潜り抜ける力の方が優っているのだ。この二本立てで少しは明るい未来に近づくに違いない。

【一杯のルルララ&ハ・ホンジン】日韓マヌケ交流週間、無事終了〜

疲れ果てて帰る間際に見えるが、到着した瞬間の写真。早朝便の貧乏飛行機で来たのでいきなり死にそうになりながらスーパーへ買い出しに

韓国ソウルのインディーカルチャーの重要スポットの「一杯のルルララ」店長と、ソウルのブルースギタリストのハ・ホンジンの日本襲来。なぜ来ることになったかは前の記事を参照。

今ニュースでは、日韓関係は修復不能とか史上最悪とか言われてる。国を挙げたテレビとネットの中の茶番劇ご苦労様です。しかし、現実はそうは甘くはない。両国のマヌケすぎて末端中の末端のやつら同士は、すでに取り返しのつかないぐらいの遊び仲間飲み仲間としての信頼関係を築いてしまっている。

と、言うわけで両名を歓迎〜!! 特にルルララ社長は初の高円寺。これは楽しんで帰って欲しいね〜。

3日間はなんとかBARの看板を取り外し、幻のルルララ看板が登場!

まずは、名店中の名店「一杯のルルララ」の3日間限定の高円寺店開催〜! 場所は毎度お馴染みのなんとかBAR。

ソウルでも最近よく一緒に飲み歩いているこの二人のチームワークがいい!

やる気満々の二人。さすがビール好きの店長、美味しいビールがたくさん揃えてあって、本当にルルララに来たみたい。しかもやたら美味い料理もたくさん用意してくれた。やばい、本気だ!!

カウンター内にいると謎の安定感を発揮する店長

で、開店早々たくさんの人がどんどん来てくれる。当然、なんとかBARによく来る人も来てくれるけど、韓国人のお客さんがすごい多かったのがすごいよかった。ルルララはアンダーグラウンド文化圏ではやはり有名な店だから、知っている人は知ってる。だから、日本に住んでる韓国人からしても「おお、ルルララが来るの!?」って感じだし、偶然旅行に来た人も「なぜここに!」と、面白がって来てくれた。いや〜、なんかいいね!

そこへ、マヌケゲストハウスやら近所から、安定の台湾人、香港人、中国人などが遊びに来て、欧米からの人たちも加わり、例によって誰が何語で話してるか意味不明になる感じ。

閉店前に店長も客席に来て落ち着いて飲む一杯がまたおいしい。というか、この感じソウルのルルララでもよくあった! 同じだ!
ホンジンTシャツとホンジントート。相当自分が好きな人にしか見えない。

そして今回、重要な役割を果たしているのがハ・ホンジンTシャツ作戦。ホンジン氏、今回はソロで来ているんだけど、ソウルでは最近ベース、ドラム、ハーモニカのメンバーと共に4人でバンドスタイルで活動しているとのこと。さらに他のメンバーはみんな若くて日本に来たことない人も多いとのこと。なるほど、じゃあなおさら来て欲しい! ということで、なんとか次回の渡航費を捻出できないかということで始まったのが、Tシャツ作戦。これをたくさん売って、今後、バンド編成の高円寺ライブを実現させたい!

ちなみにTシャツ作戦、別に資金集めだけじゃなく、あるとインパクトがあるのでイベントの宣伝にもなったりする。まさに一石二鳥。むやみやたらとグッズを作るのはいいので、皆さんも是非やってみて〜。あと、まだTシャツやトートバッグあるので、欲しい人も欲しくない人も素人の乱5号店で是非!!

カウンター内の二人が面白い
THE 天国畑 HE☆PO☆PA。ドラムが加わるとTHE 天国畑 JAPON。

さて、3日間のルルララ高円寺店が終了した翌日は、ハ・ホンジンライブ! 場所は高円寺南口の「喜楽 Music Warehouse」というスペースで、楽器屋さん兼イベントもできるところで、たまにイベントなどやらせてもらってる。

まずトップはTHE天国畑HE☆PO☆PA。毎度お馴染みのパンクロッカー労働組合の4人だけど、実はボーカルの村上くんを除いたメンバー3人が作っているバンドが天国畑。ライブの日程が決まった直後、その村上くんが「いや〜、出たいっすね〜。ライブやりたいっす!」と、ものすごいアピールして来たので、密かに天国畑にオファー。惜しくもドラムなしバージョンでということになったけど、すぐに快諾。天国畑出演決定を発表した直後にフライヤーを見た村上くんが「マジっすか! 俺だけ出れないんですか!」とビックリしていたが、やはり人生山あり谷あり、たまにはそういうこともある。…と、いうより今回はブルースマンのハ・ホンジンメインなので、いきなりパンクバンドじゃどうにもこうにもならないので、天国畑ににやってもらうことになり、オープニングから落ち着いたサイケデリックないいライブをやってくれた!

へよか。東アジア地下文化圏への進出に期待!!!

次は、へよか。こちらはロックンロール全開のバンド。ホンジン氏、最近はバンド編成でブルースロックっぽい感じでやってるということもあり、最初に頭に浮かんだのがへよか。ブルースとロックンロールは根っこが同じところがあるので相性も超いい。案の定、ホンジンもギタリスト魂が熱くなって、「へよかよかった。ギターもかっこよかった!」と、ご機嫌に!

ブルースマンのハ・ホンジン。親はヤクザ

ラストはハ・ホンジン。今回はアコギで弾き語りスタイル。ギターも上手だし、デルタブルース好きとあって泥臭い感じのブルース曲が多いんだけど、体の奥底から滲み出るマヌケな感じは隠すことはできず、アホな内容のMCも多くなんか喋るたびにみんなが笑う。あ、ホンジン氏、日本語はすごい上手。

自分で刷って、自分で国に持って帰って、自分で売る。これは恥ずかしい!

さてさて、3日間のルルララ高円寺店とライブの任務をこなし、ようやく肩の荷が下りた二人だったが、Tシャツ出現の噂が本国韓国にも漏れ伝わり、あろうことか韓国から大量注文が!!!!!!! ということで帰国前夜には急遽Tシャツを増産。大量のホンジングッズがついに海を越えて韓国へ!!!!! 野暮ったさも若干出るように英語やハングル表記じゃなくあえてカタカナにしたけど、海外からみたらその方が実はちょっと特別っぽくていいのかも。おー、勉強になるね。

実物を見て「なんだ、リーゼントじゃないじゃん」と100回は言われた様子
よく見たら毎日同じTシャツのルルララ店長

そして、Tシャツ大量増産の作業の後は、いよいよ最後の最後ということで、軽く打ち上げ。なんとかBARで、ここ数日間毎日のように顔を合わせていた高円寺の他のみんなと改めて飲み直す。ルルララ店長も10年以上続けてきた店が休店中とのことで、ここぞとばかりに羽を伸ばしてる感じで超楽しそうだった。自分自身もこの二人とはもう10年ぐらいの知り合いだけど、こうして遊んでいると改めて仲良くなる感じ。

今回の東京滞在中にも、ライブの時に来てくれた人がやっている池袋のスペースで、今度来た時に1日ルルララやらないかとお誘いもあったり、ハ・ホンジンの関西のライブも具体化して来た。いやいや〜、こういうの大事だね。いろんなことが誘発して交流が深まってくる。それに、何を隠そう今は日韓関係が最悪だから飛行機代が激安で、いつでも日本に来られるし、こっちもいつでも韓国に行けるのだ。

いや〜、いい時代になってきた。

9/17~20 謎の韓国WEEK開催! 一杯のルルララ × ハ・ホンジン

ソウルにある、韓国サブカルチャーや地下文化圏にとっての最重要スポットの「一杯のルルララ(한잔의룰루랄라)」という名店中の名店が高円寺にやって来る!!

現在は残念なことに再開発によって休店中なのをいいことに、店長が各地で「一日ルルララ」をやりまくっている。そこで、ついに高円寺にも遊びに来て三日間、高円寺なんとかBARにてルルララをOPEN!!! 韓国に行った時にルルララに遊びに行った人も多いと思うので、この超レアな機会をお見逃しなく!!

そして! 一杯のルルララでのライブイベントなどにもよく出演していたりと、馴染みの深い韓国のブルースギタリストの하헌진(河憲珍/ハ・ホンジン)も来日! 3日間の一杯のルルララ高円寺店が終わった翌日9/20に、高円寺の喜楽Music Warehouseにてライブを行うので、こちらも是非!!!! そして、ブルースといえばロックンロール、高円寺のロックンロール全開なバンド、へよかも出演するので、盛り上がること必至! お楽しみに〜〜〜

韓国ソウルにあった「一杯のルルララ」の看板
早い時間はカフェ営業、夜はバーやイベントスペースと化す。ソウルに行った時、とりあえず困ったらここに行けばなんとかなるという最高の店だった
ハ・ホンジン。ライブ中はカッコつけてるけど、会うと普通のマヌケな人
へよか! ロックンロールとブルースは相性がいい!

【報道】江上賢一郎氏、ミャンマーで無一文になって帰れなくなる

9月6日、関係筋の情報によると、ミャンマー滞在中の東アジア地下文化研究家の江上賢一郎氏が現地で盗賊に遭い、無一文になった。片道切符で渡航していたため、現地でニッチもサッチもいかなくなり、「松本さん助けて〜、ミャンマーから帰るチケット買うの手伝って〜」と泣きついてきた。

素直に、自宅のある福岡までの飛行機を代わりに買ってあげてもいいけど、こういう面白い話の時にそれは少しもったいない。そう、これからどこに行けるかは江上氏本人には決めることはできないのだ。どこ行きのチケットを買うかはこちらの気分次第! ワッハッハ、残念だったな。俺を頼ったのが運の尽き。

と、いうことで!!! こちらをご覧あれ! ジャーン!!!!

↓ ↓ ↓

早速作りました。江上帰国すごろく!!!!!!!!

サイコロを振って福岡に向かえ! さあ、江上氏は果たして無事帰国することができるのか!?!?!?!?!?! 近日中に運命のサイコロが振られてしまう! 乞うご期待!!!!!!!!

高円寺再開発に関する重要イベント開催!

高円寺の北口の一番メインの商店街を潰して、そのど真ん中に巨大な幹線道路を通すという、高円寺再開発問題(←詳細はリンク参照)。この問題、だいぶ前から何度も計画実行が画策され、その度に住民の大反対によって頓挫してきた歴史がある。

ただ、この計画は中止になったのではなく、すでに東京都の都市計画として決定されており、計画実行の機を狙っている状態。表立ってこの計画は動いていないように見えるが、その裏で根回しは着々と進んでいる。

街の再開発というのは、全国全世界で行われていることだが、本当にいい再開発っていうのはごく一握りで、ほとんどの再開発は、金や利権のために街の文化をなくしていくようなものばかりで、再開発後の街に行くと「昔の方が良かった」という話しか聞かない。

そして、再開発計画というのは計画の実行が発表・開始されてから反対運動が起こることが多いが、こうなると中止になる確率は一挙に減ってしまう。ということで、計画実行を前に根回ししている時点が、「そんなものいらねーよ」という最重要の時期だ。とてもじゃないけど計画実行が踏み切れないような空気感を作り、計画の中止の決断を迫るのが一番よさそう。ちなみに、この北口都市計画道路の延長線にある中野区大和町側ではすでに計画実行が開始されており、大通りの土地買収がついに高円寺との境界の早稲田通りまで到達しようとしている。やばいやばい!

と、そんなタイミングの9月4日(水)に高円寺のライブハウスShow Boatにて再開発に異議を唱えるライブ+トークイベントが開催されることになった! しかも現在、杉並区の全議員+区長に対して、再開発賛成か反対かを問うアンケートも行なっており、その注目の結果発表もある予定! うーん、これは気になる! ひとまず駆けつけるしかない!!

Facebookのイベントページはこちら https://www.facebook.com/events/1430108560461299/?ti=icl

9月4日(水)

高円寺再開発ちょっと待った! SAVE THE KOENJI トーク&ライブイベント

LIVE

ねたのよい

パンクロッカー労働組合 ほか

TALK 1

高円寺再開発とは何か!?

TALK 2

高円寺の商店主トーク

TALK 3

全杉並区議会議員&杉並区長に聞いた! 高円寺再開発賛成or反対 緊急アンケート結果発表!

TALK 4

高円寺以外にも再開発計画ってあるの? 他の地域に学ぶ再開発対策

Andhika Faisal(SUBSTORE TOKYO)

小倉ハルタ(DJ/ノイズミュージシャン)

小泉兵義(なんとかBAR「コ」)

斎藤正明(高円寺北中通り商店街役員)

佐藤洋平(稲生座/ニャンダラーズ)

白石義清(Studio DOM/World End’s Garden)

てらだはるか(保育士)

原田あきら(東京都議)

樋脇岳(杉並区議)

松本哉(素人の乱5号店/マヌケ宿泊所)

松本るきつら(非行少年)

三浦ゆうや(弁護士/つながる会杉並)

村上豪(野方・リサイクルショップPUNK)

山崎尚哉(阿佐ヶ谷LOFT A)

開場 18:30 開演 19:00

1000円(1ドリンク付)

ShowBoat

高円寺北3-17-2 オークヒル高円寺B1

快挙! ついに八王子に謎の新スペースが出現!!!

つい先日、素人の乱5号店で店番をしていると、大学生風の男女二人がやって来た。「あ、松本さんですか? 本読みましたよ〜」という。いや、これは嬉しい。ありがとう〜

これまでに書いた本は国内版以外にも台湾版や韓国版、中国海賊版などもあるので各地から来てくれる人は結構多いんだけど、やはり本を読んでくれて、しかもわざわざ来てくれるのはありがたいとしか言いようがない!!! ただ、たいていの人は「自分も何かやりたいんですよ〜」というので、「おおいいね! メチャクチャやったほうがいいよ〜!」なんていう話をして終わることが多い。

ところがこの二人が言うには「いや〜、勢いで訳のわかんない店を開いちゃったんですよ〜」という。すばらしい! 大バカだ!!!! 後先考えずにノリだけでいい加減なことやり始めたものの、あとで後悔しつつやせ我慢で突破したりしてグレードアップしたり大惨敗したりする感じ。こういうの最高! 行ってみたい!!!!!

八王子駅の目の前にもかかわらず超古い建物。いいなー、こんな場所あって

ということで、善は急げ。早速行って来ました、雑貨屋兼BARの「陳陳」という場所。なんと100年近く前の古い家屋を改造して作ったスペースとのこと。

とんでもない企画とかをやりまくっていた美大生を中心に数人で共同運営しているとのこと。そうそう、店やスペースを開くことを人生かけた大ごとだと勝手に勘違いしてる人が多いけど、何人かで協力したらあっという間にできてしまうのだ。いいねー、このカジュアルさ。

店長(?)の田坂くんと。一見すると好青年だけどやることはとんでもない

聞けば、最近八王子界隈で『貧乏人の逆襲』や『世界マヌケ反乱の手引書』などの本を「これヤベーから読んだほうがいいよ!」と、八王子中を飲み歩きながらオススメしまくってる謎の人物がいるとのこと。なんだなんだ、オマエは誰なんだ〜。ありがとう〜。世の中をメチャクチャにしよう〜。伏兵八王子発の世界大パニック近し!!!!!

店内もすごいいい感じ。ふざけた場所っていうのは基本的に営業もいい加減なのかと思いきや、結構ちゃんとやっててすごい居心地の良さ! 今度ここで何かイベントとかやりたいな〜

ちなみに高円寺から八王子に向かったのはいつもの無国籍チーム。ちょっと紹介してみよう。上の写真の左から順に。

順(マレーシア) ボクサーみたいな顔してるけど、田舎の八百屋で働いてる絵描き。クアラルンプールでもふざけたスペースを運営していた。嫌いなことは「忙しいこと」。

シム(韓国) 「決まった時間にマジメに働くのは無理」と豪語する天性のダメ人間で、現在は東京芸大で学ぶ。座右の銘は「もう一杯飲むでしょ」と「酒おごって」

マーク(香港) 頭のおかしい映像作家。日本にもドキュメンタリーを撮りに来ているが、カメラも回さず遊んでばかりいる。基本的にいつも勢いでふざけたことをやろうとする。

ユミ(台湾) たまたま高円寺を歩いている時にマヌケゲストハウスの看板を見てしまったのが運の尽き。面白半分に泊まり始めたら一挙に世界中の大バカなやつらと友達になり、毎日高円寺で遊ぶようになった。

お酒もいろいろ。カウンター席もあり一人で行ってもよさそう

なんでも大都市の中心部に行くというのは面白いことではなくて、やはり各地に謎のスペースがあることが一番面白い。東京23区を滅ぼそうとしている八王子人などにもオススメ!

「陳陳」

八王子市子安町1-9-3 / だいたい19時から&不定休