豊橋作戦① 愛知大学は健在だった!

急遽、豊橋攻略作戦を決行〜〜〜〜!!!!
やってまいりました、東三河・豊橋。ただ、特に理由はなし。高円寺のマヌケゲストハウスによく泊まりに来てくれる豊橋人の永田さんという常連客がいて、高円寺で豊橋BARを開催して大量の豊橋人が高円寺に押し寄せたりと、高円寺と豊橋の友好関係が深まって来たので、ここはひとつ行っておこうと、豊橋に急行!
そして、何を隠そう、自分自身、学生時代は愛知大学に友達がたくさんいたので年に何度も豊橋に遊びに行っていたので、これは行くしかない!!

上の写真は、泣く子も泣き止まない素人の乱5号店の車で、1996年製のスズキの軽自動車。今回なんと、ついに車検が通らなかったので、車検切れまでのギリギリの日程で豊橋行きを強行。高速道路を走るとドアが取れそうになったりサイドミラーが飛んで行きそうになったり、120キロ出したら爆発炎上しそうになる程度なので、ほぼ問題はない。外装も写真の通りまだ新車同様の状態だが、なぜか車検は通らないらしい。世の中に不可解なことが多い。
その辺に停めておいても、みんな自動車爆弾だと思うから誰も近寄ってこないので、とても便利だ。

まず到着したのが、愛知大学前にある学生に人気のコンドーパン。ここで例の永田さんと待ち合わせ。おおー、20年前ぐらい愛大きたときはよく行ってたけど、まだちゃんとあった!!! しかも、看板が新品になっている。まだまだやる気だ!!!

ちなみにこれが20年前のコンドーパン。作り替える前の旧看板も全く同じ。ちなみに、当時、この愛知大学は中京圏の貧乏学生を一手に引き受ける恐るべきアナーキーな大学だったので、付近にもたくさんの食堂や中華料理、居酒屋などがあった。が、さすがに結構なくなってるところも多く、残念だけど、コンドーパンをはじめとしてまだ健在のところも多かった。
中京圏といえば豊橋。豊橋といえば愛知大学なので、豊橋を訪れる人は、まずはパンでも買って見るのがオススメだ。

高円寺での豊橋知名度が飛躍的に上がった元凶の愛大出身の永田さん(左)と、マヌケゲストハウスのスタッフでもある高円寺のユミちゃん(中)、永田さん同様に生粋の豊橋人のジェシカちゃん(右)。豊橋人たちの手引きで豊橋作戦が始まった!

店内。昔ながら店内は何も変化がない。値段も70円とか80円とか驚異的な値段! かつても、よく愛大で飲み過ぎて、翌朝二日酔いで死にそうな時、辛うじてコンドーパンまでたどり着いて、パンを二個ぐらい買い、また愛大に戻って寝る…という典型的な愛大生の生活に陥ったのを覚えている。う〜ん、恐るべし!

最近流行ってる謎の奇病の影響で、さすがの愛知大学も出入りは厳格。よほどの理由がないと立ち入れない様子。あれだけ自由でカオスだった愛大がこんなことになるとは!!! だめか、やはり飲みに来てただけの部外者は入れないか!

と、思ったのも束の間、厳格なのは見かけだけで、すんなり入れたのがさすが愛大。
なんと、サークル棟もまだそのまま。20年前は学生によって自主管理運営されてたけど、今もそんな様子。おー、すごい。
東京は学生による自主管理の場所は2000年代初頭に軒並み潰されてしまったが、やはりこういうところがあると、活気があるし自由な雰囲気が出るからいい。大学経営陣の年寄りたちは、自分たちで学生自治を潰しておいて「最近の学生は元気がない」とか言うタチ悪いのばかり。今の愛大の内情なんて何も知らないが、少なくともこういう建物があるだけでも、こぎれいなだけでモルモットみたいな学生ばかりの大学よりはちょっとはマシに違いない。

永田さんが学生時代に使っていた、当時の演劇の立て看板もまだあったとのこと。物持ちが良すぎる!!

もう滅亡したと思っていた、野宿研究会のマグネットもまだ健在。そうそう、20年前の当時は自分がいた法政大学野宿同会と友好関係があったからよく遊びにきてた。ま、まさか、まだ残っているのか!? と、思ったけど、当時の愛大の人に連絡してみたら、少し前に滅んだとのこと。残念!!

古い校舎とか、まだたくさん残ってて驚いた。今の法政大学なんて、キャンパス内にやたらと新しいビルを建てまくったり、無造作な広場や茂み、池なんかを次々とキレイに整備したりして、完全に急に金持った田舎者が作ったキャンパスみたいになってる。その下品な金の使い方をした、みすぼらしい法政を見るとOBとしては心が痛むばかり。いや〜、この地面が割れてたり、無駄なスペースが余ってる感じの愛大の方がいいな〜
でも、愛大は愛大で、学部の改編などで学生が名古屋キャンパスに移り、少し閑散としてる様子。もったいない〜、豊橋校舎の方が絶対にいいのに。

サークル棟屋上。なんと、柵があって入れないようになってた。さすがの愛大も、こぎれい化の波が!
ちなみに、大学がこぎれい(+不自由)になっていく様子、当時法政では「法政の上智・青学化阻止!」とか言ってたけど、今や気付いたら法政が上智青学を抜いて整備されまくってしまったというマヌケな事態に!! やられた〜、これは一本取られた!

しょうがない。 愛大の法政化阻止!

ちなみにこちらは20年前のサークル棟の屋上。いろんな奴らが、夜中に飲みまくってて、気付いたら全く知らない学生と飲んでたりして、「よく考えたらオマエ誰だっけ」みたいなこともよくあった。大学っていうのは、これが一番大事。
今はここも謎の柵があって入れないけど、大丈夫大丈夫。心配はご無用。ルールは自分たちで作るもの。与えられたルールに疑問を持たずに全部守りたい人は警察にでもなればいい。自由に生きたい人は、自分で考えてやりたいことをやってみたり怒られたりしてみよう。そのうちにルールはどんどんん変わってくる。そうそう、世の中実はとても自由にできている。

馬術部の馬たち。当時も酔っ払ってキャンパスで潰れていると、馬たちの哀れむ視線とよく目が合っていたが、それは今も健在。おまえら、同じじゃねーか!

おまけ。当時の愛大。酒量がやばい!!!!!!

東京都の新自粛要請の恐怖!
10分以内に1杯飲まないといけない可能性も!

さあ、皆さん。いよいよコロナ第二波を迎え、東京都でも再度自粛要請なるものが発表された。で、その飲食店に課せられた感染防止ガイドラインが、これまたヤバい。消毒や換気など、諸々のお達しがあるが、ソーシャルディスタンスを保つべしとのことがなかなかの強敵。お客さんの間にパーテーションを設置するという代替策もあるとのことだけど、食堂ならまだしも、お客さん同士が話をするのが重要な飲み屋で、お客さんにそんな窮屈な目に合わせるわけにはいかない。他者との交流を制限するんだったら、じゃあ家で飲めばいいじゃねーかってことになり、そもそも飲み屋の存在意義が問われてくる。…ということで、ソーシャルディスタンスを保ちつつ経営を成り立たせる事は果たして可能なのか!?
ちょうどうちも、高円寺で「なんとかBAR」というのをやってるので、そこを例にして、感染防止ガイドラインを厳守する試算をしてみよう〜

恐怖月45万円のデッドライン

「なんとかBAR」は基本的に日替わり店主で回す感じで運営しているんだけど、ここは試算ってことで、仮に自分一人で店を回し、その店の収入だけで生活すると仮定して話を進めよう。
さあ、ソーシャルディスタンスを守った「新しい生活様式」なるものは可能なのか!?

さあ、ではまずは月にいくら売上ないといけないのかというところから。
まずは店主の収入。最低賃金レベルで、アパートに一人暮らしでギリギリ暮らせる額として月収15万円程度は必要だ。まあ、生涯この月収というのは厳しいところもあるが、まあ試算ということで、最低レベルのところから始めよう。
そしてお次は店の経費。まず「なんとかBAR」の家賃は約76000円。それに加えて水道光熱費や店内のWi-Fi、商店会費などの固定出費が4万円強ぐらいかかる。そして、細かい消耗品などの費用を足して、月に13万円程度は最低でもかかってしまう。それと、いざ製氷機が壊れたの、ガス器具が故障しただのっていう臨時出費の積み立てもしないといけないので、まあ固定費としては15万円ぐらいにしておこう。これでもギリギリの額だ。
で、さっきの15万円を足して、計30万円。これはまず店を成り立たせるために月末に残ってないといけない必須の金額だ。

さらに! 飲食店の原価率ってのはだいたい3割程度は見ないといけないので、月末までに30万円を手元に残すためには、食材や仕入れ値の分も加味して、月に約45万円を売り上げないといけない。なるほど〜、そう来たか。45万円ね。

地獄の100時間

そして! お次は営業時間。
こちらも一人で切り盛りすると考えて、ひとまず労働基準法通りで行ってみよう。一日8時間で週5日働くとする。当然、自営業者がそんな短時間のわけはなく、一日10時間の週6日ぐらいは店で働いている人が多い(自分もそう)のだが、ま、ここはあえて恵まれた労働者の時間を目指してみよう。
1日8時間労働で、買い出しや仕込み、その他の雑務や後片付けなどの時間を差し引くと、まあ営業時間は5時間がせいぜい。平時であれば、高円寺タイム的には夜8時から深夜1時ぐらいまでの5時間を選択したいところだけど、都の今回の自粛要請では10時に閉店とのことなので、逆算すると開店は夕方5時。早い、早すぎる!
ともかく、週5日なので、月に約20日営業。時間にすると約100時間の営業時間。
さあ、この時間で45万円をどうゲットすればいいのか!?

4席の熾烈な戦い!!

さてさて、お次は客数の問題。まず「なんとかBAR」は8坪程度の物件で、カウンターとテーブル席を合わせて20席程度。混んでくると半分立ち飲み状態になるので、詰めれば30人程度はなんとか入るっていうサイズ感の店。そこへ最大の難関、ソーシャルディスタンスの登場! なんと2m推奨! これを店内で試算してみたところ、お客さんが2mの距離を維持して座る場合、定員はなんと4人!それしか入らない!
で、使えるのはこの4席のみ。4人が5時間飲んで行ってもいいし、各席1時間交代で延べ20人が飲んで行ってもいいけど、とにかく泣いても笑っても4席のみ。さあ、かかってきやがれ。

ちなみに、20日間の営業で45万円を売り上げるとなると、1日あたりの最低売上額は2万2500円。これを下回ると店が潰れるか店主が死ぬ。で、これを4席5時間で計算すると、席に座った人には1時間以内に1125円を消費してもらわないといけないことになる。「なんとかBAR」の平均的な価格帯は、サワーやチューハイ系が300円っていう激安価格帯の日が多い。ということは、4杯弱。ちなみにビールは400円だけど、原価率が高いので5杯は飲んでもらわないといけなくなる。
60分でこの酒の量はちょっとキツイので、まあ、300円程度の軽いおつまみを2皿ぐらいちょっと頼んでさらにビールとウーロンハイ、そんな感じで1125円はクリアできそう。ただ、それは60分以内の話。61分目からは次の1125円がやって来る。もうおつまみは食べきれない。じゃあさらに60分以内にさらに4杯のウーロンハイ。これは死ぬ。
ってことで、完全に入れ替え制でどんどん回して行くしかない。

ところが、そんな世の中甘くはない。政治家たちに自営業者の哀愁はわかりっこない。上の計算は完全に満席の場合。毎日開店から閉店まで満席の店なんてあるわけない。割とありがちなのは、開店から数時間は、お客さんが入らず、最後の2時間ぐらいでまとまったお客さんが入って辛うじて最低ライン行くか行かないかってのが個人の飲食店の常だ。ここで4席縛りが効いてくる。団体客で一気に稼ぐみたいなことができない。それに、夕方5時から開けるので、序盤は厳しい戦いなのは目に見えている。
ということで、死ぬほど宣伝したりいろいろ策を練ったとしても、客席の稼働率はどう頑張っても60%ぐらいか(これでもかなり大変なこと)。

すると、計算上4席のうち2.4席が稼働していることになる。こうなってくると、目標額達成には、1席60分あたり1800円を消費しないといけないことになる。レモンサワーでいえばなんと6杯。つまり10分に一杯!!! これはほとんど飲み比べ大会クラスのペース。あるいは、おつまみを入れたとしても、2皿+4杯(60分以内)。結構ハードコアなヤケ酒スタイルだ。
ちなみに、仮に見ず知らずのBARに入って、立て続けに6杯も飲み干したら、絶対バーテンに「お客さん、今日は何か辛いことでもあったんですか?」と、言われるお決まりのパターンだ。
おまけに、ソーシャルディスタンスなので、みんなで盛り上がった勢いで飲んじゃうなんてことはあり得ない。そう、隣のお客さんは2m先で一人寂しくチビリチビリと飲んでいるだけだ。
こうなったら最終手段と、食堂と割り切ってフードメインにしても、それはムダなあがき。カレーやパスタ、丼ものなどの食事系なんて食べようもんなら3人前は出てくる。枝豆や簡単な炒め物みたいな簡単なおつまみなら6皿も出てきてしまう。冷奴ぐらいなら6皿頑張っていけるかもしれないけど、冷奴6皿を大急ぎで平らげて1800円って、もうなんの店だかわからない。食堂作戦もダメだ!
2時間なんて居ようもんなら、定食三人前+酒6杯。これ、完全に頭がおかしい状態に!! あるいは開き直って5時間フルで居座ろうもんなら、ウーロンハイ30杯で、お会計は9000円。もう、安いんだか高いんだかもわからない。無理、無理、間違いなく死ぬ!!

こうなったらメニューを値上げして客単価上げるしかねえってのが、また素人の浅はかな考え。「なんとかBAR」で、1000円の料理と1000円の酒を出すとなったら、換気しない換気扇とか、たまに水が逆流するエアコン、欠けた皿などは許されない。引き戸なのに前に倒れて頭をぶつける入口の扉など、誰がどう責任を取るのか。安い酒には訳がある。高い酒にも訳がある。1000円のものを出すには、その辺をちゃんとしていかないといけないので、それなりの費用もかかれば家賃もかさみ、ノルマの客単価もさらに上がってしまう。
もちろん、それもできなくはない。ただ、世の中の飲食店が全て中級店以上になっていいのだろうか。いや、ダメだ。意味不明の貧乏な大バカたちが飲める場所はなきゃいけない。

結論

と、いうことで。感染防止ガイドラインを守りながらの営業なんて、やーめた。

台湾嘉義人が高円寺に新店!!
〜無国籍料理「永發」〜

少し前、謎のベトナム料理店「獨壹莊」という名店に出くわしたので紹介したのも記憶に新しい。
と、それも束の間、またも北口にとんでもない名店がオープンしてしまった!!!!

ここは未知の店ではなく、実はよく知っている人が開いた店。高円寺南口に「福来門」という中華料理店があり、ここは深夜までやってることもあり、バンドマンたちはじめ、高円寺のいろんな人たちの打ち上げ会場にも使われるなど、超重要スポットの一つだ。ここに行けばいろんな人に偶然会う。で、ここで接客を切り盛りする台湾人のおばちゃんが異常に気前のいい人で、ライブやイベントのポスター貼ってくれたり、みんなの面倒も見てくれてる。そんなことで、みんなからも人気でいつも人が集まっていた。
こういう、あそこに行けば誰かいる、なんとかなる、みたいな店の存在はでかい。おじちゃんおばちゃんたちの集うカラオケバーやスナックもそうだし、小さい個人経営のBARや居酒屋もそうだ。で、若者たちもこういう場所を持っているっていうことはすごい大事なこと。チェーン店や金もうけ重視の店には絶対にできない芸当。いや、こういう場所はいつまでも続いて欲しいね〜

ところが、そのおばちゃんがあるとき「福来門」を辞めてしまった。もう去年のこと。店の良さって、店舗や商品も大事だけど、実は人が大事だからね〜、特にこういう溜まり場的な店って。ああ残念、どこに行ったんだろう…、と思っていると、友達が「北口にお店開くらしいよ!」と教えてくれた。おおー、そういうことか。行ってみたい!

で、7月末ごろのある日、友達に教えてもらった場所を探してみると、すぐに発見!! 商店街の二階にある店舗で、無国籍料理「永發」。無国籍と謳いながらも、見た目が中華系全開。おお、ここだここだと入り口を見ると「準備中 8月1日 OPEN」と書いてある。残念、ちょっと早かったか!
でも、店内電気ついてるし、せっかくだから挨拶ぐらいして行こうかと2階に上がってみると、いた〜、おばちゃん健在!

その時は台湾人の友達と行ったんだけど、いつから営業かとか聞いてみると、あれ、あなたどこから? 台湾? ああ、じゃあ入りなさい、入りなさい。まだオープンしてないけど大丈夫大丈夫。ご飯食べていきな。と入れてもらえた。で、そのあとから自分も2階に上がっていくと、「あれー、お兄さん久しぶり。入りなさい、入りなさい」と、入れてくれる。すごい、新規オープン店とは思えない家庭感が全開だ!!

店に入ると、すでにバンドマンたちが飲んでいる。おばちゃんいわく、その中の一人が誕生日で飲み会やりたいからって店開けてあげてるとのこと。優しい! しばらくすると、他のグループも飲みに来る。どうやら大阪の人たちで、東京来る時は面倒見てるとのこと。素晴らしすぎる!

現在、新型コロナの第二波がまさに襲来中。東京都による自粛要請期間開始の8月3日を目前にした無謀なタイミングでのオープン。タイミング悪かったな〜。ま、でもゆっくり徐々に開店していく感じもいいかもね。店内も結構広いので、距離も取ってゆっくり食べることもできそうだし。

住所はこちら
杉並区高円寺北2-21-5 村松高円寺ビル2階。
北口の純情商店街を入って右手の2階だ。駅から3分もあれば着くと思う。ものすごい目立つ看板があって存在感を放ってるので、すぐわかるはずだ!
あ、そういえば営業時間聞くの忘れた。まあ遅くまでやってるとは思うが、タイミングがタイミングなので、営業時間は短縮になってる可能性も高いので、要確認。ま、コロナ明けに気兼ねなく行くってのもいいかもね。

メニュー、相変わらず安い!! っていうか、完全に中華料理じゃねーか! と思ったが、聞いたら韓国料理とか創作料理とか色々準備してるとのこと。おー、楽しみ!!

この日はまだ正式オープン前だったので、メニュー通りの物はなく、お腹が空いたというと「とりあえず魯肉飯(ルーロー飯)あるからそれでも食べなさい」と、完全に実家に帰ってきた感じ。で、出てきたのが、これ(↑)。超おいしかった。
「私は台湾の嘉義(台湾の中南部)だから、そっちの味付けだよ〜」とのこと。ヤバい、やはり実家だ。

こういうお店のいいところは、誰でも受け入れてくれること。いくら多くの人たちから支持されてるとはいえ、別に知り合いばかりの内輪ノリの店では全くないので、行ったことがなくても安心なので、ぜひ行ってみてもらいたい。こういう店を守ることが高円寺のよさ守るということでもあるし。

看板が最高。最近、なかなかこの賑やかな感じの看板って少なくなってるけど、こういうのが燦然と輝いてると安心だ!!

諸君! コロナの隙を縫って行くか、コロナ後に、永發で会おう!!
あ、ちなみに店名なんて読むんだろう。中国語読みだと「ヨンファー」だけど、日本語読みの「えいはつ」なのかな? ま、どっちでもいいや。
とりあえず、永發で!

【お知らせ】なんとかBAR 8月全日休業!

昨日、月一定例のなんとかBAR店主会議が行われ、本日8月1日から8月31日までの休業が決定〜! ということで、本日より1ヶ月、またお休みでーす。
コロナ第二波がまたやってきているのは、皆さんご存知の通り。第一波の時は、東京都からの休業要請があり休業した店1店舗あたり50万円の補償とのことだった。ところが、今回はどうやら都もお金が尽きてきたようで、20万円分の休業要請しかできない模様。ってことで、夜10時までの短縮営業要請だって。
それはまだいいんだけど、店を開ける場合も感染予防ガイドラインを守るというのが条件。で、この条件がまたヤバい。それを守らないと補償金出ないんだって。チキショー、なんだそれ。

かなり多岐にわたっての項目があるんだけど、まず主な所としては消毒など徹底すること。お客さんや店のスタッフがちゃんと消毒する。それと、お客さんが使ったテーブルなどをいちいち消毒する。これ、席が決まってるレストランとかだったらまだいいけど、知り合いがたくさんいる小さい飲み屋なんて席を移動しまくるのが普通。これを全部消毒し続けるというのはかなり大変。ただ、まあ人数の店内の人数制限もしないといけないので、満員になることはなく、まあやってできないことはないけど、やったら超大変。

次にソーシャルディスタンスの確保。これは無理! 極力2mだって。このガイドライン作ったやつって日本の飲み屋文化とか知ってるのかな〜。絶対無理。ちなみに、なんとかBARで2m試算したところ、最大定員4人。4人が離れ離れにポツリポツリと離れて座ってチビチビ飲む。こ、これはかなりしみったれている!!!!
ただ、その2m確保が無理な場合はビニールシートやアクリル板なので人との間に壁を設けるとのこと。これもまた切ない。人と話したくて来るのに透明とはいえ壁で区切られる。あまり気分が良くない。

そして、極め付けはマスクしてないお客さんがいたら「はい、あなたマスクして〜」などと着用をお願いしないといけない。さらに大声もNGなので、お客さんが大きな声で盛り上がってたら「はい、そこ静かに!」と、もう完全に刑務所の看守のようなことをしないといけない。

究極的には、あまり人と会話で盛り上がらずに黙々と飲み食いして帰れってこと。ひどい、ひどすぎる〜
もちろん、そこまで厳密にやらなくても大丈夫だとは思うが、こんな目標を設定されるだけで楽しくない。
と、いうことで、バカバカしいので、いっそのこと休業することに!!

経済を止めよう!

ちなみに、最近の政府は突如として何もしなくなった。安部氏も近頃めっきり見なくなった。ま、いざという時には何もしてくれないだろうなってのは前々から薄々感じてたので、いまさら驚きはしないけど。
で、国や政府は、経済のことを優先しまくった挙句にコロナ対策をほったらかすという暴挙に!!! これ、いまだに高度成長体質が抜けきってない老人政治の成れの果てだ。ひたすら経済を回しまくってないと成り立たたないという巨大な自転車操業方式。これじゃ、何かが起きて経済が止まった瞬間に、いろんなことが回らなくなるのは目に見えている。こんなやり方、それこそ高度成長期にのみ成り立つイチかバチかの方式だ。危なっかしくてしょうがない。
ちゃんと、みんながゆっくり休んだりそこそこ手を抜きながらでもマイペースで成り立つような社会を作る努力をしてこなかったから、こんなことになっている。例えば車でいえば、危ない時はちゃんと止まってアイドリング状態で信号が青になるのを待つ感じ。これが出来なきゃ社会はおしまいだ。超危険な赤信号でもブッチギリで突っ走らなきゃいけない社会なんて嫌だ。
今回も、バタバタと倒産企業は増え、失業者も急増中だ。潰れる寸前の店や会社も無数にある。大変な時ではあるが、これは荒療治で生活スタイルや社会システムを変えるチャンスでもある。もちろんそれは、GO TO トラベルみたいな、「コロナ渦中でも経済を回せ」みたいな古くさい発想の「新しいライフスタイル」とは全く逆の新スタイル。「経済が止まっても生き延びられるライフスタイル」の確立だ。
近年特に災害が半端ないこの日本列島。雨宿りをして嵐が去るのを待てる社会を作らないと、いずれ大変なことになる。

と、いうわけで、今月はなんとかBAR全て休み! アイドリング社会の予行練習。やばそうな時は開き直って全部やめちゃうよ〜。身を挺して日本経済を成り立たせる協力なんか一切しないからね〜
それと、我々日々クソ高い税金を払ってきているので、当然の権利として嵐が去るまでの間の生活費分を返してもらおう。そう、それは我々が政府に一時託してるだけの金なので、堂々と要求してOK!! 「金をくれ」じゃなくて「金を返せ」だ。もし金がないなら、ひとまずは納豆定食でも目玉焼き定食でもいいからタダで食わせろ! 万策尽きた人の寝る場所もよこせ!

さあ、ともかく、みんなでゆっくりしましょう〜

高円寺の世界最強ベトナム料理店「獨壹莊」!!!

どうもどうも、みなさん、コロナパンデミックの中、いい感じに飲み歩いてますか〜?

最近、高円寺で突如脚光を浴びている中華料理の名店中の名店「紅」。一度は行ってみたいと常々思っていて、ちょっと時間があったのでついに紅に向かってみた!!! いや〜、楽しみ!
準備万端で昼ごろに電話で確認したところ、10時ラストオーダー11時閉店とのこと。ということで9時半に現地に直行!!

ところが、まんまと閉店済み! チキショー、せっかく来たのに! よくよく思い出してみたら、確かに電話で営業時間を聞いた時に「じゃ、今夜来ますか?」と確認された。なるほど〜、それは「もし確実に来ないんだったら早めに閉めちゃっても知らないよ」というメッセージだったのか!
おー、いいね! この感じは完全に名店の予感! 信頼度と好感度がさらにアップ。次回は必ずたどり着いてやる〜〜〜

でも、お腹は空いているので、しょうがないから他にいい店はないかと近くを歩いてみる。

と、そこへ琴線をくすぐる店構えのベトナム料理店を発見! 新高円寺駅のすぐ近く。
看板がすでに最高。「創作ベトナム料理 VIETNAM 獨壹莊 SAIGON」。どこまでが店名だかよく分からない感じ。しかもベトナム料理屋だけど、フリガナの「ドウイージョン」はベトナム発音じゃなくて中国発音。う〜ん、ここは何かある。絶対にはずさない予感満載!!!!!

さっそく超ご機嫌なマスター登場。いいね〜、いきなりいい感じ。
料理の方は基本ベトナム料理だけど、結構中華風ベトナム料理も多め。中華料理とベトナム料理のいいとこ取りな感じで、どれを頼んでも超うまい。うーん、なかなかやるな〜

聞けばマスターは元々はベトナム人。もう20年ほど日本に住んでいて、現在は日本に帰化して現在は日本人。日本語も超ペラペラだし、ベトナム語はもちろん、中国語も広東語もいける。すげー、カッコいい!
で、どういうことなんだと聞いてみると、元々の先祖は中国広東省のルーツとのこと。で、第二次世界大戦の時に、広東地方も戦禍に巻き込まれ、家族も散り散りなって逃げて、アメリカやシンガポール、マカオなど各地に散り、マスターの両親はベトナムに逃げ延びたとのこと。わー、家族は大変な目に遭ったんだね〜
…ってよくよく考えたら、それ日本のせいじゃねーか。ごめんごめん! うちらの先祖が戦争仕掛けて迷惑かけた!!! 申し訳ない〜、もうしないよ!!

ちなみに、マスターの奥さんは中国東北部(旧満州地方)のハルピン出身。これまたノリノリに超ご機嫌なお姉さんで、他のお客さんと盛り上がりまくり、潮時になるとさっさとマスターに後を任せて「じゃ、先帰るよ、ゆっくりしてってね」と帰って行った。やばい、ノリは完全に江戸っ子。

店内には、なぜか広島カープのものばかり。も、もしや日本各地に点在するカープファンのアジト! と思い、マスターに聞いてみると「いや、ここの上の階に住んでるんだよ、元カープの人が。しょっちゅう飲みに来るんだよ」とのこと。なるほど、そういうことか!!
いいね、こういう常連客含めて人の顔が見える店。クソつまらないチェーン店には絶対にできない芸当。いや、最高。

夜の11時閉店とのことだけど、閉店時間過ぎても「いいよいいよ、全然大丈夫。もっと飲んでって〜」とやたら気前がいい。
マスター曰く「これからが自由な時間だ」とのこと。だんだん機嫌が良くなってきて「映画でも観てく?」とか言い出す。映画って、閉店後の今から2時間居座っていいの!? いや〜、この謎の人間感いいな〜

で、マスター映画見る気満々で、適当な映画専門チャンネルをつける。映画上映会の始まり〜〜〜
適当な映画を選び、「いや〜、これがまたいい時間なんだよね」とご満悦の様子。勝手な予測だけど、カミサンが先に帰って唯一自由な時間の感じ。わかるわかる、その感じ!!

で、適当に選んだ映画が始まってみるとホラー映画かサスペンスものっぽいちょっと怖い感じ。
マスター、すかさずビビり始め、「ちょっと怖いよこれ…。楽しくないね、こういうのはよくない」。どうも、シリアス系は苦手みたい。ま、話した感じで容易に予想できる。うーん、これは馬が合う。自分自身、ホラーとかサスペンスとか、いちいち飛び上がって驚く感じのは最高に苦手。寿命が縮まるだけでなにもいいことがない。なぜ死に急ぐのか全く理解不能。そんな映画撮ってる監督やスタッフもどうせ祟りとかにあって早死にしてるに違いない。クワバラクワバラ。マスター最高。

マスター、瞬時にチャンネルを変え、するとロックバンドのドキュメンタリーが。お、っと思ったが、マスターは無表情で2秒後に次のチャンネルへ。興味がないらしい。で、次に来たのがミスタービーン。「これこれ! こういうのいいね!! これが面白いんだよ!」。やはりマスター最高。

と、言うことで、獨壹莊。最高に良い店です。みなさん、ぜひぜひ行ってみてー

高円寺の世界最強ベトナム料理店「獨壹莊」!!!

上海の名店「UPTOWN RECORDS」が高円寺に出現!

こちらが突如高円寺に出現したUPTOWN RECORDS。元々は上海を拠点にするレコード屋で、去年の秋ごろに上海に遊びに行った時も、東京に引っ越そうかと話していた。その後、例のコロナ騒動が始まり、どうなることかと思っていたが、ついにオープンに漕ぎ着けた! これはめでたい〜!!

マスターのSACCO。東京に引っ越すにあたり、いろんな街の候補があった中、最終的には高円寺を選んだという。SACCOも「高円寺はベストだ!」とご機嫌。

高円寺のアホたちも早速遊びに来る

ちなみにこちらが、上海のUPTOWN RECORDS。ここはビルの地下壕みたいなところを改装したお店なので、中が迷宮のようになっており、この奥にも部屋がたくさんあり、手前の方にはレジやDJブース。とてもいいお店だ。

UPTOWN上海の入口。古い大きなビルの一階の隙間から入るので、秘密アジト感満載で、ワクワクする。現地の友達の案内なしに一人ではたどり着けないところもいい。

入口の看板はこの小さな張り紙一枚だけ。難易度100。

さて、高円寺店。ポストロック、ポストパンクなどが多め。さすが中国から来ただけあって、中国アンダーグラウンドのレコードも多く、知ってるバンドのレコードもたくさん! 早速、一番目立つところに髒手指(Dirty Fingers)の名盤が! 上海ではよく一緒に飲んだりしてるので、そんなレコードが高円寺にあると、なんだか嬉しい。他にも、犯罪想法、Die Chiwawa Die、生命之餅、AV大久保、Joysideなどなど、近年のアジア圏交流の中でもお馴染みのレコードがたくさんあって、久々に海外に出た感じがしていい!

お酒も出るので、ゆっくりできるのもいい。来てるお客さんも、初対面でも共通の知り合いがいたり、意外なところで繋がってる感じ。面白い人たちがたくさんいた。いや〜、最近はコロナのせいであまり交流は停滞気味だったけど、久々な感じで楽しい。

いま、コロナで続々と個人店が閉店を続けている中、一つの希望の星。次から次へと面白いスペースがオープンしていくのも高円寺のいいところ。これからもどんどんいいスペースが増えていくことに期待!
ということで、みなさん、新しいお店を応援することも大事なので、行ってみて〜。いいレコードもたくさんあるよ〜

UPTOWN RECORDS KOENJI
杉並区高円寺北3-33-16 2F

とんでもない裏中国イベント開催が決定! 日程は昨日!!!

知られざる本当の中国を語ってしまうという、とんでもないイベントの告知!!! 中国というと、何も知らない人からしたら政治や社会に広がる窮屈な部分のイメージが多いと思う。しかし、その実、中国社会では我々には思いもよらないような奇想天外なものやシステムであふれかえり、街はとんでもないことになっている。さらに地下文化圏では、意味不明のことを自由にやらかしてる奴らも大量にいる。ということで、そんな知られざる面白すぎる中国を一挙に紹介するという、必見の史上最強の企画!!! ただ、惜しむらくは開催日は昨日! 残念〜〜

ちなみに、中国ではすごい管理社会なので、あまり公開でうかつなことはできない。なので中国人たちは「ネットで知りうる情報はつまらないものだけ。面白い情報は全部ネット以外のところにある」と、口を揃えて言う。じゃ、どこでその情報知るの? というと、「会って聞くか印刷物」とのこと。そう、ということでいま中国ではZINEがすごい流行ってる。誰にも検閲されない自主流通本だ。確かに10数億人いる中国社会でみんなが一斉にZINEなんて作り始めたら、とてもじゃないけど管理しきれない。そして、飲み会や小さなイベントなどでたくさん情報を仕入れる。で、その間を繋ぐようにイベント情報や書店や飲み屋の場所などの共有のためにネットが駆使されている。イベントじゃなくても書店やレコード屋、飲み屋などを訪れて店主や居合わせた客と話して面白い情報を仕入れる。だから、ネットだけ見てても何も面白いものには出会えない。うわ〜、中国は進みすぎて一周回ってる感じだな〜。近未来のサブカルチャーやカウンターカルチャーってそんな感じになるのか〜。なんだか、まだネットが普及する前みたいでワクワク感がすごそう。逆に超楽しそう!!!!!!
ということで、イベント内容も上の事から推し量ってもらいたい。

ちなみに、我らが日本の安倍首相は小心者の無能政治家の典型。そういう政治家はたいてい常にオドオドしてるから管理強化しようとするので、日本も中国のような管理社会化はしかねない。ならば、こちらも今のうちに先手を打って中国アンダーグラウンドに学んでおく必要がある。

ということで! 大事な話をするイベントを事前に告知するなんてヤボなことはもうやめた! 昨日、新宿ネイキッドロフトで、とてもネットでは語れない内容のトークイベント開催の告知〜!!!! ま、最近は新型コロナもヤバいので、少人数イベントの方がいいので、事後告知は一石二鳥。
いや〜、ものすごい内容で超面白いイベントでした。日時は昨日の午後1時スタート! 絶対面白いので来れる人はぜひ!!!!!
あと、昨日鋭く情報を嗅ぎつけて来てくれた皆さんは、裏社会人としてワンランクアップしたはずなので、今後もその調子で情報収集と新作戦を練りまくっていきましょう〜

みなさん、これからはそういう社会になりかねないので、今すぐ飲み屋やライブハウスなどに、何かいい情報が転がってないか聞き込み調査に駆けつけるしかない!

一緒にトークした西谷さんの新著。中国のぶっ飛んだハイテク化の体験書。興味ある人はぜひ〜

【特需発生!】リサイクルショップが史上空前の好景気に!

風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶ。
<「デジタル大辞泉」より引用>

新型肺炎が流行ると病人が増える。病人が増えるとみんながビビりはじめて「なんとかしろ」と政府に文句を言い始める。無能な首相は一体何をしていいのかサッパリ分からず、闇雲に自粛を訴える。みんな一旦は自宅に閉じこもるものの、時間と気持ちの余裕ができて、ふと自宅を見渡すと、部屋の整理がしたくなる。そういえば近所にリサイクル屋があったと思いつき、不用品を処分したり、何かいい家具でもないかと探しに行くので、リサイクル屋がやたらと繁盛する。

と、まあ、こんなところだろう。新型コロナが日本に本格上陸して以来、マスクは売り切れ、それがトイレットペーパーや食料品に飛び火し、ついにはリサイクルショップにまでその景気が回ってきて、とんでもないことに。売上は突如3倍以上になり、買取依頼の件数もパンク状態に!!!! どうなってんだこりゃ〜!! こら〜、肺炎が流行って大急ぎでタンスを買いに行くって、一体どういうことなんだ〜!!!

政府の自粛要請の発表以降、それに拍車がかかり、学校も休校になるし、一部の職場は自宅勤務になる。こっそり遊びに行こうと思っても、娯楽施設は休業だし、各種イベントも中止で行くところがない。満員電車も乗りたくない。ってことで、みんな徒歩圏内の近所をウロつき始めるのか、高円寺の街には人があふれかえり、大変なことに。さらに上で書いたような理由からか、うちのリサイクルショップには物もお客さんもごった返す。

まず若者たちは、ここぞとばかりに家の片付けなんかを始めて、机や棚を担いで売りに来たり、新しいものを買おうかと物色に来る。高円寺の特色なのかもしれないけど、とりあえずヒマそうな若い奴らがいつもに増してやたら多い。
老人たちも、区営の高齢者施設がコロナ対策で休館になってるせいもあるのか、むやみに街をうろついており、店の前で「ヘーックショーイ!!!」とか言って大クシャミしたりしている。もちろん長老衆には咳エチケットなんていう謎の新概念は浸透してないので、むしろ逆に「ヘーックション! コンチキショー。カァ〜〜、ペッ!」みたいなおまけ付きだ。
チビッコたちもみんながみんなおとなしくしてるわけじゃないので、親の目を盗んで家を脱出してウロチョロするガキンチョたちもいる(こう言うチビッコたちは絶対いい大人になる。がんばれよ〜笑)。むやみに外で遊んでても保護者連中に見つかったら怒られるので、行く場に窮してか、チビッコ2〜3人が連れ立って、用もないのに小生意気にリサイクルショップに来て「あ〜、この棚ウチにもあるぜ」などと言い合ったりして暇をつぶす。チビッコたちは遠慮がないので「こんなボレェ棚誰が1500円で買うんだよ」「こんなもん道に落ちてるよ」とか余計なことばかり大声で言う。てめえチキショーこのクソガキども、…と思いつつも、よくよく考えたら自分も子供の頃は全く同じことしてたので、許す。さあ、チビッコのみんな、次はあっちの店に行ってやろうね〜

外国人たちも逞しい。
まず欧米系の人たちは結構ビビってる人が多い。話しても「いや〜、怖いね。生まれて初めてマスクした」みたいなこと言ってる。仕事にならないからひとまず国に帰るなんて言って引っ越していく人もいた。
うちの店の常連さんにはインド・ネパール系の人たちも多いんだけど、彼らは強い。みんなケロっとしてていつも通りにしてる。彼らの特徴としては買い物に来たときの滞在時間が異常に長いこと。みんなどうでもいい話をしたり、ああでもないこうでもないと色々迷ったり、30分ぐらいかけて値切ってきたりと、とりあえず賑やかだ。だが、こういう時も慌てふためいたりせずに全くいつもと変わらない安定感が心強い。ただ、人によってはアベコベな付け方でマスクしてたり、一応気にはしてるみたい。
あと、面白いのは中国人。さすがに中国からきてる観光客はほとんど見ないので、いるのは仕事や学校で日本に住んでる中国人。彼らはむしろ本国にいるよりも安全だっていうことで、不安感ゼロ。ただ、中国の報道などは見ているせいか、マスクなどの防御は完璧のフル装備の人が多い。ところが最近は日本の防疫体制があまりに適当だから「こんなので大丈夫?」と逆に心配してる感じ。そりゃ、そうだよな〜。この中途半端さ。

雑貨類もやたら多い。次から次へと物が入ってくるので、処理が追いつかない
新型コロナ一大事だと、みんな大慌てで次々に冷蔵庫や洗濯機を持ってくるので、あふれ出す商品の数々。最近は店じまいの時に1時間はかかる。
何もかもが多い。多すぎて店内がメチャクチャになってくる。もう無理〜
先日、マスクをして手袋までしてコロナ対策フル装備のお客さんが、大急ぎで店内に入ってきて、口数も少なく、そそくさと70年代のペナントを一枚帰って、慌てて帰っていった。ちょっと待て! それ、いま必要なの!? どうして急いでる!

さて、リサイクルショップが特需を迎えている現在だが、同時にやっているゲストハウスは、ただでさえ赤字なのにそれがさらに赤字になり、未曾有の大赤字状態に! リサイクルショップで儲かった金が全てゲストハウスで消えるという、やはりどうしても金が手元に残らないシステムが働いてるな〜

めでたしめでたし

第八代目マヌケ文化大使決定! アラスカ大使としてSeth氏が就任!

各地の地下文化との架け橋となるべきヒマ人に高円寺に滞在してもらおうというマヌケ地下文化大使制度。始まってから2年以上が経ち、各地の面白い人たちが続々と就任し、働きもせずウロウロしていてくれるおかげで、いろんな人たちと仲良くなり、高円寺の国際化が激しく進んでいる。これまで就任したのはこんな感じ。韓国2名、上海1名、台湾3名、香港1名。東アジア圏各地からバランスよく就任してくれており、いいつながりがたくさんできてきている。
そこへ来て、ついに新大使として極東北アジアのアラスカからやって来ているSeth氏が就任! ロシアの東の果てのウラジオストクと同様、アラスカもアメリカ国内では「アラスカ? それどこ?」などと小バカにされて肩身の狭い思いをしている地域。そうなったら、我々アジア大バカ文化圏で暖かく受け入れて行こうではないか。そうだ、キミたちは本国からは遠いかもしれないけど、実はアジア圏で見たらすぐ近所なのだ! 一緒に遊ぶしかない! それに、元はといえばかなりアジア文化圏とのつながりも多いところだし。…と、言うわけで大バカ文化大使に就任〜! おめでとう〜

マヌケ地下文化大使についてはこちらを参照
https://maga9.jp/180725-3/

Seth氏についてはこちらを参照
https://matsumoto-hajime.com/blog/archives/565

Seth氏、英語と中国語が堪能なので(日本語はゼロ)、いろんな人と会話ができる。しかも風貌や挙動がマヌケすぎるので誰とでも友達になるというものすごい特技を持っている。就任直後にも池袋の中華料理屋でその辺のオッサンと親友に。こら〜、マヌケ文化ってそう言うことじゃないぞ!笑
でもまあ、いろんな人と仲良くなるのはいいことだ!

ちなみにSeth氏、本業は英語−中国語の翻訳なので、別にどこにいてもパソコンさえあれば仕事ができる。どこの国に行こうが、飛行機を乗り過ごして日本に長居しようがお構いなしだ。うーん、うらやましい生活!
さて、あまりにヒマだからボランティアでリサイクルショップを手伝ってみたいという。おー、それはこっちも助かるし、海外から来てる人からしたら面白いかもしれない。アラスカはアメリカなので、向こうで住んでる人たちは生活も完全にアメリカだ。日本の家に買い取りや配達に行くなんて珍しいに違いない。
ということで早速、重い棚を運ぶ事があったから「ちょっと手伝って〜」と助けを呼ぶ。で、Seth大使も「おお、行きたい行きたい! 日本人の普通の家なんて行った事ないし!」と大喜び。で、でかい図体で軽トラにに乗って出発〜〜〜〜〜

だが、残念ながら配達先に着いてみるとイラン大使館関連施設。あ、確かにこの配達頼んだ人、外人さんだった!
建物の前には当然のようにソレイマニ司令官の肖像画。そう、アメリカ軍によって殺害されたイラン軍の司令官で、この事件のおかげでアメリカとイランが一触即発の戦争寸前になった。一時よくニュースになってたので覚えてる。
さあ、気まずいのがアメリカ人のSeth氏。お客さんは日本語ができなかったのでSethにやり取りお願いしてたんだけど、玄関先で「ちわ〜、古道具屋でーす」みたいなことを英語で言うSeth氏。出てくるお客さんも「おや、古道具屋さんかい。早かったねえ」などと英語で言いつつも(こいつもしかしてアメリカ人では…)という感じで、完全に吉良上野介を見つけた赤穂浪士のような空気感だ。まずい! 当然、我々としては国家間のこととは別次元で国境を越えた独自の文化圏や交流圏を作ることを目指してはいるものの、やはり気まずいものは気まずい。Seth氏も「へい旦那、この簞笥はどちらへ置きやしょう」とにこやかに英語で話しつつ、「不是我,不是我。不是我害的(俺じゃない俺じゃない、俺のせいじゃないよ)」と中国語でブツブツ独り言を言いながらタンスを運ぶ。
搬入を終え、お互い気持ち良く「ごくろうさん」「まいどあり〜、またご贔屓に」ってなことを英語で挨拶して終わり。いや、やはり商売ってのは気持ちがいいね。
ところがSeth氏、後から「いや〜、あれは気まずかった〜」と帰りの軽トラの中でマヌケな苦笑い。確かに、トランプのバカが調子に乗ってイキがったことやってるおかげで、辺境の辺境もいいところ、全アメリカ人から存在すらも忘れ去られているペンギンとオーロラしかない僻地中の僻地アラスカ(言い過ぎかな?)の人が気まずい思いをするとは。
うーん、やはりSethはマヌケの運気がありそうだ。

ということで、今後はアラスカ大使による地下文化交流に期待大だ! 極東北アジアやアジア地下文化圏につながりを持ちたい人は高円寺に駆けつけよう!!

武漢支援BAR、大成功〜 81167円を武漢DIYシーンへ送金!!

昨日行われた、武漢東京共同企画の武漢支援BAR「武漢PANDEMIC × 東京PRISON」、まさに大盛況でした〜〜〜!!!!!
メニューは上の通り。ビールはもちろんコロナ。そしてサワー系は全て焼酎を使わず、中国最強の二鍋頭(アルゴートウ)で。おまけに紹興酒。フードはもちろん武漢名物の熱干麺。

結果から言うと、夜8時の開店時間から明け方6時の閉店まで大盛況! この企画で作れたお金はなんと81167円! そのまますぐに微信(wechat 中国版LINE)を使って、武漢のライブハウス「WUHAN PRISON」に送金し、これを武漢の地下文化圏のみんなのために役立ててくれと託した。
日中問わず、政府や政府系の団体を通さずに完全に直接支援できたのがすごくいい。絶対無駄にはならないはずだし、安心できる。
武漢のみんなも大感謝してくれて、東京側としてもとても気持ちよくイベントを終えられた。金額の内訳は下記の通り。

《内訳》
事前の募金 17800円
当日募金 14296円
paypayでの募金 14000円
微信での募金 100中国元(約1571円)
BAR収益 33500円

合計 81167円

たくさんの人が来てくれて、「武漢はどうなってるの?」「大丈夫?」などとみんな心配していろいろ情報を聞きに来るし、武漢とネットで中継しているので直接聞けるのもいい。
でも、普通はそう言う感覚だよね。中国や日本の対応が適当すぎると文句言うのは当然あるけど、本当はそれより先に、一番大変なところの人たちに対して「そっちは大丈夫か!?」というのが本当の反応。それができただけでも東京側としてはもう大成功だ。

飲めば飲むほど武漢への支援になるという事で、それをいい免罪符として「よーし、じゃあ今日は飲んじゃうぞ〜。これも人助けだ!」と、調子に乗って飲みまくる高円寺の人々。

熱干麺が食べたすぎて熱干麺職人と化す高円寺のシューくん。彼は以前武漢にも一時住んだことがあるぐらいで、武漢の大マヌケなやつらとも超仲がいい。今回の企画の発案者でもある。

試作の熱干麺。武漢では簡単な屋台料理みたいなもので、武漢の人たちのソウルフード。小腹が空いたら熱干麺っていう感じ。味はピリ辛のまぜそばといったところ。これは超うまい。ちなみに武漢の友達から何度もレシピを聞いたり、実際に中華食材店に行って中継しながらどれを買えばいいかとかの指南を受けたので、完成度はほぼ完璧に近い。当日はより本格的にするために、武漢でよく出てくるみたいに紙のどんぶりを使用。これで見た目も完璧に!
ちなみに、日本で熱干麺を出すところを探してみると、高級店ばかりで1000円越えのとんでもない値段で売られている。違う〜〜〜。熱干麺はそんなものじゃない〜!! ということで、本当の意味で本格熱干麺の日本初上陸だったのかもしれない!!!

当日は中継も。武漢各地域の友達や、少し離れた長沙という街からも中継。やはり武漢の方が状況は深刻みたいだけど、長沙も徐々に厳格になってきているという。ま、詳しい現在状況はまた改めて。
今は熱干麺も買えないし、酒も入手は困難との事で、「うわ〜、うまそう〜。しばらく熱干麺食ってねー。東京熱干麺食いてー!」と騒ぐ武漢人を前で中継するのはちょっと気が引けたけど、まあ武漢人たちも面白がってくれたからまあいいか。
上の写真の人は、武漢PRISONのボス、咚咚(dongdong)。他の武漢の人たちが寝てしまった後も長々と付き合ってくれて、武漢の現状などいろいろ教えてくれた。

ひとつ面白かったこと。
当日のなんとかBAR店内では、ひたすら武漢のバンドの音楽をかけ続けていたんだけど、武漢各地との中継もひと段落した後、「せっかくなので、武漢のみんなのセレクトの音楽きいてみたいね」ということに。で、さっそくその場で武漢側に打診してみると「OK、いいよ」という。どうするのかと思ったら、中国でみんなが使ってる音楽アプリ「蝦米音楽」というのを使ってかけるという。そのアプリを立ち上げてなんとかBARのオーディオに繋げという。で、このアプリ内に武漢PRISON界隈の人たちのネット上での遊び場のスペースがあり、ここに参加しろという。で、参加すると、武漢の人たちがさっそく次々と曲をかけ始めた。まさにオンラインで武漢人たちのDJが聞けるというシステム。おお〜、すごい。で、聴いてると、武漢や中国の音楽の合間にときどき挑戦的に日本の曲を入れてきたりする。こちらからも音楽をかけられるので、「どうだ、これはビビるだろ」とかやって遊んでると、本当に武漢人たちと遊んでる感じに。しかも、全く見ず知らずの人たちじゃなくて、武漢PRISONでよくDJやってる人とか常連客とかがたくさん入ってるので、微妙につながりがある感じもなんかいい。
そして、それに気づいた他の武漢人たちも「何事だ!?」「なんでパーティー始まってんの?」とか言って徐々に参加してくる。やばい、家から出られない武漢人たちが底力を発揮している!

結局、明け方の6時ごろまで武漢BARは続き、武漢人たちが音楽をかけまくる中、東京チームは力尽きて閉店。すると、「東京のやつらが寝るぞ」と、やたらチルアウトな曲に変えてくる武漢チーム。

ということで、安らかに寝ることができて、イベントは大成功に終了!!
ただ、いまは武漢のこと心配してるばかりじゃなくて、日本もやばいことになってきそうだけど、これからも武漢の支援は続けていきたいね〜