3年ぶり! 韓国との隣接都市福岡へ

名古屋でいろんな人に遭遇しつつ飲みまくったまま、そのまま夜行バスに乗り、今度は福岡へ。いや〜、夜行バス12時間は死ぬ!

なぜ福岡かというと、何を隠そう、先日も高円寺にやって来たブルースギタリストのハ・ホンジンがライブをやるとのこと。しかも、これまたちょくちょく高円寺に現れる独立系研究者(←要はひとりで勝手に考えてるだけ)の江上賢一郎氏が主催。う〜ん、韓国ソウルからはるばる日本の玄関口福岡にお出ましになるなら、これは出迎えに行くべきか!? と、一瞬悩んでいたところ、両者からは「当然、福岡来るよね?」と、矢のように挑発的な連絡が多数。くそ〜、絶対行かないと思ってやがるな。チキショー、みくびりやがって。じゃあ、行ってやる! …と、すぐ挑発に乗る性格が災いし、思わず福岡へ急行〜。どうだ、ざまーみやがれ〜!!

で、到着してみると、2人ともやたら普通。「あ、来たんだね」ぐらい。しまった、騙された!

さっそく、江上氏おすすめの商店街のおばあちゃんがやってる八百屋へ。この八百屋、奥にテーブルがあって、食事もできるという画期的な八百屋さん。うわ〜、これはいいお店! そして、メニューは焼き魚定食ととんかつ定食。野菜関係ないじゃねーか!!! でもすごい美味しかった。

初日夜はハ・ホンジンによるチヂミ! これはうまい!

ちなみに、福岡って本当に大陸に近い。いつも日本地図だけで見ちゃいがちだけど、アジア地図を逆さにするといつも急に福岡が羨ましくなる。すぐ対岸には韓国釜山があり、東シナ海の周りには台湾や上海、青島などが広がっていて、日本海側には北朝鮮(行けないけど)や、ウラジオストク。うーん、どこも近い! 日本地図や世界地図ばかり見てると気付かないけど、この中途半端な地図を見てると、本当に思ったより近い。楽しそう〜。東京なんて海しかない超ヘンピな所。クソ〜!! ちなみに、福岡から釜山までは安いフェリー探せば片道2000円ぐらいで行けるとのこと。うわ、こりゃ日本も外国もないね、もう。チキショー、楽しそう!

福岡のジャガイモ頭こと山下陽光氏も合流

さて、福岡は屋台文化。最近は観光化して来たり、規制が厳しくなって来て台数が減って来たりしているものの、まだたくさんある。ホンジンも初めて福岡に来たということで「屋台に行こう!」となるが、福岡人たちは全く乗り気じゃない。どうやら、観光地で高い酒を飲んで特に交流もなくさっさと帰らないといけないイメージらしい。なるほど〜

でも、たまたま入ったのがちょっと外れの屋台。ここは完全に場末の飲み屋みたいな感じで、常連さんもいるしフラッと入った人もいるし、店のおばちゃんもやたら喋る。こういう屋台はいいね!

日本には古来からの日本独自の文化が形成されている…、なんてのは大ウソで、文化が入り乱れまくってるのが日本。極端に言っちゃえば独自文化ゼロがまさに日本の文化。古来から中国文化が朝鮮半島から入ってきて、琉球を通じて南方文化も入ってくるし、北方のアイヌ文化を通してシベリアへも繋がる。で、近代になったら欧米やらなんやらいろんなのもが流入して、ほかのアジア諸国と比べても文化や言葉の中にも死ぬほど欧米の文化が入り込んでる。もう、クソミソ一緒くたにして、どうだこんちきしょう、これでも食らえ! って感じが素晴らしい日本の文化。これいいね、変に凝り固まって伝統に縛られる文化より、実はよっぽどいい。もうどう転ぶかわからない文化。最高。でも、それってよくよく考えたらどこの国でも同じ。ま、それは飲み歩いてるだけでもわかる。九州なんて屋台文化からいきなり焼酎飲む飲み方とか韓国と通じるところもある。逆に韓国側でもソウルに比べて釜山の方が喋り方の抑揚とかが日本語っぽい感じ。勝手に線引いたりしてるけど実は文化はグラデーション。というわけで、九州は世界に繋がる感じがして楽しい。

さて、ライブ当日。。。。。

落ち込む江上氏

ずっと油断しまくっていて、鼻垂れ小僧のようなマヌケな顔を晒していた江上氏だが、ライブ開始10分前になっても誰も来ないので、急に我に返ったように狼狽し「これ、やばいんじゃない!?」「もしかして俺、人望ない!?」と、うろたえ始める。遅い!

ライブ開始。エガミ万事休す

と、思ったら始まると同時になんとか10数名集まり、首の皮一枚でメンツを保つ江上氏。

無事終了〜。この後は、福岡「ウエスト」で打ち上げ。