日本ではついに新型コロナウイルスが本格上陸を果たし、各種イベントが中止になり始めたりしているが、発祥地の武漢ではすでに感染防止のための都市封鎖から1ヶ月以上が経っている。武漢の友人たちともよく連絡をとっているが、最初の頃は「物も買えるし、家から出るのが不便なぐらいで、なんとかなってるよ〜」と、相変わらずの能天気な感じだった。が、日を重ねるごとに徐々に生活にも支障を来たしている様子。
「武漢は大変だな〜」などと他人事みたいに思うなかれ。いまの安倍政権のていたらくっぷりを見ていると明日は我が身。場合によってはどうなるかわかならいので、武漢の現状にも注目しておきたい。イメージトレーニングも重要だ。
まず、武漢中心部では外出制限がより厳しくなっているとのこと。封鎖初期の頃などは週に一回とか二回とか決められた日にスーパーに買い物などに行けていたけど、それもすぐになくなり、今はほぼ外出は不能で、移動販売車が地域までやって来て、そこで買うしかないとのこと。なので手に入れられるものの幅がグッと少なくなってるとのこと。また、地域によっては食糧などの配給制も行われているという。
ちなみに上の写真のおばちゃん、どうしても肉を買いに行きたかったとのことで、アパートの10階から壁を伝って降りて買いに行ったとのこと。もちろん命綱なし。そこまでしないと出られないのか!? っていうか、おばちゃん無事でよかったね〜。たくましすぎる!
なんだかドキッとする上の写真は、中国のサイトではよく見る景色。中国では情報統制はかなり厳しく、いろんなニュースやブログなどがすぐに消される。実は今朝見たニュースも、夜には上の画像ように消えていた。「なんて不自由な!」と思うかもしれないけど、まあInstagramのストーリーみたいなもんだと思えば、まあそんなもんかとも思えてくる。瞬時に情報をキャッチしてスクリーンショットするのが重要だね。勉強になります。ちなみに削除される表向きの理由としては、デマ情報だったり、いたずらに民衆を不安にさせるものはダメなどということだが、要は都合の悪い情報流されたくないということだろう。ま、安倍政権もすぐ嘘ついたり情報隠したりしまくってるから、日本も人のことバカにできないけどね〜
さて、その消えていた報道によると、武漢に来ている出稼ぎ労働者が大変らしい。みんな日雇いや短期で働きに来てるから、突然の都市封鎖なんてなったら収入が途絶えて一瞬で路頭に迷う。かと言って都市の出入りが禁じられているから故郷に帰ることもできない。そんな人たちがホームレス状態になっているわけだが、都市機能が止まってるので飲料水やお湯も手に入る唯一の場所である病院のまわりに大勢が野宿して生活しているという。で、病院の残り物の食料をあさって生活しているという。こんなのウイルスの感染を考えても超危ないし、それに2月の武漢はまだすごい寒く明け方には0度近くになるので、体力なければ凍え死んじゃうかもしれない。ニュースの映像(もう消えた)ではみんなパッと見は結構こぎれいな格好していて「他に行き場もないしどうしようもないよ」みたいなことをインタビューで答えていた。確かに出稼ぎとはいえちゃんと働いて生活してた人たちだから、つい最近までは普通の人たちで、それが今回の件で突然の事態になった。まあ、日本で例えるなら、田舎から出て来てフリーターやりながら敷礼保証人不要だけど滞納したら即日追い出されるようなレオパレス的なところに住んでる人たちが、突然の都市機能停止で路頭に迷ったという感じだろう。そう、結構どこにでもいる普通の人たち。こんな武漢の人たちが今もちゃんと生きられてるかどうかは、肺炎の医療でてんやわんやの今、誰にもわからない。
もう一つニュースであったのが、70何歳のおじいちゃんが「外に出たら感染するから怖い」と外にも出られずに、ちゃんとしたご飯もありつけずにいて、ある時家で死んでいる状態で発見されたとのこと。これは悲しい。
また別の話では、入院中の重篤の新型肺炎患者が、なんと回復して治癒してめででたく退院。すると家族が全員死んでいて(家族の死因までは書いてなかった)、それで結局彼も首を吊って自殺したという情報も出ていた。
封鎖後1ヶ月以上経つのでいろんな大変なことが起こっているんだろう。他にもいろんなすごいニュースを目にする。でも、消えちゃうのも多い。それは、本当にデマや誤情報だったのもあるのかもしれないけど、本当のニュースだってたくさんあるはずだ。それに、武漢ではとんでもない事態になっているので、これぐらいのことが起こっていてもおかしくない。報道されていない事実だってたくさんあるはずだ。
ちなみに、こういう別の理由で亡くなっている人たちは、当然新型コロナでの死者数には入っていない。
さて、翻って未曾有の無能首相が一国を取り仕切る我らが日本。国や政府になんとか解決してもらおうなんてどだい無理な話。であれば、いざとなっても、バカな政治家たちに道連れにされないように自分たちでなんとかしていかないといけない(税金返せ!)。もちろん今回の新型コロナだって、まぐれで早期に収束するかもしれないけど、実際はあんまり楽観もしてられないし、それは誰にもわからない。あるいは今回は乗り切ったとしても、日本には多くの災害が頻繁に訪れる。その上バカな政治家が仕切ってるタイミングであれば、それが人災と化し事態はさらに悪化する。ということで、何が起きてもなんとか生き抜く方法も練っていかないといけない。
よし、それこそいま現に困難に直面している武漢や、いろんな統制の中でうまいことやってる中国の人たちに学ぶことは多いはずだ!
と、そんな時に中国から入った情報。これは武漢ではなく安徽省の話だけど、一人の青年がウイルス対策で既に閉鎖されたショッピングモールにうまいこと忍び込み、数週間に渡りそこでのんびり生活していたという。上の写真も映像ニュースからの画像だが、字幕にもあるが「どんなものでも店に残されてるんだよ」みたいな呑気なこと言いながら、優雅にキッチンで料理してる。やばい、たくましい!!
ただ、最終的にはバレて捕まり、詰所みたいなところで警備員に「オマエ、随分たらふく食ったみたいだな!」「すいません」みたいにこってり絞られてる映像まで残ってた。
極限状態になるとどんなひどい事が起こるかわからないし、逆にとんでもなくいいアイデアが浮かぶこともある。そう、我々も今後いつかは起こるであろう事態に備えて、今のうちからいろいろ情報を仕入れまくって準備しておかないといけない。「そんな事が起こるのか!」というひどい話や悲しい話も知っといた方がいいし、いい悪いや、役に立つ立たないは置いといて、いろんな人間の技や知恵なども頭に入れといて損はない。
最近、武漢の人たちと連絡を続けていると、みんな日本のニュースはほぼ知っていて、「今の日本の防疫体制はやばすぎる。一ヶ月前の武漢と全く同じだから本当に気を付けた方がいいよ」と、口を酸っぱくして言われている。武漢人いわく「こっちでは、広がり始めたらあっという間に広がって、ある日突然都市が封鎖されたよ!」とのこと。いまや武漢の人たちに心配される日本! いや〜、どうなることやら!!