いや〜、久々の名古屋。今回はサンサロサロンというスペースの人が企画したイベントに行ってきた。名古屋自体が久しぶりなんだけど、もっとすごいのは矢部史郎氏との対談ということで、これがもっと久しぶり。矢部氏についてはまた改めて紹介しよう。ともかく久しぶりだらけだ!
名古屋は、このサンサロサロン界隈の人たちとも気付いたら長い付き合いで、東京でもたまに会う間柄だったが、実はもう一つ、「みんなの家ぃ」というゲストハウス(残念ながら現在は閉鎖)があり、この界隈の人たちとも仲がよかったので、以前名古屋にたまに遊びにきていたときはこのゲストハウスにもよく飲みに行っていた。
今回の企画では、みんなの家ぃ界隈の人もいて、イベント前に街を練り歩くという。みんな謎の仮装をして楽器を持って街に繰り出した! ま、イメージは完全に江戸時代のニッチもサッチも行かなくなった町人がヤケクソで働くのをやめて街に繰り出した感じ。別にデモのように何か主張するわけでもないので、ひたすら自由にのんびりしてる感じ。いいね〜、そうだそうだ、名古屋の地下文化マヌケ勢力の人たちってこういう雰囲気あったな〜。うーん、相変わらず健在ですごい!
ちなみに、聞けば名古屋は50人以下だったら特に申請とかせずに練り歩いてもいいんだって。やばい! 東京より自由だ!!
ものすごい久しぶりの矢部史郎氏と。まともにトークをするイベントで会うのは20年ぶりぐらいかもしれない。何を隠そう、この矢部氏、90年代に銭湯利用者協議会という風呂屋に通う人の集まりを主催しており、10円値上げにとても怒っている時に知り合った。この経歴だけ聞くとふんどし一丁に洗面器を持って憤慨してるようなマヌケなオッサンに聞こえるが、その実やたらとインテリ。なんだか知らないがやたらいろんなことを知っている。
ちなみに、矢部氏が最近出した本の記念も兼ねてのイベントとのこと。まだ読んでないので何が書いてあるかわからないが、ぜひ誰か読んでみて、何が書いてあるかを教えてほしい。
そういえば、まだ識字率が低い頃は、文字を読める村の識者が村の者を集めて何が書いてあるかを教えていたという。それで、「そうなのか! 知らなかった!」「そうだそうだ、オレらもお代官様に物申すべェ!」などとなった訳だ。最近は本を読まない人が増えたから(自分も含めて)、今こそこういう集まりやったら面白いかも!
イベントはありがたい事に満員で30人以上が集結! 高円寺の再開発の状況と、どういう主張で反対してるかなどを紹介した後、名古屋の街についても討論。みんなが口を揃えていうのは、名古屋は戦後にすでに再開発が完全に完成した状態という事。有名な100m道路に代表されるように、巨大な道路や大規模な建築など、権力者がやりたいような街づくりがそのままできてるような街。そこをどうしてくれようか、などという不穏な作戦も続出し、いい集会だった。
で、イベント翌日も名古屋人たちと面白いところを案内してもらいながら各地を飲み歩く(これが重要)。すると、マヌケゲストハウスの常連さんや20年前に交流のあった愛知大学野宿研究会の謎の重鎮などに再会!! おー、名古屋すごい!!
という訳で、また名古屋に遊びにきまーす!!
<おまけ>
一応おまけに、このイベントで準備した高円寺再開発に関する資料の一部を紹介しよう。見よ! このインテリにインテリを重ねた崇高な学術資料を!!! これで高円寺再開発は一目瞭然だ!