【事件】波乱の奇書『だめ連の資本主義よりたのしく生きる』が出現!

 世界が混乱するとんでもない波乱のき奇書『だめ連の資本主義よりたのしく生きる』がついに登場! 大変だ〜!!!

ふざけた本

日本のプロテストシーンも様々で、権力者とガチンコバトル玉砕系、安全な場所からのインテリアタック系、選挙行けば世の中変わる系、はびこる悪は許さない系、自分はイケてる人間だからダサいデモとかは行かずアートで抽象的に表現系などなど、無数のスタイルがある。その中で重要な一角を占めているのが、“くだらない社会に対して、こっちはこっちで勝手な社会を作ってしまうことによって対抗してやれ”っていうスタイル。これは国内に限らず世界各国の悪い政府やロクでもない巨大企業によって戦争だの貧乏人からの搾取だのがまかり通ってる社会の中で、そんな連中による支配や経済圏から極力距離をとって勝手な社会(人間関係やらコミュニティ、遊び場やイベント、仕事、日常生活など含めて)を作って対抗しようという芸風。これ、高円寺でやっているいろんな店をバンバン作って、遊びも仕事も全部ひっくるめて作っていくという手法と共通してる。

社会運動がいよいよ下火になってくる90年代に生まれた“だめ連”は、そんな芸風の走りとも言える存在。ガチンコ玉砕系がいよいよ硫黄島の決戦のような状況に追い込まれてた当時の状況で、ケロッとマヌケな顔でひょっこり現れる。で、その数年ののちに自分が「法政の貧乏くささを守る会」を結成して騒ぎを起こし始めた頃、謎の集団「だめ連」の存在も知り、「なんだこいつらは〜!」とビビった覚えがある。当時の法政の貧乏くささを守る会は、ガチンコ突撃隊の別動隊みたいな感じで、奇策と奇襲専門の集団として完全にふざけたスタイルで敵のみぞおちに意表を突いたアタックをかけるような軍団だった。なので、基本的にだめ連とは毛色がだいぶ違ってはいたんだけど、いろんなところで遭遇するうちに、だめ連のむやみやたらと人のつながりを重視したり、気づいたら昼寝してるような手法から学ぶことは多かった。そう考えると、いま高円寺でいろんな店を作ってコミュニティを作ることや、アジア圏の大バカたちとの繋がりを重視して人をごちゃ混ぜにしていこうって作戦に勤しんでるのも、少なからずだめ連のインパクトはあったはず。

↑これ、ぺぺさんのセリフ。「ぺぺさんはなんでも受け入れすぎなんですよ」と文句を言って「松本くんは真面目に考えてないんだよ」と怒られるパターンは何度もあった。最後までソリが合わなかったな〜笑(仲悪かったわけではない)

と、そんなこんなで時代は流れ、資本主義の世の中もいよいよ限界がきて、そこに食らいついて生きてきた人々にどんどんしわ寄せが来まくって、ニッチもサッチも行かない人たちが急増してる現在。いま、資本主義的な価値観によって作り上げられてきた価値観に見切りをつけてローカルなところで勝手な社会を続々と作ることは超重要だし、今に至るまでだめ連が色々といい加減にのらりくらりと活動してきたことも超重要だったりもする。で、しかも、去年(2023年)惜しまれながら三途の川を渡って行ったペペ長谷川氏! そのペペ長谷川が残した完全にふざけた生き方をおさらいし、それを呑気に生き延びている神長恒一氏が最終的にまとめ上げたこの書は、相当ヤバい書!!
要するにこの書での重要なテーマは「資本主義がイケイケだった頃に作られたシステムの中に身を置いてたら、これからの時代は危なっかしくてしょうがないから、さっさとそこから離脱して別の秩序をこっちで作ってそこに身を寄せた方が安全だし先行き明るい!」ってこと。
いや〜、景気いいね。こうなったらさっさと勝手に生き始めて、巨大資本の権化みたいな人たちがテンヤワンヤになってるのをお茶でも飲みながら見物して、弱り果ててる元富豪たちに「ほら、言わんこっちゃねえ。金のことばかり考えてるからそんな目に遭うんだよ。わかったら心入れ替えてこっちへ来ねえ! これからは真面目に生きるんだぞ」と、説教の一つも垂れてマヌケな社会に招いてやるのもいい。

で、なんと! この本の巻末には、そんな話も含めて20数ページにわたる鼎談で参加してる。本の対談って、だいたいのおさらいみたいな話をふわっとやって終わるようなのもありがちだけど、神長さんと雨宮さんという面子もあって、この鼎談では結構深い重要な話まで触れてるので、これは必読!

と、この本の紹介しようかなと久々のブログ書いてたら、まんまと神長さんが例によってマヌケな顔をして「どうもどうも」と現れた! と言うわけで、うちの店(素人の乱5号店)でも販売する予定。

諸君! このふざけた本は読むしかない!!

滅亡寸前! 社民党最後の戦いBARと、そこへ共産党が乱入!

 6月20日、高円寺の近所の電気屋さん、さいとう電気サービスの斉藤さんが、いよいよ滅亡が迫る社民党の惨状を目の当たりにし、ある時突如「よし、俺が起死回生の社民党BARをやる!」と言い出し、高円寺「なんとかBAR」で、地獄の底から這い上がる社民党最後の闘いBARを開催することに! ちなみに斉藤さん、全共闘世代最後の生き残りで、根っからの社会党人間。うーん、これはテンションが高い!

やるとなった以上、何かポスター作らないとと思い、悪名高い中国文化大革命のプロパガンダポスターを元に完全にふざけた世界最低にダサいポスターを勝手に作ってみた。中央の顔が斉藤さん。これ、斉藤さんにぶん殴られるかと思ってヒヤヒヤしてたけど、商店街で会った時、「ポスター見たよ」と軽くスルーされた! ま、まさか全共闘世代の人々には、これ普通なのか!?

当日、自分は仕事があったので少し遅れて行ったんだけど、到着するとこのありさま! なんとかBARが社民党の選挙事務所みたいになってる!! まさか、ここまでやるとは!!!
社民党関係者で埋め尽くされ、普段のなんとかBARの常連さんは恐れをなして遠くから様子を見つつおそるおそる入ってくる状態!
で、よく見回してみると、集まった顔ぶれがヤバい。社民党幹事長で参院選にも出馬する服部良一氏はいるは、ちょうど関西から東京に来てたという、社民党副党首で同じく比例区から出馬する大椿ゆうこ氏! そして、かつて武名を轟かせた老兵たちまで。こっちは完全に、街の社会党オヤジを囲んで、滅亡寸前の敗残兵風の近所のおじちゃんおばちゃんたちが集まるぐらいかと思ってたら、完全に党を挙げての総力戦の様相! 高円寺の居酒屋で挙党態勢とは!! さらには福島みずほ党首からも激励の電話が入る。この残党の最後の一斉蜂起感、最高だ。完全に、厳しい年貢の取り立てに我慢ならず、百姓一揆前夜に村の神社の境内に集まった雰囲気と同じだ!(知らないけど)

↑完全に社民党に乗っ取られた「なんとかBAR」
大椿さんと、完全に巻き込まれる自分
実は15年ぐらい前に京都で会って以来なので超久々の再会!

と、そこへ、「どうやら社民党の残存勢力が最後の力を振り絞って兵を挙げたらしい」という噂を聞きつけた近所の共産党の人々が、壇ノ浦に向かう源義経のごとく飲みに来る。毎度おなじみ大バカ都議会議員の原田あきらや近所の富田たく区議はじめ続々と現れる。瀕死の状態の社民党にトドメを刺すために鎮圧に来たのかと思いきや、そんなことはなくご機嫌に飲み始める。しかも社民党チームはすでに完全に出来上がっちゃってるので、完全にお祭りムード。
一番面白かったのは、同日行われた杉並区議補選に出て惜敗した共産党の増田さちえ氏。増田さん、早々になんとかBARに現れて社民党チームと飲み始める。そして、先ほどの大椿さんがみんなの前で挨拶した時に支持者の人たちから大椿コールが起こる(←完全に昭和の感じだ!)で、増田さんもノリノリで大椿コールしてる。…他党なのにそんなことしてていいか〜!?笑 増田さん、元々創価学会を離脱して共産党に移籍したので学会から鬼のように恨まれてるのに本人ケロッとしてるという、なかなかの強者。そのフットワークの軽さなので、そのまま社民党に移籍しちゃうんじゃないかと、他人事ながらヒヤヒヤしてたけど、まあことなきを得たらしい。共産党って優等生タイプの堅そうな人間が多そうなイメージがあるけど、この高円寺の近所の共産党は意外とマヌケなノリの人たちがやたら多く、そこは少し安心する。
ということで、社民党と共産党がやたらたくさんいて飲んでるという、一見さんが驚いて逃げるぐらいの近年稀に見る政治色の高さの「なんとかBAR」。いやー、しかしよく考えたらこれ、古代いにしえの時代に野党二大勢力によって結ばれた同盟「社共共闘」がまさかこんなところで再現されるとは。うーん、歴史だ!!

共産党が現れた!

そして、なんでこの日は政治絡みの人がポンポン現れるかというと、話題の杉並区長選が行われ、しかも野党側が推した岸本聡子さんが勝つという快挙があったせい。
で、岸本さんからも連絡があり「夜、なんとかBARに行くよ」とのことだったので、それは大変だと人が集まってくる。作家の雨宮処凛も現れ、選挙中も駅前イベントでMCを務めた山下陽光、同じく区長選出馬が取り沙汰された穴水美樹、西荻再開発反対運動の謎の頭目の水越強(同じく区長選出馬を目論み失敗)その他、続々と現れ、岸本氏の到着を待った。

で、岸本氏現れる!
おー、岸本さん祝杯あげましょー、といういにしえの社共共闘+高円寺の大バカたち。
ところが岸本氏、選対の人たちから「酒は一滴も飲まず、挨拶だけしてすぐ帰るべし」と厳命されてるとのことで(それをうっかりバラすのも若干マヌケ)、「これから頑張って参ります」という感じの政治家挨拶だけして、1分で帰ってしまった。なんだそれー! 一日与党でご満悦の斉藤さんも、「1杯ぐらい飲んでいったらいいのに」と勧めるが当然却下。しょんぼりして諦める。
うーん、正しい。いにしえの社共共闘はともかく、我々高円寺の大バカたちや不穏な勢力たちと接点を持っても何もいいことはないからな〜。しかも、まさかの僅差での勝利で話題になってるだけに、マスコミからも粗探しを狙われてるはずなので、不祥事しかないなんとかBARは危険すぎる。確かに、それは正しい選択。寄り付かないのが吉だ。ま、とりあえず地上世界での活動はいろいろ大変だろうから、頑張ってくれー。我々は引き続き地下で暗躍しまーす
※上の写真は「写真はSNSには絶対あげないでください」という岸本氏。

滅亡寸前の社民党チームは飲み疲れて三々五々帰って行き(滅亡)、その後大挙して押し寄せた西荻チームや高円寺のいつものなんとかBAR常連たちが残って、いつもの感じに戻り、改めて飲み始める。

「岸本さんも政治家になったらいろいろ自由にはできないからね〜」と、自分も政治家のクセに自由に朝まで飲んだくれて、ヘベレケになって何言ってるか分からないのに、朝5時に無理にウクライナ情勢とか語ろうと試みるけどロレツ回らなくて諦めてヨロヨロ歩いて帰る原田先生。

ま、それはそうと社民党滅亡寸前BAR。いやー、でもすごい盛況でビールだけでも130本ぐらい出てたし、これを機に勢力を回復してくれたら幸いだ。

ラマダーン、始めました

そうそう、イスラム教の断食。一年に一回、約一ヶ月間、太陽が出てる間は飲み食い禁止っていう謎の罰ゲームみたいなあれ。今年はまさにちょうど始まったってことで、勢い余って自分もラマダーンに突入〜。あ、もちろんイスラム教に入信しようというのではなく、ラマダーンだけね。

なぜラマダーン突入かというと、理由はこうだ。
うちのリサイクルショップをたまに手伝ってくれているインドネシア人のリスキー青年。一応、インドネシアではイスラム教がほぼ国教なので、彼も不真面目ながらもイスラム教徒ということになる。いいかげんな性格でマヌケ感全開の雰囲気を持つリスキー氏なんだけど、意外とラマダーン(イスラム教式の断食)は守っている。
ラマダーンが始まると、これがまた気まずい。去年のラマダーンの時は、こっちは関係ないので休憩中にコーヒーを飲んだり、仕事中に水を飲んだり、当然昼時には昼ごはんを食べるんだけど、当然リスキーはラマダーン中は飲み食いはしない。ま、本人も慣れてるので「あ、僕のことは気にしないで大丈夫ですよ」と言ってるが、さすがに本人を目の前にするとさすがに申し訳ない気がしてどうも具合が悪い。

で、数日前、前夜に死ぬほど酒を飲んで完全に二日酔いの状態で店に出た時、リスキーが「ラマダーンの時期に入った」という。こっちもちょうど、酒なんか見たくもないし、食べ物だって一切食べたくない食欲ゼロ状態。げっそりして「いやー、もう死ぬ。こりゃ俺もラマダーンやるしかないな〜」と、うかつに宣言してしまい、リスキーも大爆笑して「それ、やった方がいいよ!」と、けしかけてくる。しまった、後に引けなくなるいつものパターンだ! 「やるよ!」と大風呂敷を広げて引っ込めるのは、これはみっともない。ぐぬ〜、これは弱った! わかったよ、やればいいんだろ、やれば。俺が悪かった、やるよラマダン。
ってことで、完全に意味不明の成り行きでやることにしました。人生発のラマダーン。やられた〜

焼き鳥とビールでご機嫌のリスキー氏


でも、実のところラマダーン、ちょっと興味もあった。知識だけで知ってた時は遠い世界だったんだけど、リスキー氏がたまに店を手伝ってくれるようになって、年に一回謎の断食をしてる人を実際に見て、どんな感じなんだろうとやってみたくなってくる。それに、世界には山ほどイスラム教の人はいるってこともあるので、ちょっとは同じ気分を味わってみるのも面白そうだ。まあこれも国際連帯の一環とも言えるし、まあこれはいい機会だ!
そういえば、自分自身としては宗教は基本的に無宗教なんだけど、厳格な無神論者ってことでもなく、どちらかというと、八百万(やおよろず)の神系。仏教式の葬式でも神式やキリスト教の結婚式もなんでもいいし、正月は神社で初詣、仮装大会のハロウィンからケーキ即売会のクリスマス、中華街に遊びに行けば関帝廟参拝でも、基本的になんでもいい。地蔵があればとりあえず「よう!」と声はかけておく。ま、そんな感じ。
ということで、この際ラマダーンだってアリだ。神社の酉の市みたいな感じで、なんだかよくわからないけど「めでてえめでてえ、なんか御利益あるかもしれねえ」ってことで、やってしまおう。

さて、二日酔いでメシが食いたくないって理由だけで迂闊に始めてしまった人生初ラマダーン。そんなふざけた理由でいいんだろうか!? バチが当たるんじゃないか?
…と、思って、リスキー氏に、なんで真面目にラマダーンやるようになったのか聞いてみると、ラマダーンになるとモスクにかわいい女の子もたくさん集まるからそれを見に行き始めたのがキッカケで、さらには仲間たちとどこのモスクがかわいい子がいるかとか情報交換したりして、用もないのにわざわざ遠くのモスクにお祈りに行ったりしてたという。なんだ、こいつもバチ当たり系か!笑 ま、似たようなもんか。よし、じゃあ大丈夫だ。

さて、ラマダーン突入はいいんだけど、よくよく考えたらなんで断食しなきゃなんないのか? なんの意味があるの? って気になってくる。なんか勝手な想像で、「太陽が神様で、そのお日様が出てる時に飲み食いするのは失礼だから飯を食わないのか?」ぐらいに思ってたら、そんなのじゃないという。リスキー氏いわく、こんな理由だという。

1、お腹が減って困ってる人の気持ちを味わって、日頃からその人たちのことを忘れないようにする

2、空腹の時に機嫌が悪くなったり荒れたりすることが多いから、空腹でも落ち着いてられるように練習しとく

こんな理由だとのこと。おおー、なるほど。そうだったんだ! これは普通にいいね。いいかげんなやつがいきなりラマダーンやり始めて神にぶん殴られたらどうしようとか恐れる必要もないかもしれない。この2点のためにってことだったら宗教関係なく普通にやってもいいしね。よし、ラマダンだ、ラマダンだ。やっちゃうよ〜

ルールは、とりあえず日の出から日没まで何も口に入れない。食べ物はもちろん、コーヒーもビールも水もダメ。ガムやアメもダメで、とりあえず口に入れたらダメらしい。おお、面白そうだ。
そして、ラマダーン明けには自分の平均月給の2.5%程度を貧しい人や困ってる人にそっと恵んであげるべしとのこと。粋だねえ、どうも。

ということで、5月1日までのラマダーン期間。やってみま〜す!
日々の詳細はTwitterで報告するので、乞うご期待!!!!!!

『寝そべり主義者宣言』日本語翻訳版が完成! 西日本ゲリラ販売作戦へ!!!

今、中国で若者を中心にアンダーグラウンドで流行っている「寝そべり主義」。お金お金、仕事仕事っていう社会に抵抗するムーブメントのようなもので、誰が始めたともなく中国全土に拡大している。一種の反乱なんだけど、別に明確に政府批判ってことでもなく、むしろ反資本主義運動とも言えるるので、中国政府としてもどう対応していいのか困ってる様子。ただ、今の中国は完全に資本主義の方に舵を切ってるので、さすがにみんなが働かなくなってのんびりしはじめたら一大事。ということで、中国国内でもこの「寝そべり主義」はそろそろタブーのような感じになって来ていて、体制派メディアや秩序派メディアなどからも「堕落している!」と批判の対象になっている。なので、今はまだギリギリ大丈夫だけど、今後もしかしたら中国内では検閲対象になっちゃう可能性もある。もったいないな~

そこで、これ中国内で流行ってるだけじゃもったいないと思い、日本語翻訳版を作った。ちなみに中国は言論統制が厳しいけど、実は日本だって他人のこと言ってられる状態じゃない。長らく続く自民党政権のおかげで、言論の統制は徐々に進んできている。そして、これ世界中でそんな流れもある。いやな世の中になってくるな~。でも、言論統制されたからといって全員がいい子ちゃんになるかっていうと、そんなことはない。絶対に地下流通でいろんな文書や作品を回したり、あの手この手でいろんなことを考えるのが民衆のたくましさ。それは現在の中国もそうだし、中東とかロシアみたいな厳しめのところとか、または戦前の日本だってそうだ。

ということで、この「寝そべり主義者宣言」、記念すべき日本語版発刊に合わせて、地下流通の予行演習を兼ねた先行発売をやってしまうことにした! 正式には二月に入ると同時に刷りまくって店に置いたりしてバラ撒く予定だけど、それに先駆けて100部限定でゲリラ販売を敢行!! いざ、言論統制が厳しくなったときは表立って売ったり出来ないと思うので、神出鬼没で、突発的に売りまくって逃げる感じ(イメージとしては寅さんが路上で本を叩き売ってる感じ)。しかも、言論統制が始まって最初にターゲットになるのは東京だと思うので、東京は避け、地方都市からバラ撒き始めるのがよさそうだ。

さあ!!!!!!! ということで、地方行脚の始まり~。ちなみに、すでに危険を察知し(←予行演習(笑))て数日前には東京を脱しており、印刷したすべての『宣言』を持って九州行きの船の乗り込み、現在は船上でこれを書いている。

諸君、西日本で会おう!

三毛別ヒグマ事件現場へ行く

北海道をウロウロしていると、こういうヒグマ注意のお知らせを至る所で見かける。まあ元々は熊のエリアに人間が進出してるんだから、熊の機嫌を損ねて怒られるのはしょうがないかと観念もしていたけど、最近のニュースではヒグマの生息数も増加中で、いまや90年代ごろの2倍で10000頭以上の野生ヒグマがいると推定されているという。今年2021年でもヒグマに襲われる怪我人や死者の数も急増中とのこと。

うーん、若干不安になってきた。
不安になると調べてしまうのも悪い癖。以前、うちの前にアシナガバチが増えてきた時はやたら蜂のことを調べまくってたら異様に詳しくなって、おかげで街を歩くだけで蜂や蜂の巣を発見して震え上がるというヒドイ目にあった(調べなきゃよかった!)。近所でカラスが増えた時も調べすぎてカラスの凶暴性や頭のよさを知り恐ろしくなったし、蟻が増えたら今度は無駄な蟻知識が増え、おかげで蟻に怯えて生きる生活を送るハメになった! …と、そこへ来て、今度は戦ったら100%負けるヒグマの登場。これは大変だ〜!!

ということで、以前から聞かされていた有名なヒグマ事件などをあらためて復習してみる。例えば下記の記事で紹介されている手記なんかは超リアルで、二度と山なんか行きたくなくなるレベル。
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件

そして、もっと古い話だけど、これも夜も眠れなくなるほど超恐ろしい事件。
三毛別ヒグマ事件

上記の2件、この記事を読む上で一応目を通しておいてもらえると、よりリアルに感じられるので、ぜひ。
そして、他にもこれに類するような事件は多数起きていて、海外なんかではもっと巨大な熊に大量の人が食われたりと、とんでもない事件がたくさんある。熊は元々は温厚な性格のはずなんだけど、やはり人間の進出で居住地が被っちゃったからな〜。ごめんよ熊さん
この時点で、もう俺は一生東京から一歩も出ずに生涯を閉じようと決意するが、さすがにそうもいかない。これは弱った!

と、思っていると、なんとその三毛別の事件現場がその現地に再現されているという。すでに無数のヒグマ事件についての余計な知識がついて必要以上にビビっている身からすると、なんと恐ろしい!!! そんな怖いところ、絶対に近寄りたくない。いや、元々そこはクマさんたちの領地。自分のような訳のわからないよそ者は無用に近寄ってはいけないのだ!! そうだそうだ。行かないぞ!

とは言っても、気になって夜も眠れないので、渋々ながらやってまいりました、三毛別のある北海道の苫前町。
さっそく、町役場の前には巨大なヒグマの像。事件の地ってことでヒグマを売りにしてるのか〜! 必要以上にビビってる自分としては、もはや公園の林や小学校の植え込みを見るだけで「危ない! クマが出る!」と恐れ、北海道民からも笑われる完全にヘッピリ腰レベル。こんな像を突如見かけたらもう謝るしかない。
ちなみにこの像、やたら新しいと思ったら、以前のものが老朽化が激しくて最近クラウドファンディングなどで資金を募集してキレイに再建したんだって。なんて余計なことを! 怖いじゃねーか! 自分だけ怖い思いするのも癪だから、次の老朽化では俺も出資してやる〜

苫前町にいるだけですでにビビりモードに入ってるんだが、町営の郷土資料館にはさらに三毛別事件の詳細な資料や解説が展示されているとのこと。怖すぎて絶対行きたくない。なんでそこまで詳しくならなきゃいけないんだ! もうウィキペディアで十分だよ! 俺はいかないよ、そんなところ!

しょうがないから行ってみると。入口の看板がすでに怖すぎる。やっぱりヒグマが売りなのか! 郷土資料館なんだから、遺跡とか古民家や過去の道具類とかも展示してるんじゃないの? ただ、やはり三毛別事件のことがメインに扱われてるようだ。うーん見たい、いや、見たくない!
ところが、幸運にも新型コロナのため臨時の長期休館中とのこと。いや〜、命拾いした。危うくもっと知識が増えたり、うかつにヒグマキーホルダーを買ったしして(売ってるか知らないけど)四六時中恐怖に震えながら生きるところだった。助かった〜
次に苫前に来た時も開館いてないか一応チェックしに来よう。

ちなみに、この資料館は市内にあるんだけど、例の三毛別の現地は市内から30キロほど山の中に入ったところ。市内でも怖いのにそんな山奥まで行けるわけがない。怖いから無理! 時間もないし。
そんなところ行かないよ。もう帰るよ。

しかし、ここで行かないと末代までの恥ってことで、やむをえず現地に向かう。車でしか行けないんだけど、これがまた北海道らしいひたすら一本道で、引き返せない感じがまた不安になる。もちろんその道沿いには普通に住んでいる人もいるので、ひとまずは平和な牧歌的な風景が続く。

標識はよりによって「羆嵐跡」。普通に現在の地名の三溪とか、百歩譲って昔の地名の三毛別でいいんじゃないの? どうして、そう人を怖がらせようとするかな〜、まったく!
「羆嵐」とは、三毛別事件を題材にした吉村昭の小説のタイトル。こんな怖い小説、死んでも読みたくない。

この羆嵐標識でさらにビビり、この先いったいどんな恐ろしい雰囲気が漂っているのかと震えながら、ひとり車を運転する。この辺まで来ると、もう民家もまばらで道の両脇の山もだんだん迫ってきて山が深くなってくる感じ。万事休すだ。
よし、もうここまできたら覚悟を決めた!! とことん行ってやろうじゃねえの。さあ、かかってこい。ヒグマでもグリズリーでも恐竜でも出てきやがれ! 勝負だ!!

ギャー、出た〜! と思ったけど、道すがらの作業小屋などに貼ってある看板がやたらかわいい。話が違うぞ、おい〜
ちなみに、親子グマって遭遇したら一番ヤバい。小グマを守るためだったり、狩り方を教えるためだったりで、かなりの確率で親熊が攻撃してくるという。くそー、こっちの気も知らないで〜
どうでもいいけど、この事件現場へ向かう一本道の名前、ベアーロードっていうのか! よりによって!!

途中にある町の施設の看板もやたらかわいいけど、必ず熊。こわいこわい。

チキショー、この看板もいろんなパターンがある! 騙されないぞ!

途中、橋を渡るときについに「三毛別」の名が登場。このベアーロード沿いを流れてる川の名が三毛別川。現在は地名としては無くなってるけど、川の名前としてはまだ残ってるんだね〜
いよいよここまで来たかという実感。

いよいよあと2キロ。どんよりとした雲がまたなんとも言えない雰囲気を醸し出す。
よく見たら、また羆嵐って書いてある! それやめてくれ〜。何がようこそだ!!

現地から1キロ程度になってくると、さすがに山深くなってきて、民家や農地もほとんどなく人の気配がない。ただ、道沿いには「発砲禁止」などの看板がさらに不穏な感じに。
余談だけど、沿道は私有地になってるのか「入ったら100まんえんもらう」というスプレー書きの看板などもあって、こっちの方が怖かった。100万円取られても大変なので、ひとまず羆嵐の方に向かう。行きたくね〜、帰りて〜

いよいよ事件現場まで200m。看板が怖い!!! さっきのベアーロードの看板の方がいい!
この辺りになってくると舗装路も終わり未舗装の林道のような道。もし車が溝にハマったりパンクしたりしたらもう人生終わり。来なきゃよかった〜

到着〜
この民家は当時のものではなく同じように再現して作られたものだとのことで、実際の現場はここのもう少し裏手になるとのこと。いやー、でもまだ未開拓の時代に、こんな防御力ゼロの家で暮らしてたとは…。
というか、ヒグマまで再現してる! さっきのベアーロードのクマさんと人相が全然が違う!!

内部も当事を再現してる。ここにいるところを外から巨大なヒグマに襲われたと思うと、怖かっただろうな〜
で、中に入って見ていると、一番奥になにやら小さい注意書きが。

「この付近でヒグマの目撃情報が寄せられております。見学される方は、十分注意されるようお願いします。」

言うのが遅い〜! 2km地点でそれ教えてくれ〜

慌てて小屋を飛び出ると、その前にはヒグマの冬眠の穴!
かつてのものらしいけど、中が見えないだけに不安でしょうがない。気になってしょうがないので、小屋の外観や慰霊碑など付近を見て回る間も、この穴は2秒に一回は必ず振り返ってチェック!
確かに、この場所の周囲は一面の山の茂みなので、普通にヒグマがいてもおかしくない。しかも、そんなに頻繁に人が訪れるところでもないので、なおさらだ。

さらに!!!
蜂までいるという! どうやらスズメバチの大群がいるらしく、超危険だ。幸いにも10月はだいぶ涼しく、この時は蜂は見なかったが、これでスズメバチなんてが出たらもう大パニックだ。
っていうか、クマとハチってよく考えたら完全にくまのプーさんの世界。 子供の時に想像してたイメージと全然違う! 騙された〜!!!

かろうじて観光地風の看板を発見。「あんない図」なんていう看板でなんとなくホッとして、説明文なんかを読んでみて「自分は観光地にいるんだ。危険じゃないんだ」と言い聞かせるが、文章を読んだら内容が怖すぎてもっと怖くなる。

しかしこのヒグマ、いくらなんでもデカ過ぎるんじゃないの、と思ったけど、どうやら原寸大とのこと。ひゃー、こんなのに襲われたらひとたまりもないなー。こわいこわい! 怖すぎる!!!

あれ? でも後ろから見ると、あまり怖くないぞ!?

よし、今だ! 野郎ども、ずらかれ!!!

と言うことで、敵の隙をついて一目散に退散。いや〜、酷い目にあった。

でも、この現場に一度行っておくとヒグマの怖さも少し実感できるし、人間とヒグマの生活圏の接点で起きた事件のこともリアルに感じられて、なかなかいい経験になるので、みなさんもぜひ近くに寄った時は行ってみてもらいたい。
ま、俺は一回行ったからもう二度と行かないよ、怖いし絶対。いや、たぶん

【実話】夏の恐怖体験〜忍び寄る怪物との激闘 

この恐怖体験をしたのは、昨夜のこと。普段は平和な高円寺北中通り商店街も、突如として身の毛もよだつ恐怖の状態に陥るんだということを思い知らされた体験だった。思い出すのも恐ろしい出来事を一人で抱えるのはあまりにも辛い。そこで、今回は皆さんとこの体験を共有することにした。

昨夜、リサイクルショップ素人の乱の店番のため、その日は一人で店にいた。時刻は夜の9時ごろであろうか、店のレジの少し奥の方でパソコンに向かい事務作業をしていた。作業に集中していたためか、音楽が止まっているのにも気づかず、店内は静寂に包まれていた。

すると、ふと脇の方から何者かの視線を感じたので、お客さんか何かかと思い、レジのカウンターの方に目をやるが、そこには誰もいない。カウンターを挟んでさらに店の外の商店街も見えるのだが、そこにも誰もいない。普段は仕事や学校帰りの人々や酔客などで賑わっている北中通りだが、その日に限って誰もおらず、珍しく静かな商店街だった。グズついた天気のせいでみんな早々に帰宅してしまったのかもしれない。

まあ気のせいかと思い、また気を取り直して作業を続ける。しかし、また明らかな視線。間違いなく誰かがこちらを見ている。…おかしい、店の中にも外にも誰もいないはずだ。少し気味が悪かったので、パソコンの画面から視線をそらすこともできず、これはどうしたもんかと少し考えた。時折、エアコンの冷気が体に当たるのだが、その日に限ってはその冷気が背筋を凍らすような風に感じる。

このまま固まった状態では埒も開かないと、勇気を振り絞ってもう一度「えいっ!」と、レジの方に振り返る。また誰もいない。おかしい。でも誰かいる。ふと視線を下に落としてみる。ギャーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!! 出た〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! ネズミだ! オマエか!!!!!

しかもそのネズ公、図体もデカく、小癪にも大きめのへちまのタワシぐらいの大きさがある。そして態度まででかい。そいつは、レジカウンターの外側の床あたりに座ってこっちを見ている。どうやら正面の入口から堂々と店内に入って来た様子。おかしいじゃねえか、普通はネズミってのはチョロチョロしてるもんだと昔から相場が決まってる。こういう時はササッと物陰から物陰へと身を隠すのが常だ。もう少し怯えながらコッソリ入って来てもいいもんだ。しかし、このネズ公ふてぶてしいことに、こっちを見つめたままノソノソとゆっくり歩いてレジカウンター内の方に向かって歩いて来て、こちらが怯んだ瞬間にまた止まる。まったく、もっとネズミらしい立ち振る舞いはできないのかね、こいつは。

この時点で、自分とネズ公の距離は1.5mぐらい。う〜ん、近い! このやろー、バカにしやがって〜。それが人間様に遭遇した時のネズミの態度か。さては、つぶらな瞳で見つめればチーズでも出すと思ってるんじゃないだろうな。そんな上手い話あるわけねえじゃねえか、コンチキショー。こっちだって、晩メシには困ってるんだ! それとも、もしや俺を人間じゃなくてネズミだとでも思ってやがるから驚かないのか? シッシッ、俺はオマエの仲間じゃない! と、お互いの熾烈な牽制合戦が少しの間続いていたが、ネズ公は余裕の態度で、床に座りキョロキョロし始めたりしてる。クソッ!

よし、ぶっ殺してやる!! 人間様の恐ろしさを知らしめてやる! ましてやこっちはリサイクルショップ。武器となり得るありとあらゆるものがある。やい、ネズ公、うちに入ったが運の尽き。不運の星の下に生まれたと観念するんだな! しかし、よく見たらマヌケな顔してやがって、さては前世でコソ泥とか賽銭ドロボーとかセコい事でもやらかしてネズミになったな、ざまあみやがれ。でも、そんなことで同情するほど俺はお人好しじゃないぞ。いいか、1分後のオマエは三途の川だ! …と、さっとその辺に転がってる金属の棒切れを素早く掴み、キョロキョロして油断しているネズ公の頭上に、神をも恐れぬ人間様の地獄の鉄槌を振り下ろす!!!!! でも、本当に当たったら痛そうなので、ネズ公の近くの床をバシバシッと叩き、鈍い金属音が店内にこだまする! これで尻尾を巻いて逃げ出すはずだ。ザマーミロ、バーカ、バーカ!

しかしその時、予想だにしない出来事が起こった。なんと、そのネズ公、特に驚く様子もなく、座ったまま、その床を見たりこっちを見たりしてケロッとしている。くそ〜、こっちの渾身の一撃を〜!! まったく、ふてえ野郎だ!!! そして、さらに睨み合いは続く。グヌ〜、最強の武器の金属棒での威嚇も効かない、本当に血祭りにあげて今度はこっちが来世でネズミにでもなったらそれこそ一大事。やばい、万事休すか!! ここはネズ公に謝ってチーズを出すしかないのか!? それとも、こちらを油断させといて隙を見て走って逃げるつもりか? さあ、どう出る!?

次の瞬間! ネズ公、立ち止まったまま突如クルッと外の方を振り返り、そのままゆっくり外に向かって歩いて店を出て行く。おい、そこは普通、走って逃げるんじゃないのか、オマエ! なんだ、その勝ち誇ったような余裕の態度は。完全に「チッ、つまんねえ店だ」と捨てゼリフでも吐いてる感じ。その後ろ姿も、よく見れば風格があり、灰色に少し白が混ざった色の毛で、若干ボサボサしたヘアースタイルで、やさぐれた一匹狼の貫禄。そのまま振り返ることなく、ゆっくりとした足取りで北中通り商店街の暗闇へと消えていった。

完全に敗北だ! ネズミとの戦いでは、これまでも追いかけて取り逃したことや、しめしめと密かにねずみ取りを仕掛けて間違って自分がかかったことなどはあったが、ここまでの直接対決での敗北感を味わったのは初めてだ。俺の時代はもう終わった。これからの人生は、ネズミの風下に立って余生を過ごすのか…!

そしてその後しばらくして、店を片付けて帰る準備をしていると、商店街の遠くの方から「ネズミだ!」「でけえ!」という若者たちの叫び声が聞こえてきた!

やつはまだ近くにいる!


これが、その恐怖体験の一部始終である。
この恐怖の体験を語りだけで記録するのは困難だと思い、できる限り忠実に絵に描いて残しておくことにした。これは、事件直後に筆を取り、描き残した絵である。
このような惨禍が再び起こらないことを、心から願っている。

素人の乱・残党ラジオの新コーナーが7月登場! ハガキ待ってまーす!

いや〜、昨日の放送の内容はこんな感じ。あの伝説のスペースTKA4の頭目2人が乱入でスタジオ騒然! 第10回放送の節目で予想通りの大混乱に!

素人の乱残党ラジオ・第10回(6/23放送)
(↑リンクから聞けます)

まず、冒頭のフリートークでは、中国で勃興しつつある新グウタラ思想、躺平主義に迫る!
どこの世界でも、高度成長期が頭打ちになると必ず登場するノンビリ主義! 日本でも90年代に登場した「だめ連」なども記憶に新しいが、ついに中国でも「働かない!」という前衛的なライフスタイルが出現!!!

そして、素人の乱や高円寺界隈と繋がりのあったバンドを中心にインディーズ音楽を紹介するアジア独立音楽紹介コーナーでは、Genius(韓国・釜山)を紹介!

続く、各地の謎のスペースを追うコーナーでは高円寺南部の廃墟寸前の都営団地を改造した謎のスペースにして、スロベニア地下文化社会との太いパイプを持つTKA4。運営メンバーのイチカさんとダイゾーさんがスタジオに登場しゲスト出演! あっと驚く新情報の連発で、スタジオ騒然!

そして本題。
これまでハガキを募集していたコーナーが、7月から一新。なんと、これからはハガキコーナーのお題が月毎に変わります!

ということで、7月のお題はこれ!

お題① オリンピック禍の正しい過ごし方

政府は多くの人たちの反対をよそにオリンピック強行の姿勢を崩さない。そこで、万一オリンピックが東京に襲来した場合、我々はその災害をどうかわせばいいのか!? 作戦募集〜!!

(例)
・台風と勘違いして家に閉じこもり、窓を目張りして震えながら嵐が去るのを待つ

・居酒屋から閉め出された飲んだくれたちが、「この中に酒があるらしい!」と、オリンピック会場や選手村に乱入する

・組織委員会やIOC幹部の後をつけ、落とし穴に落として逃げたり、カバンの中にバナナの皮をコッソリ入れてショックを与えたり、ドアを開けたら黒板消しが降ってきたりして、日本人民の抵抗の激しさを知らしめる

・日本中のシロアリを競技場に放って開催までに更地にして、そのかわりに荒川河川敷で全競技をやってもらう

・急いで東京を無人島に遷都して、「東京はここじゃない!」と、謎の島に誘導する

・「五輪関係者のおじさんおばさんたちがお小遣いを配るらしい」と、全国のチビッコたちに噂を流し、開会式に押し寄せるチビッコたちで大パニックにする

・全員東京から引っ越す

・オリンピック襲来に備えてとりあえず竹ヤリ訓練

・開催と同時に会場付近にオリンピック賭博場やダフ屋、関係者を狙ったオレオレ詐欺、あおり運転、謎の侍からの果たし状、忍び寄る黒い影、四谷怪談など、日本の伝統が横行し、「早く国に帰りたい!」とオリンピックのテンションを下げる

などなど!

お題② コロナの次に流行るのはこれだ!

一時は一世を風靡した新型コロナ! まだまだ勢いはあるものの、そろそろ流行にも陰りが見え始める昨今。コロナの次に来る未曾有のブームは何か!?

(例)
・マスクの次はアイマスクが流行る

・ウーバーイーツの次は逆ウーバーイーツ。自分で店に取りに行くのが流行る(普通じゃねーか)

・全てのワクチンを突破する恐るべき新新型コロナが登場し、全ての病や変人、だらしなさ、汚らしさ、いい加減さなどを次々と蝕み、世界中の人類全員が真面目な真人間になって、社会が成り立たず人類滅亡

・武漢、イギリス、インドを駆逐し、高円寺型が世界を制覇し、高円寺が世界で最も有名な街になる

・密になって酒を飲み続けないと感染する新ウイルス=“コロナの逆襲”が始まる

・英語が不得意な日本社会でソーシャルディスタンスを「他人行儀」と誤訳が横行し、未曾有の引きこもりが日本で再流行

・コロナ特効薬を発明したアメリカ人がうっかりコロポックルと名付けてしまい、アイヌ文化無敵説が大流行

・2050年、当時を懐かしむ人々によってコロナリバイバルブームが到来し、用もないのにアクリル板とかソーシャルディスタンス、時短居酒屋、アベノマスクの完全コピー商品やデッドストックのビンテージも市場に登場するなど、大流行

など〜!

お題 池田佳穂の無責任人生相談

好評につき、これまでの恋愛相談から人生相談に拡大! ニッチもサッチもいかない行き詰まったアナタの人生に、池田佳穂の無責任な回答がトドメを刺す!! さあ、みんなで勇気を振り絞って相談だ! 従来通りの恋愛相談から、進路相談、仕事や人間関係の悩み、家族や事業の揉め事、小さなモヤモヤなど、なんでもOKでーす!


そして、全てのコーナーの宛先はこちら!
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3-9-11 素人の乱5号店内・素人の乱残党ラジオ各コーナー係

※次回放送は、通常通り第2水曜日で、7/14。お聴き逃しなく!

【素人の乱・残党ラジオ FM88.0】台湾ロックの貴公子、新道文宜氏が緊急ゲスト出演!

素人の乱・残党ラジオも早くも明日で第9回放送。
明日はなんと、台湾インディーロック界を震撼させている、台湾ロックの貴公子こと新道文宜氏がゲスト出演!
台湾在住の新道氏は、自らもミュージシャンとして台湾で活動する一方で、台湾地下音楽シーンの各方面とも親交を深めている。
そしてこの度、そんな新道氏が日本に一時帰国。そして、14日間の隔離期間が終了して野に放たれたタイミングで、高円寺に登場!
今回は、最近の台湾地下音楽シーン、バンド界隈の諸事情、新たな動きなどなど、超最新情報が聞けてしまう! まさに台湾ロックシーンの渦中にいる新道氏ならではの貴重な情報が聞けてしまう! これは必聴!

ラジオ放送は通常通りで、明日6月9日(水)の夜9時から1時間の生放送!!!!
もちろん、いつも通り、おハガキコーナーや、世界地下音楽紹介コーナーもあり!

ご視聴は、高円寺北口近辺はFM88.0MHz、または下記のstand.fmアプリからも聞けまーす。
https://stand.fm/channels/601fe41f85b142d0d8d1432d

お聴き逃しなく〜〜〜

香港の新スペース“黑窗里(黒い窓)”支援作戦を決行〜

香港で黑窗里(黒い窓)という名の新スペースが誕生することになった。

香港はこれまで資本主義の権化のような商業都市で、それが近年は中国政府の圧力も増しているという、まさに二重の圧力の谷間にある特殊な都市。そんな街で自分たちの力でスペースを維持し、自分たちで生活のリズムを作り、そんな居場所を作ってきたのが“德昌里”というスペース。ただ、難点は超狭かったため、何かと大変だったこともあり、ついに移転計画が発動!
新しい場所の名は「黑窗里(黒い窓)」。ここは德昌里より大きくなり、さらに活動の幅も広がる予定! ヴィーガンレストランや、書店や図書館、芸術や音楽のイベント、木版画のワークショップ、上映会から学習会までいろいろできる場所にする予定とのこと。

ちなみに香港は、家賃が東京の数倍するというとんでもない場所なので、DIYスペース作りが世界でも最も困難な場所の一つ。ということで、現在、募金を募集している。
そして、香港の德昌里(黑窗里)の人たちには、日本から遊びに行った人もお世話になった人は多いと思うし、德昌里界隈の人たちの中には高円寺にも遊びに来た人も多い。
となったら、これはもうひと肌脱ぐしかない!!!!
ということで、日本からも黑窗里(黒い窓)へ募金を集めようという計画が発動! いま、コロナ禍の中、海外との国境が閉じている状態。ここは海外との交流が以前にも増して重要になっている時。コロナ後に海外との交流が再開するときにも備えて、ウォーミングアップも兼ねて香港を応援してしまうしかない!

そこで、これまたひと肌脱いでくれたのが、毎度お馴染み高円寺のSUB STORE。お店の営業してない時間を使わせてもらって、どうやって香港に募金を送るかの緊急作戦会議を開催。

まずは簡単に基礎情報をみんなと共有。
香港のどういうエリアにあるかとか、どんな感じで德昌里がオープンしたかとか、などなど。
飲んでいるノンアルコールビールがビールの味に思えるぐらいの白熱したトーク。

基礎情報をみんなで共有したあとは、香港現地からの配信ライブイベントを中継! おおー、香港で友達たちが遊んでる感じをそのまま中継するって、なんだかいいね。
正直な話、配信イベントって家で一人で観ても面白くもなんともない。やはり、みんなで観るからこそ臨場感があっていい。それに、香港側も人がそこそこいて、向こうで遊んでる雰囲気も伝わってくるのもいい。
しかも、この配信イベントの会場が、まさに今新しく作ってる途中の黑窗里(黒い窓)からっていうのがまたいい。「おおー、ここがその新スペースか〜」という感じ。

ライブやDJの配信が終わったあとは、香港の黑窗里(黒い窓)現地と中継。初対面の人から懐かしい顔までいろいろ見えて、これまた感動。おおー、懐かしい〜、日本以外の場所。
で、カメラを持って、工事中の新スペースの隅々を案内してくれる。「ここはこういう風に使うつもり」「ここはまだ考えてるところ」などと教えてくれたり、建物の外に出て周りの街の雰囲気とかも見せてくれる。なるほど〜、これが新スペースか〜。なんだか、自分たちの新しい場所のような感じもして、こっちがワクワクしてくる。
香港早く行きて〜

もちろん、募金活動の作戦会議なので、みんな募金してくれる。
「おうおうおう、べらんめえチキショウ。これでも喰らえってんだコンチキショー。持ってけドロボー」と1000円札を入れてくれる、アメリカからお越しのsacco氏。彼も高円寺でUPTOWN RECORDという、かなりぶっ飛んだ店をやってるので、親近感もあるようでご満悦の様子。いよっ、saccoの旦那、太っ腹!

みんなソフトドリンクを飲んで謎のテンションになって、香港への募金作戦を練る。

香港での自治スペース運動について熱弁を振るう、近所の古着屋バルデラマの店主、HONDAさん。すごい迫力で語るので、もはや頷くしかなかった。

(本当は全員マスクをしていますが、Photoshopで全て消しました。いや〜、大変でした)

ちなみに、この黑窗里(黒い窓)のクラウドファンディングのサイトはこちら。ちょっと英語と中国語だけなので分からない人もいるかもしれないけど、穴が開くほど漢字を見ていればなんとなくはわかるはず。あと映像とかもあるので、見てみて〜

香港版
https://www.collaction.hk/s/openblackwindow

英語版
https://www.indiegogo.com/projects/at-midday-a-window-opens-into-the-night#/

そして、肝心の募金!
いま、素人の乱5号店の店頭に募金箱を置いてあるので、よかったらぜひ〜。ただ、いま緊急事態宣言の休業要請でお休み中なので、募金したい人はお店に連絡ください。
あと、遠方の人などは、素人の乱5号店オンラインショップからも募金できます。是非是非。香港の友達経由で全額現地に届けまーす。
いま、コロナのせいで全世界の面白い場所が閉店していく中、さらに拡大してしまおうという、攻勢に出てるところは結構レア。これは応援するしかな〜い!!!

<香港・黑窗里(黒い窓)設立募金!>
https://shiroran5.base.shop/items/45038269

【うらやましい】昨日の中国広州 “雑草フェス”

日本は相変わらずコロナも終息せず、いよいよ迷宮入りの様相。派手に飲み歩くこともできず、人がたくさん集まるイベントなどもできない。チキショー、いつまで続くんだ〜

で、そんな時、というか今日(1時間ぐらい前)、たまたま中国広州の小吉くんという友達から「昨日、超楽しいイベントあったよ!」との連絡あり。チキショー
日本国内だけ見ていれば、どこもみんな状況は悪いので「どこも大変だなー」という感じだけど、よくよく考えたらこれ、オリンピックに目が眩んだ日本政府の超愚策が原因。ということで、今日は中国のうらやましい状況をみんなで共有して、「チキショー」と悔しがってみよう!!

中国広州で行われた「雑草フェス」というイベントで、これがなんと昨日! 音楽メインのイベントだって。小吉くんは広州で音楽レーベルやっていて、彼らがいろんな仲間達と企画したイベントとのこと。チキショー、楽しそう

同じ商店街内の数カ所を使ってやるイベント。懐かしいな〜、昔は日本でもそういうイベントとかやってたな〜
いろんなところに面白いスペースってあるんだけど、点々とバラバラにあるだけよりも、密集して数ヵ所あるようになってくると、もともと関係ない人や温度差の違う人なんかがどんどん巻き込まれてくるので、格段に面白さが増す。これこれ、こういう企画って本当に重要。
ま、今の日本じゃやりにくいけどね…。チキショー!

出演者。
チキショー

地下室なんかも使っていろんな会場があったとのこと。
クソー、うらやましい!

超満員のライブハウスとか懐かしいな〜
いま、広州では毎日のコロナ感染者は10人いかないぐらいとのことで、密集するような場所ではマスクしないといけないけど、イベント自体は全然やってOKとのこと。
そのかわり、感染者が出たら完治するまで厳格に隔離されるから、その代わりこういうイベントもできる。ま、個人の自由は制限されるので一長一短あり、なかなか難しいところだけど、少なくとも今はこれぐらいでないと自由には遊べないということだ。うーん、だんだん何が自由なのかわからなくなってきた〜(笑)
とりあえず、うらやましい

で、それぞれの会場での企画が終わったら、全員路上に繰り出して大宴会だって。で、中国の小吉くんから「これ、完全に高円寺のお前らがやるイベントのノリと同じだよ。いま広州超面白いから、コロナ終わったら遊びに来なよ。また各国のみんなで集まって、みんな遊ぼうぜー」とのこと。このノリで、近年のアジア各国の交流しまくってた雰囲気を急に思い出して連絡して来てくれたようだ。うーん、確かに! またいろんな国のやつらゴチャ混ぜで遊びたいな〜

コロナ初期は、中国も病気を軽んじて対策が遅れたり、「この病気やばいから!」と告発した人の言うことに全く耳を貸さなかったりと、失策が多々あって「ひどいな〜」と思ったもんだが、蓋を開けてみたら、我らが日本政府はもっととんでもなかった。コロナ開始から1年半が経とうとしているのに、いまだに疫病対策より金もうけを優先し続けて、一向に収束しない様子。おかげで、こっちはずっと我慢だ〜、やってらんねー

ま、中国は国の権限が超強く、民衆を管理しまくることができるので、それで一挙に抑え込むことができてる状態。なので、それがいいかどうかは微妙なところではあるけど、とりあえず、いま中国のみんなが遊び回ってるのは、とりあえずうらやましい。
中国ほどやらないとしても、とりあえずオリンピックの金もうけに目が眩むのだけでもやめてくれたらだいぶ違うんだけどねー

それと、中国だけじゃなく、台湾もこれまで感染者がほとんどいなくて、音楽イベントとかもすごい自由にやってて、同じく「チキショー!」と東京から指を加えて見ていた。が、ここ数日、台湾でも感染者が急に増え始めたので、ちょっと心配だけど、台湾政府はオリンピックに目がくらんだ日本政府とは違うので、マシに違いない。なんとか再び押さえ込むことに成功してほしい。

いや〜、早くコロナ終わって各国のみんなで遊びたいね〜