【実話】夏の恐怖体験〜忍び寄る怪物との激闘 

この恐怖体験をしたのは、昨夜のこと。普段は平和な高円寺北中通り商店街も、突如として身の毛もよだつ恐怖の状態に陥るんだということを思い知らされた体験だった。思い出すのも恐ろしい出来事を一人で抱えるのはあまりにも辛い。そこで、今回は皆さんとこの体験を共有することにした。

昨夜、リサイクルショップ素人の乱の店番のため、その日は一人で店にいた。時刻は夜の9時ごろであろうか、店のレジの少し奥の方でパソコンに向かい事務作業をしていた。作業に集中していたためか、音楽が止まっているのにも気づかず、店内は静寂に包まれていた。

すると、ふと脇の方から何者かの視線を感じたので、お客さんか何かかと思い、レジのカウンターの方に目をやるが、そこには誰もいない。カウンターを挟んでさらに店の外の商店街も見えるのだが、そこにも誰もいない。普段は仕事や学校帰りの人々や酔客などで賑わっている北中通りだが、その日に限って誰もおらず、珍しく静かな商店街だった。グズついた天気のせいでみんな早々に帰宅してしまったのかもしれない。

まあ気のせいかと思い、また気を取り直して作業を続ける。しかし、また明らかな視線。間違いなく誰かがこちらを見ている。…おかしい、店の中にも外にも誰もいないはずだ。少し気味が悪かったので、パソコンの画面から視線をそらすこともできず、これはどうしたもんかと少し考えた。時折、エアコンの冷気が体に当たるのだが、その日に限ってはその冷気が背筋を凍らすような風に感じる。

このまま固まった状態では埒も開かないと、勇気を振り絞ってもう一度「えいっ!」と、レジの方に振り返る。また誰もいない。おかしい。でも誰かいる。ふと視線を下に落としてみる。ギャーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!! 出た〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! ネズミだ! オマエか!!!!!

しかもそのネズ公、図体もデカく、小癪にも大きめのへちまのタワシぐらいの大きさがある。そして態度まででかい。そいつは、レジカウンターの外側の床あたりに座ってこっちを見ている。どうやら正面の入口から堂々と店内に入って来た様子。おかしいじゃねえか、普通はネズミってのはチョロチョロしてるもんだと昔から相場が決まってる。こういう時はササッと物陰から物陰へと身を隠すのが常だ。もう少し怯えながらコッソリ入って来てもいいもんだ。しかし、このネズ公ふてぶてしいことに、こっちを見つめたままノソノソとゆっくり歩いてレジカウンター内の方に向かって歩いて来て、こちらが怯んだ瞬間にまた止まる。まったく、もっとネズミらしい立ち振る舞いはできないのかね、こいつは。

この時点で、自分とネズ公の距離は1.5mぐらい。う〜ん、近い! このやろー、バカにしやがって〜。それが人間様に遭遇した時のネズミの態度か。さては、つぶらな瞳で見つめればチーズでも出すと思ってるんじゃないだろうな。そんな上手い話あるわけねえじゃねえか、コンチキショー。こっちだって、晩メシには困ってるんだ! それとも、もしや俺を人間じゃなくてネズミだとでも思ってやがるから驚かないのか? シッシッ、俺はオマエの仲間じゃない! と、お互いの熾烈な牽制合戦が少しの間続いていたが、ネズ公は余裕の態度で、床に座りキョロキョロし始めたりしてる。クソッ!

よし、ぶっ殺してやる!! 人間様の恐ろしさを知らしめてやる! ましてやこっちはリサイクルショップ。武器となり得るありとあらゆるものがある。やい、ネズ公、うちに入ったが運の尽き。不運の星の下に生まれたと観念するんだな! しかし、よく見たらマヌケな顔してやがって、さては前世でコソ泥とか賽銭ドロボーとかセコい事でもやらかしてネズミになったな、ざまあみやがれ。でも、そんなことで同情するほど俺はお人好しじゃないぞ。いいか、1分後のオマエは三途の川だ! …と、さっとその辺に転がってる金属の棒切れを素早く掴み、キョロキョロして油断しているネズ公の頭上に、神をも恐れぬ人間様の地獄の鉄槌を振り下ろす!!!!! でも、本当に当たったら痛そうなので、ネズ公の近くの床をバシバシッと叩き、鈍い金属音が店内にこだまする! これで尻尾を巻いて逃げ出すはずだ。ザマーミロ、バーカ、バーカ!

しかしその時、予想だにしない出来事が起こった。なんと、そのネズ公、特に驚く様子もなく、座ったまま、その床を見たりこっちを見たりしてケロッとしている。くそ〜、こっちの渾身の一撃を〜!! まったく、ふてえ野郎だ!!! そして、さらに睨み合いは続く。グヌ〜、最強の武器の金属棒での威嚇も効かない、本当に血祭りにあげて今度はこっちが来世でネズミにでもなったらそれこそ一大事。やばい、万事休すか!! ここはネズ公に謝ってチーズを出すしかないのか!? それとも、こちらを油断させといて隙を見て走って逃げるつもりか? さあ、どう出る!?

次の瞬間! ネズ公、立ち止まったまま突如クルッと外の方を振り返り、そのままゆっくり外に向かって歩いて店を出て行く。おい、そこは普通、走って逃げるんじゃないのか、オマエ! なんだ、その勝ち誇ったような余裕の態度は。完全に「チッ、つまんねえ店だ」と捨てゼリフでも吐いてる感じ。その後ろ姿も、よく見れば風格があり、灰色に少し白が混ざった色の毛で、若干ボサボサしたヘアースタイルで、やさぐれた一匹狼の貫禄。そのまま振り返ることなく、ゆっくりとした足取りで北中通り商店街の暗闇へと消えていった。

完全に敗北だ! ネズミとの戦いでは、これまでも追いかけて取り逃したことや、しめしめと密かにねずみ取りを仕掛けて間違って自分がかかったことなどはあったが、ここまでの直接対決での敗北感を味わったのは初めてだ。俺の時代はもう終わった。これからの人生は、ネズミの風下に立って余生を過ごすのか…!

そしてその後しばらくして、店を片付けて帰る準備をしていると、商店街の遠くの方から「ネズミだ!」「でけえ!」という若者たちの叫び声が聞こえてきた!

やつはまだ近くにいる!


これが、その恐怖体験の一部始終である。
この恐怖の体験を語りだけで記録するのは困難だと思い、できる限り忠実に絵に描いて残しておくことにした。これは、事件直後に筆を取り、描き残した絵である。
このような惨禍が再び起こらないことを、心から願っている。

素人の乱・残党ラジオの新コーナーが7月登場! ハガキ待ってまーす!

いや〜、昨日の放送の内容はこんな感じ。あの伝説のスペースTKA4の頭目2人が乱入でスタジオ騒然! 第10回放送の節目で予想通りの大混乱に!

素人の乱残党ラジオ・第10回(6/23放送)
(↑リンクから聞けます)

まず、冒頭のフリートークでは、中国で勃興しつつある新グウタラ思想、躺平主義に迫る!
どこの世界でも、高度成長期が頭打ちになると必ず登場するノンビリ主義! 日本でも90年代に登場した「だめ連」なども記憶に新しいが、ついに中国でも「働かない!」という前衛的なライフスタイルが出現!!!

そして、素人の乱や高円寺界隈と繋がりのあったバンドを中心にインディーズ音楽を紹介するアジア独立音楽紹介コーナーでは、Genius(韓国・釜山)を紹介!

続く、各地の謎のスペースを追うコーナーでは高円寺南部の廃墟寸前の都営団地を改造した謎のスペースにして、スロベニア地下文化社会との太いパイプを持つTKA4。運営メンバーのイチカさんとダイゾーさんがスタジオに登場しゲスト出演! あっと驚く新情報の連発で、スタジオ騒然!

そして本題。
これまでハガキを募集していたコーナーが、7月から一新。なんと、これからはハガキコーナーのお題が月毎に変わります!

ということで、7月のお題はこれ!

お題① オリンピック禍の正しい過ごし方

政府は多くの人たちの反対をよそにオリンピック強行の姿勢を崩さない。そこで、万一オリンピックが東京に襲来した場合、我々はその災害をどうかわせばいいのか!? 作戦募集〜!!

(例)
・台風と勘違いして家に閉じこもり、窓を目張りして震えながら嵐が去るのを待つ

・居酒屋から閉め出された飲んだくれたちが、「この中に酒があるらしい!」と、オリンピック会場や選手村に乱入する

・組織委員会やIOC幹部の後をつけ、落とし穴に落として逃げたり、カバンの中にバナナの皮をコッソリ入れてショックを与えたり、ドアを開けたら黒板消しが降ってきたりして、日本人民の抵抗の激しさを知らしめる

・日本中のシロアリを競技場に放って開催までに更地にして、そのかわりに荒川河川敷で全競技をやってもらう

・急いで東京を無人島に遷都して、「東京はここじゃない!」と、謎の島に誘導する

・「五輪関係者のおじさんおばさんたちがお小遣いを配るらしい」と、全国のチビッコたちに噂を流し、開会式に押し寄せるチビッコたちで大パニックにする

・全員東京から引っ越す

・オリンピック襲来に備えてとりあえず竹ヤリ訓練

・開催と同時に会場付近にオリンピック賭博場やダフ屋、関係者を狙ったオレオレ詐欺、あおり運転、謎の侍からの果たし状、忍び寄る黒い影、四谷怪談など、日本の伝統が横行し、「早く国に帰りたい!」とオリンピックのテンションを下げる

などなど!

お題② コロナの次に流行るのはこれだ!

一時は一世を風靡した新型コロナ! まだまだ勢いはあるものの、そろそろ流行にも陰りが見え始める昨今。コロナの次に来る未曾有のブームは何か!?

(例)
・マスクの次はアイマスクが流行る

・ウーバーイーツの次は逆ウーバーイーツ。自分で店に取りに行くのが流行る(普通じゃねーか)

・全てのワクチンを突破する恐るべき新新型コロナが登場し、全ての病や変人、だらしなさ、汚らしさ、いい加減さなどを次々と蝕み、世界中の人類全員が真面目な真人間になって、社会が成り立たず人類滅亡

・武漢、イギリス、インドを駆逐し、高円寺型が世界を制覇し、高円寺が世界で最も有名な街になる

・密になって酒を飲み続けないと感染する新ウイルス=“コロナの逆襲”が始まる

・英語が不得意な日本社会でソーシャルディスタンスを「他人行儀」と誤訳が横行し、未曾有の引きこもりが日本で再流行

・コロナ特効薬を発明したアメリカ人がうっかりコロポックルと名付けてしまい、アイヌ文化無敵説が大流行

・2050年、当時を懐かしむ人々によってコロナリバイバルブームが到来し、用もないのにアクリル板とかソーシャルディスタンス、時短居酒屋、アベノマスクの完全コピー商品やデッドストックのビンテージも市場に登場するなど、大流行

など〜!

お題 池田佳穂の無責任人生相談

好評につき、これまでの恋愛相談から人生相談に拡大! ニッチもサッチもいかない行き詰まったアナタの人生に、池田佳穂の無責任な回答がトドメを刺す!! さあ、みんなで勇気を振り絞って相談だ! 従来通りの恋愛相談から、進路相談、仕事や人間関係の悩み、家族や事業の揉め事、小さなモヤモヤなど、なんでもOKでーす!


そして、全てのコーナーの宛先はこちら!
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3-9-11 素人の乱5号店内・素人の乱残党ラジオ各コーナー係

※次回放送は、通常通り第2水曜日で、7/14。お聴き逃しなく!

【素人の乱・残党ラジオ FM88.0】台湾ロックの貴公子、新道文宜氏が緊急ゲスト出演!

素人の乱・残党ラジオも早くも明日で第9回放送。
明日はなんと、台湾インディーロック界を震撼させている、台湾ロックの貴公子こと新道文宜氏がゲスト出演!
台湾在住の新道氏は、自らもミュージシャンとして台湾で活動する一方で、台湾地下音楽シーンの各方面とも親交を深めている。
そしてこの度、そんな新道氏が日本に一時帰国。そして、14日間の隔離期間が終了して野に放たれたタイミングで、高円寺に登場!
今回は、最近の台湾地下音楽シーン、バンド界隈の諸事情、新たな動きなどなど、超最新情報が聞けてしまう! まさに台湾ロックシーンの渦中にいる新道氏ならではの貴重な情報が聞けてしまう! これは必聴!

ラジオ放送は通常通りで、明日6月9日(水)の夜9時から1時間の生放送!!!!
もちろん、いつも通り、おハガキコーナーや、世界地下音楽紹介コーナーもあり!

ご視聴は、高円寺北口近辺はFM88.0MHz、または下記のstand.fmアプリからも聞けまーす。
https://stand.fm/channels/601fe41f85b142d0d8d1432d

お聴き逃しなく〜〜〜

香港の新スペース“黑窗里(黒い窓)”支援作戦を決行〜

香港で黑窗里(黒い窓)という名の新スペースが誕生することになった。

香港はこれまで資本主義の権化のような商業都市で、それが近年は中国政府の圧力も増しているという、まさに二重の圧力の谷間にある特殊な都市。そんな街で自分たちの力でスペースを維持し、自分たちで生活のリズムを作り、そんな居場所を作ってきたのが“德昌里”というスペース。ただ、難点は超狭かったため、何かと大変だったこともあり、ついに移転計画が発動!
新しい場所の名は「黑窗里(黒い窓)」。ここは德昌里より大きくなり、さらに活動の幅も広がる予定! ヴィーガンレストランや、書店や図書館、芸術や音楽のイベント、木版画のワークショップ、上映会から学習会までいろいろできる場所にする予定とのこと。

ちなみに香港は、家賃が東京の数倍するというとんでもない場所なので、DIYスペース作りが世界でも最も困難な場所の一つ。ということで、現在、募金を募集している。
そして、香港の德昌里(黑窗里)の人たちには、日本から遊びに行った人もお世話になった人は多いと思うし、德昌里界隈の人たちの中には高円寺にも遊びに来た人も多い。
となったら、これはもうひと肌脱ぐしかない!!!!
ということで、日本からも黑窗里(黒い窓)へ募金を集めようという計画が発動! いま、コロナ禍の中、海外との国境が閉じている状態。ここは海外との交流が以前にも増して重要になっている時。コロナ後に海外との交流が再開するときにも備えて、ウォーミングアップも兼ねて香港を応援してしまうしかない!

そこで、これまたひと肌脱いでくれたのが、毎度お馴染み高円寺のSUB STORE。お店の営業してない時間を使わせてもらって、どうやって香港に募金を送るかの緊急作戦会議を開催。

まずは簡単に基礎情報をみんなと共有。
香港のどういうエリアにあるかとか、どんな感じで德昌里がオープンしたかとか、などなど。
飲んでいるノンアルコールビールがビールの味に思えるぐらいの白熱したトーク。

基礎情報をみんなで共有したあとは、香港現地からの配信ライブイベントを中継! おおー、香港で友達たちが遊んでる感じをそのまま中継するって、なんだかいいね。
正直な話、配信イベントって家で一人で観ても面白くもなんともない。やはり、みんなで観るからこそ臨場感があっていい。それに、香港側も人がそこそこいて、向こうで遊んでる雰囲気も伝わってくるのもいい。
しかも、この配信イベントの会場が、まさに今新しく作ってる途中の黑窗里(黒い窓)からっていうのがまたいい。「おおー、ここがその新スペースか〜」という感じ。

ライブやDJの配信が終わったあとは、香港の黑窗里(黒い窓)現地と中継。初対面の人から懐かしい顔までいろいろ見えて、これまた感動。おおー、懐かしい〜、日本以外の場所。
で、カメラを持って、工事中の新スペースの隅々を案内してくれる。「ここはこういう風に使うつもり」「ここはまだ考えてるところ」などと教えてくれたり、建物の外に出て周りの街の雰囲気とかも見せてくれる。なるほど〜、これが新スペースか〜。なんだか、自分たちの新しい場所のような感じもして、こっちがワクワクしてくる。
香港早く行きて〜

もちろん、募金活動の作戦会議なので、みんな募金してくれる。
「おうおうおう、べらんめえチキショウ。これでも喰らえってんだコンチキショー。持ってけドロボー」と1000円札を入れてくれる、アメリカからお越しのsacco氏。彼も高円寺でUPTOWN RECORDという、かなりぶっ飛んだ店をやってるので、親近感もあるようでご満悦の様子。いよっ、saccoの旦那、太っ腹!

みんなソフトドリンクを飲んで謎のテンションになって、香港への募金作戦を練る。

香港での自治スペース運動について熱弁を振るう、近所の古着屋バルデラマの店主、HONDAさん。すごい迫力で語るので、もはや頷くしかなかった。

(本当は全員マスクをしていますが、Photoshopで全て消しました。いや〜、大変でした)

ちなみに、この黑窗里(黒い窓)のクラウドファンディングのサイトはこちら。ちょっと英語と中国語だけなので分からない人もいるかもしれないけど、穴が開くほど漢字を見ていればなんとなくはわかるはず。あと映像とかもあるので、見てみて〜

香港版
https://www.collaction.hk/s/openblackwindow

英語版
https://www.indiegogo.com/projects/at-midday-a-window-opens-into-the-night#/

そして、肝心の募金!
いま、素人の乱5号店の店頭に募金箱を置いてあるので、よかったらぜひ〜。ただ、いま緊急事態宣言の休業要請でお休み中なので、募金したい人はお店に連絡ください。
あと、遠方の人などは、素人の乱5号店オンラインショップからも募金できます。是非是非。香港の友達経由で全額現地に届けまーす。
いま、コロナのせいで全世界の面白い場所が閉店していく中、さらに拡大してしまおうという、攻勢に出てるところは結構レア。これは応援するしかな〜い!!!

<香港・黑窗里(黒い窓)設立募金!>
https://shiroran5.base.shop/items/45038269

【うらやましい】昨日の中国広州 “雑草フェス”

日本は相変わらずコロナも終息せず、いよいよ迷宮入りの様相。派手に飲み歩くこともできず、人がたくさん集まるイベントなどもできない。チキショー、いつまで続くんだ〜

で、そんな時、というか今日(1時間ぐらい前)、たまたま中国広州の小吉くんという友達から「昨日、超楽しいイベントあったよ!」との連絡あり。チキショー
日本国内だけ見ていれば、どこもみんな状況は悪いので「どこも大変だなー」という感じだけど、よくよく考えたらこれ、オリンピックに目が眩んだ日本政府の超愚策が原因。ということで、今日は中国のうらやましい状況をみんなで共有して、「チキショー」と悔しがってみよう!!

中国広州で行われた「雑草フェス」というイベントで、これがなんと昨日! 音楽メインのイベントだって。小吉くんは広州で音楽レーベルやっていて、彼らがいろんな仲間達と企画したイベントとのこと。チキショー、楽しそう

同じ商店街内の数カ所を使ってやるイベント。懐かしいな〜、昔は日本でもそういうイベントとかやってたな〜
いろんなところに面白いスペースってあるんだけど、点々とバラバラにあるだけよりも、密集して数ヵ所あるようになってくると、もともと関係ない人や温度差の違う人なんかがどんどん巻き込まれてくるので、格段に面白さが増す。これこれ、こういう企画って本当に重要。
ま、今の日本じゃやりにくいけどね…。チキショー!

出演者。
チキショー

地下室なんかも使っていろんな会場があったとのこと。
クソー、うらやましい!

超満員のライブハウスとか懐かしいな〜
いま、広州では毎日のコロナ感染者は10人いかないぐらいとのことで、密集するような場所ではマスクしないといけないけど、イベント自体は全然やってOKとのこと。
そのかわり、感染者が出たら完治するまで厳格に隔離されるから、その代わりこういうイベントもできる。ま、個人の自由は制限されるので一長一短あり、なかなか難しいところだけど、少なくとも今はこれぐらいでないと自由には遊べないということだ。うーん、だんだん何が自由なのかわからなくなってきた〜(笑)
とりあえず、うらやましい

で、それぞれの会場での企画が終わったら、全員路上に繰り出して大宴会だって。で、中国の小吉くんから「これ、完全に高円寺のお前らがやるイベントのノリと同じだよ。いま広州超面白いから、コロナ終わったら遊びに来なよ。また各国のみんなで集まって、みんな遊ぼうぜー」とのこと。このノリで、近年のアジア各国の交流しまくってた雰囲気を急に思い出して連絡して来てくれたようだ。うーん、確かに! またいろんな国のやつらゴチャ混ぜで遊びたいな〜

コロナ初期は、中国も病気を軽んじて対策が遅れたり、「この病気やばいから!」と告発した人の言うことに全く耳を貸さなかったりと、失策が多々あって「ひどいな〜」と思ったもんだが、蓋を開けてみたら、我らが日本政府はもっととんでもなかった。コロナ開始から1年半が経とうとしているのに、いまだに疫病対策より金もうけを優先し続けて、一向に収束しない様子。おかげで、こっちはずっと我慢だ〜、やってらんねー

ま、中国は国の権限が超強く、民衆を管理しまくることができるので、それで一挙に抑え込むことができてる状態。なので、それがいいかどうかは微妙なところではあるけど、とりあえず、いま中国のみんなが遊び回ってるのは、とりあえずうらやましい。
中国ほどやらないとしても、とりあえずオリンピックの金もうけに目が眩むのだけでもやめてくれたらだいぶ違うんだけどねー

それと、中国だけじゃなく、台湾もこれまで感染者がほとんどいなくて、音楽イベントとかもすごい自由にやってて、同じく「チキショー!」と東京から指を加えて見ていた。が、ここ数日、台湾でも感染者が急に増え始めたので、ちょっと心配だけど、台湾政府はオリンピックに目がくらんだ日本政府とは違うので、マシに違いない。なんとか再び押さえ込むことに成功してほしい。

いや〜、早くコロナ終わって各国のみんなで遊びたいね〜

香港の李俊峰(実はマヌケ)と法政大学と高円寺と愛のあるローカル主義

香港の芸術家にして活動家の李俊峰。彼はなんだかんだと十年来の友人で、しょっちゅう一緒に活動したり、飲んだり遊んだりもしてきた。その李俊峰が韓国のメディアに寄稿した文章がこちら。
まずはこちらのリンクを見てもらいたい。
(なんと、ありがたい事に日中英韓の4言語! 親切すぎる!)

http://www.jejusori.net/news/articleView.html?idxno=328258

ややこしく書かれてるけど、要は権力者や金持ち連中との戦いにおいて、ローカル主義は時には危ない事になるってこと。
そうそう、これ結構重要な指摘。「自分たちの文化や生活を守りたい」っていうところから始まるローカル主義だけど、確かにたまにおかしくなる。

自分も昔、学生時代には、母校法政大学がどんどんこじゃれて自由がなくなっていく事に対抗して「法政の上智青学化阻止!」というスローガンを掲げてふざけた活動をたくさんやってた(ま、もちろんこれはネタみたいなもんで、基本いいかげんな活動しかしてなかったんだけどね)。で、この法政の上智青学化阻止、もちろん上智大学や青学を敵視したものではない。「薄汚いけどやたら自由で活気のある法政大学(当時)がこぎれいになってオシャレになったら何も残らねーじゃねえか!」っていう意味。ところが、これに謎の愛校心が加わって、「法政は最高で、他の大学はダメだ」みたいになって来ると、これちょっと微妙になってくる。当時の法政大学の経営陣なんてクソみたいな奴らが牛耳っており、ロクなもんじゃなかったから、法政全肯定なんてとてもじゃないけどできないし、逆に上智や青学含め他大学にも面白い大バカな学生がたくさんいた。だから、例えば当時、上智の学生が「うちの上智なんて面白くもなんともない、最悪だよ」とか言ってても、「大丈夫、大丈夫、一発逆転で上智をとんでもない事にしよう!」と、いろいろけしかけてた。これをもし「そうそう、上智なんてつまらないから潰れたほうがいいよ。法政に来なよ」なんて言ってたら、何も面白い事にはならない。
そう、大学経営陣や大学っていう機構と、そこにいる学生はまた別の問題だ。現に学生はいろんな大学を行ったり来たりして遊んでたし、インカレサークルもたくさんあった。大学経営陣がクソでも、面白いことを勝手にやってしまえばいい。
重要なのは、自由で面白い学生がたくさんいたから結果的に法政は面白かっただけであって、法政が元々面白い大学だから面白い学生が多かったわけじゃない。で、もちろん、好き勝手にやる自由で面白い学生たちは数の差はあれどこの大学にもいた。

もうひとつ例を。いま自分は高円寺を拠点にしてるけど、高円寺も確かに面白い。変な奴らがたくさんウロウロしてるし、変わった店も多いし、いまだに街中全部が商店街で構成されてる。おそらく、日本でもトップクラスに頭のおかしいとんでもない街だ(←一応褒めてる)。ただ、これが排他的になって謎の高円寺主義みたいになったら何も面白くない。「表参道的な店とかがあまり進出してきてほしくない」ぐらいはまだわかる。でも、それがさらに進んで「渋谷人は渋谷に帰れ」とか「世田谷区民の入店お断り」とか「吉祥寺と高円寺の間に壁を作って奴らが来れないようにしよう」とか言い出したらどうか。面白がってネタで言うならまだしも、本気の高円寺主義者みたいなのが台頭してきたらかなり怖いし、逆にそのおかげで高円寺の面白さなんて全くなくなっちゃう。
それに、こういうのって、劣勢になればなるほどこの傾向が出てくる。東京で言うと高円寺以外にも吉祥寺や下北沢、江古田、新宿、三軒茶屋などなど、昔から地下文化の発達した面白い街がたくさんあったけど、やはりどこの街も徐々に開発が進み、面白い店が潰れて行ったりしている。そんな劣勢感があると、どうしても守りに入ってきて排他的になりがちだ。例えば高円寺にできた表参道的な店をやたら嫌悪したりしてもなんの意味もない。それよりは、その迂闊に高円寺に表参道的な店を開いてしまったマヌケな人と仲良くしまくって、「高円寺やべえ!」と気付かせる方が面白い。そうしたら、その人が逆に表参道に高円寺的な店を開いちゃうかもしれない。排除したり攻撃したりして自分たちのローカルを守ることは、補給のない籠城戦と同じで、勝ちでもなんでもない。むしろ負けだ。

もちろん、大学の話も街の話もそうだけど、ローカル主義を全部なくして「全員みんな同じだ!」みたいにしちゃうのはあまりにつまらない。やっぱりここは、余裕を持って優しさのあるローカル主義が一番いいね。そう、愛のあるローカル主義、やさしいローカル主義、そんな感じ。極端になりすぎないぐらいの感じが一番いい。過激化すると無用なケンカが始まって、そこへ金もうけの奴らや権力者やらがそれを利用しようとウロチョロし始めるので、もう奴らの思う壺。これ加減が偏らないようにしないといけないから、ちょっと難しいんだけど、でもこれが一番大事なこと。
高円寺の例で言うと、やはりここは排他や攻撃ではなく、「この店は表参道みたいでいいな〜」と、猫を抱いたおばあちゃんとか、洗面器を小脇に抱えた銭湯帰りの貧乏学生、全身刺青でギターを持った謎の中年、見るからにバカそうな鼻垂れ小僧、呪いをかけられたような顔をして徘徊してる人、とんでもない服を着てる若者などが続々と現れて、謎の文化融合現象が発生したりしつつ謎の高円寺文化が続いていく方が楽しくていいな〜

この話、日本の愛国主義や香港の運動にも通ずる話。
と言うことで、李俊峰の上記の寄稿、結構重要な指摘だね〜

第一波〜第三波は我慢してきたけど、第四波もう無理! そろそろ好きにやらせてもらうよ〜 …って言う雰囲気になってきた

先日行われた、高円寺のSound Studio DOM(通称ドムスタ)救済の24時間イベントに遊びに行ったけど、いや〜、やばかった! 超盛り上がってて最高だった。やっぱり、みんな遊びたいんだな〜(世の中、細かいことで怒る人が多いから詳細は書かない)
このコロナ禍では、音楽スタジオであるドムスタもいよいよ経営的に超ピンチに陥りつつあるってことで、それをなんとか助けようという企画だった(どうヤバイかは前回の記事を参照)。いや、コロナ禍とはいえ、こういう企画はどんどんやってほしいな〜

謎の奇病コロナ襲来からすでに一年以上が経ち、もはや先行きも見えない様相。第一派、第二波、第三波と、いろいろ我慢してきたけど、第四波が到来したいま、正直な話「もう無理!!!!」って感じ。
このドムスタでのイベントも、オンライン配信やオンライン上でのドネーション受付などもあったけど、やはり現場に来る人も多かった。一応、コロナ禍中のお決まりの弁解をしておくと、入り口では消毒とマスク着用を呼び掛けられてるし、溜まり場の屋上は風通しがいい。中はそんなに広くないので、外の商店街の路上の至るところで、みんな缶ビール片手に飲んでたり、久しぶりに会う友達と近況を話し合ったり、久々の交流をしている。久々にすごい自由な雰囲気。ま、安全か危ないかの感覚は、もはや人それぞれなので、この際どうでもいい。

ドムスタ内。たしか5年ぐらい前の写真だったかな〜(笑)

ついに変わってきた街の様相!!

ちなみに、最近は街を歩いていても居酒屋はどこも超満員になってるし、もう寒くないので、駅前広場なんかではものすごいたくさんの人が集まって飲んだり音楽かけたり遊んだりしてる。去年までとは明らかに違ってきている。完全に緩み切って「コロナ、もう大丈夫っしょ」と何も考えてない人も多いと思うけど、単にそれだけではない。
そもそも、この流れはもうしょうがない。なんでかというと、日本政府があまりに無能でやる気ゼロだから。百歩譲って無能はしょうがない。自分も無能なのでその気持ちはわかる。しかし、やる気ゼロはやばい。オリンピックのことばかり考えて、真面目にコロナをなんとかする気がほとんどなさそうだ。こんな奴らに付き合ってるのは、ほとほとバカバカしくなった。コロナをなんとかするはいいけど、こっちの生活も大変なのになんで誰も望んでないオリンピックの実現に協力しないといけないのか。もうやってらんねー

コロナは感染率が高くてヤバいし、志村けんだって死んじゃったし、十分やばい病気だとは思う。なので、本気でコロナを克服するならいくらだって協力するし、効果的な作戦があるなら、1ヶ月仕事もしないで家にいろっていうなら、やってもいい(金とか食料とか死なないようにしてもらわないとできないけど)。ただ、今の政府は業界とか利権とかに気を遣いながら、一応形だけは感染対策やってますよみたいな態度でその場しのぎの謎の宣言とか規制とかしてるだけで、いい加減付き合いきれなくなってきた。
もちろん、リモートに切り替えられる仕事をやってる会社員などだったら、もうしばらくはアホな政策にも付き合っていけるかもしれない。しかし、店だったり現場仕事だったり、外に出ないとダメな職種の人は山ほどいて、その人たちはもうこれ以上無理。さらに、リモートでできる仕事の人も結局は現場仕事の人たちの上にその生活が成り立っている。
現場仕事がないと世の中が成り立たないという一方で、遊びや文化もそう。飲み屋とかカフェ、食堂などで直接人間関係が広がったりすることによって、いろんな豊かさが育まれるし、仕事の幅が広がったり助け合いも生まれたりするし、狂ったミュージシャンや謎の芸術家なんかが暗躍してふざけたイベントとかやりまくることによって、いろんな衝撃を与えてまた新たな文化が作られたりする。そうして文化は人間に謎の活力を与え、数字には現れない影響を与えまくる。人間、仕事だけして生きてるわけじゃないので、こういう地下文化的なものがなくなったら人生、仕事と消費だけで終わっちゃう。そんな死んでるのと同じような生活、冗談じゃない。
ま、リモートで仕事しながら買い物は全部Amazon、休みの時はオンラインや配信で映画を観たりゲームをして、友達はそんなにいなくても大丈夫、みたいな生き方で満足ならいいのかもしれない。でも、それだけじゃ嫌だっていうやつらが、世の中には大量にいる。
「新しい生活様式」? 嫌だね、そんなの! もう街に出るよ!

敵は人をだまして金もうけを目論むやつら

で、政府が特にこれといった方針のないまま、その場しのぎ的な対応を続けるなら、コロナは長期にわたって増えたり減ったりしながらあり続けることになる。共存していくってことだ。ま、確かに政府もウィズコロナとかいってたし、そういうことか〜。じゃ、もう我慢しすぎるのはやめた〜!
もちろん、「コロナは風邪だ」みたいなこと言ってるヤケクソなイカレたやつらと同じ考えではない。コロナは十分危ない。自分の身は自分で守るしかない。マスクをしたり、消毒できるところでは極力するとか、密を避けたり換気とか、やれることはある。ただ、これは政府が無策である以上は、完璧に永久にやるのは無理。もう、ある程度のリスクを考えた上で、どこまでやるかは自分の判断でやっていくしかない。
例えば、化学調味料とか、アメリカあたりの遺伝子組み換えのやばい食い物とか、放射能とかと同じ。「こりゃ、体に悪いだろうな〜」ってリスクを覚悟しながら食べる感じ。味の素がギンギンに効いてる中華料理とか、絶対早死にしそうなマクドナルドの新メニューとか、真っ青とか真緑の駄菓子屋のお菓子とか、分かってるけどやっぱりたまに食べたくなる、そんな感じ。

さて、そうなってくると注意しないといけないのは、こういう時に限って無用な対立が生まれるということ。例えば、そういうものは絶対に摂取しないぞと回避する人が出てくる一方で、リスクを覚悟して生きる人もいる。原発爆発の後に地方に避難した人と、被災地や関東・東北に残った人での対立も同じ構造。有機農法にこだわる人と、「早死にしてもいいよ」となんでも食べる人の差などなど。でも、これは本来は敵対するものではない。「これはやばいものだ!」っていう共通認識がある以上は大きく見たら仲間同士。
本当の敵は、やばいものだと知りながら大丈夫だと言い張って一般人をだましてもうけてる奴ら。コロナで言うとオリンピック利権のやつらとか、原発作って金もうけしまくっといて責任取ってないやつら、遺伝子組み換えのやばい食品作って売りまくってる企業とか。どいつもこいつも、共通してるのは「大丈夫、大丈夫」って言って、みんなから金をせしめている。そう、こういうのが本当に悪いやつらだ。
ヤバいものをどの程度気にすべきかっていう意見の差はあるから、議論があるのはいいけど、本当の敵を見失ってはいけない。いざと言うときは、全員で、本来の敵に文句を言うのがいい。そう、やつらはこの世界の中ではほんのひと握りの連中。絶対勝てる(笑)

数年前の写真の気がします(笑)

第四波到来! よし、遊びに行こう!

さて、今回のコロナ。冒頭で書いたドムスタの救済イベントに遊びに行って、ハッと我に返った。コロナ対策も確かに大事だけど、それだけ考えていたら他の大事なものがどんどんなくなって行ってしまう! 多くの人にとって、もはや先行き不明なコロナ感染防止よりも、人にとってとても重要な「人が集まる場所」や「文化を生む場所」を守る方に優先度が傾き始めている。それに、店やスペースを守るっていう時には、超具体的な目標や方針があるからわかりやすいのもいい。そう、コロナを根絶するのと同時に、自分の大事な場所や文化も根絶したんじゃ意味がない!

日本政府にも言いたい。第一波〜第三波といろいろ付き合ってきたけど、第四波がきた今、遊びも仕事もオフラインをメインにしてきて、店や現場などで社会基盤の一端を担ってきた我々には、もうこれ以上の余力はない。我々にも生活がある以上、我々の生活基盤を守りに入らせてもらう。政府は「気の緩み」などと言うかもしれないけど、真逆だ。政府の緩んだやり方に愛想が尽きたので(というかもはや興味もない)、気を引き締めて自分たちのコミュニティーを守りに入ると言うこと。もちろん感染防止を放棄するんじゃない。やれることはやる。その上で自分の周りの生活や文化を守るかって言うこと。
我々はすでに、日本史上最大の厄災である自民党との共存をしてきており、ウィズ自民党でも十分にいろんな遊び場や文化を独自に作ったり守ったりしてきた。ウィズコロナなんて朝飯前に違いない!
よし、やろうやろう。

さーて、今日はなにして遊ぼうかな〜


おまけ
ドムスタへのオンライン支援はこちら〜
https://koenjitobe-continued.myshopify.com/products/savedom

今夜からのSTUDIO DOMイベントがやばい!

今夜から明日にかけて、高円寺STUDIO DOMにて、完全に気が狂ったイベントが開催される!

ご存知の通り、STUDIO DOMは高円寺のとんでもない連中や面白いやつら、狂乱のバンドから謎のDJ、大バカな酔っ払いまで、多くの重要人物が立ち寄るところ。数ある高円寺の重要スポットののうち、ここもまた欠かせない場所だ。

ただ、今回のコロナでは、実は音楽スタジオというのはかなり打撃をくらっているとのこと。飲食店は補償金をもらえるし、ライブハウスもほとんどのところは飲食店なので、補償金の対象(規模によっては全然足りないところも多いけど、あるだけまだマシ)。ところが、音楽スタジオというのは、飲食店じゃないので補償金はゼロ。

そしていま、ライブや音楽イベントがかなり制限されているので、練習で使うスタジオ利用者も激減。ということで、いよいよ存亡の危機だという。

これは大変だ〜〜〜

ということで、この度、ついにSTUDIO DOMからSOSの狼煙が上がった。うわ〜、こうなったら今夜からの24時間、みんなで遊びに行って無意味にお金を落としまくるしかない!!

イベントページ↓
https://fb.me/e/3QPUU2z3b

【長野奇人伝19】西澤尚絋 〜オレの手でマヌケ宿泊所を守る!

長野にジローさんという謎の大御所がいる。以前リサイクルショップをやっており、同業のよしみで知り合って以来の付き合いだ。長野市のはずれの安茂里という一帯で好き放題に遊びながら仕事もしている人で、ま、言ってみれば地方豪族みたいな感じ。

長野山岳地帯に居を構える地方豪族のジロー氏

かつては、長野で行われた野外フェス「なんとかフェス(2009~2011)」にも力を貸してくれたり、近年のアジア圏との交流の際も台湾などまで足を運んだり、高円寺にもちょくちょく遊びに来たりと、何かと関わりも深い。

ジローさんの店にて。いぶし銀の貫禄

さて、今回はジローさんの話ではなく、もう一人の長野重要人物、西澤くんだ。豪族ジロー氏の配下、いや手下として活躍し頭角を表し、そのマヌケ感全開の雰囲気で存在感を出している西澤氏も、かつてのなんとかフェス時代以来の登場人物。好奇心旺盛な西澤くんは、長野市内のライブハウスや変わったスペース、イベントなどにも顔を出したりして、長野地下文化圏周辺もウロチョロしていて意外と顔が広い。そのため、安茂里の山中から長野市内に勢力拡大を虎視眈々と狙う豪族のジローさんからも一目置かれている。

近年も、長野に遊びに行ったり、西澤くんが東京に来たときはよく飲んだりもしていた。

西澤氏。ぱっと見の風貌は完全に農協青年部

で、この西澤くん、なにを隠そう高円寺マヌケ宿泊所の第一号のお客さん。2013年ごろ、まだ正式オープン前にいろいろ準備している頃、たまたま高円寺に来る用事があり、「ゲストハウス始めるって聞いたけど、もう泊まれますか?」というので「まだ準備が完全じゃないけど、知り合いだったらいいよ〜」となった。2021年1月の廃業までの間に5000人以上が宿泊した中の、記念すべき第1号。

そして、その西澤くん、マヌケ宿泊所が廃業したと聞いてとても残念がる。先日、長野に行った時もその話になり、「いや〜、海外の仲間たちがいつかまた来る時に備えて、なんらかの形で残しておきたいんだよね〜」と相談すると、「なんとかします」と、西澤氏。おお、これは心強い言葉!

そして数日後、東京に戻った後に西澤氏から送られてきたのがこの写真!

こ、これは! あのジローさんの領地内の山の中! 聞けば、解体現場でいらなくなった小屋をもらってきて、ここに移設したとのこと。完全に風雲たけし城の天守閣だ!!

おお、でかい!! まさに建設現場の仮設事務所! これは便利そうだ!

階段を登ると、なんと!!!

ギャー、マヌケ宿泊所!!!!

「いや〜、オレとジローさんでこの看板描いたんですよ」と西澤氏。まさかの長野移転! マヌケ宿泊所は死んでいなかった!

ギャー!! 畳!
これは、現場作業員たちが休憩の時に車座になってお茶を飲む、あの場所だ!! もしくは百姓一揆の密談の寄り合いに使われるお寺の離れと完全に同じだ!!!!(見たことないけど、たぶん同じ)

うわ〜、最高。これはこれで楽しそう〜!!

ということで、コロナ襲来によって敗退し、高円寺で滅亡したマヌケ宿泊所だが、長野の豪族ジローさんの庇護の下、西澤氏がマヌケ宿泊所の所長に就任し、長野の山中から再度東京進出を狙うということになった。

いや〜、楽しくなってきた。っていうか、そのうち遊びに行ってみよう! なんとかフェスもまた久々にやりたいしね〜

これは長野に目が離せなくなってきた!

【廃業記念!】マヌケ宿泊所・未来宿泊予約券発売のお知らせ

いま世界がどんどん分断され、くだらない政治家たちが自国民を囲い込んでいこうとするいま、そういうもくろみを全部ぶち壊すには、各国、各地の訳のわからないやつらがどんどん友達になって収集つかなくなるのがいいし、そもそもそれが一番楽しい。

しかし! そんな折、海外、特に東アジア圏の地下文化交流スポットとして機能してきたマヌケ宿泊所(MANUKE GUESTHOUSE)が倒産して廃業する運びとなった。このコロナ禍で海外からのお客さんが来ないとなると、もはや手の打ち用がない。毎月数十万円の赤字を出すようになって約一年。なんとか後々のために重要な交流拠点を残しておこうと思ったけど、このままだとこっちが先に破産する可能性が高くなってきたので、ここは正直に根をあげて倒産!!!!!

でも、マヌケ宿泊所はなくなるとはいえ、このまま世界全鎖国状態を黙ってみているわけにはいかない。のちのち、またいつの日か国境が開かれ、海外との交流が活発化する日が来るときに備えて、こちらもそれと同時に一斉に再開できるように準備しておきたい。
世界各国のマヌケなやつらからも「マヌケにはなんとか残ってほしい」「何かできることはないか」「各地で募金を集めようか」っていう連絡が死ぬほど来て、そう言ってくれるのは本当にありがたい! いやー、これはやはり世界中のマヌケなやつらのためにもなんとか死守しないとな〜

そうなったら、ここはなんとかするしかないってことで、今回の作戦!
まず、マヌケ宿泊所の客室やキッチン、浴室などは全て閉鎖するけど、リビングのみは残しておくという奇策に出ることにした。もちろん、ゲストハウスは宿泊がメインなんだけど、実際に各地から来た人たちが交流するのはリビングルーム。そして高円寺や都内の人たちが遊びにきて各国からやってきた謎のやつらと仲良くなったりするのもリビングルーム。ということで、みんなにとって重要なのは、やはりリビング、要するに居間だ。

もし将来、マヌケを再開するにしても、完全に新しい場所で再開したら、それはやはり別の場所になってしまう。でも、このリビングが残ったまま、再度客室を借りて再開した場合は、そこは同じくマヌケ宿泊所として継続することができる。もちろん、そのときに空室があるかはわからないので、確実ではないんだけど、ま、それはそのときに考えればいいか。

ただ、リビングを維持するにしても家賃などお金はかかる。そして、再開に当たってはベッドや寝具などをまた一から全て揃えないといけないので、結構大変。
そこで、将来の再開の可能性に期待をかけ、「未来宿泊予約券」を発行することにした! そう、その名の通り、将来再開したときに使える宿泊券。

・一泊券6枚セット(一泊単位で使用可能&バラして人にあげてもOK)
・七泊券(一週間連泊のみ)

この二種類。値段は日本での発売額はどちらも10000円。通常営業中の宿泊代より3割近く安い計算。
しかも、台湾、香港、中国はじめ各国でも、以前にマヌケに泊まったことある人なんかが動いてくれて各地で発売してくれるとのこと(ありがたい!!)。

ただ問題は、確実に再開できるかは未知数。休眠状態中の維持費へのカンパじゃなくて、再開を前提に買ってくれるっていう人もいると思うので、再開できなかった時、「話が違う! 金返せ〜」って言う希望者には購入額はお返しします。
そして、いまの状況下、収入が減ったり仕事が無くなったりして大変な人も大量にいるはず。そういう人はぜひ自分のためにお金は残しておいてほしい。本当に余裕があればで大丈夫! それに、他にも資金を必要としているところはたくさんあるので、他に回してあげるのも重要。
マヌケが寄れば文殊の知恵。金が無きゃ無いで、また次の奇策を練るのでご安心を!

ということで、もし余裕がある方で応援してくれる人がいれば、よろしく〜
この未来チケットは、まさに未来への起爆剤! コロナ後はまたとんでもない世界地下文化大交流を一挙に再開しましょう〜!!!!
 
素人の乱5号店の店頭、または素人の乱5号店オンラインショップにて、発売中〜
https://shiroran5.base.shop/items/40167177