ジャカルタでは、割とチェーン展開しているゲストハウスに滞在していた。別に何の期待もしてなかったんだけど、これがまたよかった。
まず、スタッフのシフトがやばい。上の写真のおっちゃんが夜、その息子と思われる青年が昼。この12時間交代で永久に回ってる。この宿チェーン店っぽいけど他の支店とかそれぞれガラッと違う感じなので、直営で展開しているというよりもフランチャイズみたいな感じでブッキングのシステムを共有してる程度だと思う。なので、限りなく個人経営に近い様子。たまに日本のコンビニなどで、出勤時に寄っても帰宅前に寄っても、深夜に夜食を買いに行っても同じ店員だったりして、驚くときがある。コンビニの場合はその人の労働環境や健康が大丈夫か心配になるが、こういうゲストハウスみたいにのんびりした様子で働いてる場合は、謎の安定感があってたのもしい。しかもいつもマヌケな顔をしてやたらニコニコしている。
ついでだけど、インドネシア人って話しかけるとすぐニコーッとして返してくれるし、すごいやさしいのがいい。しかも一回話したら絶対覚えててくれて次からは会った時にいつもニコニコして「よう!」みたいな感じになる。第一印象ですごい親しみやすいので、あまり海外経験のない人でも受け入れやすいはずだ。ちなみに真逆なのが中国人。中国人はその辺の店なんかで話しかけても最高に無愛想で最高に態度が悪い。このため世界中で嫌われることが多いんだけど、実は中国人って中身はすごい優しくて親切。なので、最初の遭遇時に悪態つかれても別にその人は機嫌悪いわけじゃないので、もう一歩踏み込んで会話をしていくと急にものすごい態度が変わって心配してくれたり面倒見てくれたりするようになる。もちろん二度目からも超優しくなる。ま、要するにどこの人たちも中身は優しいんだけど、最初の表面的な感じが場所によっていろいろってこと。そんな意味でこのインドネシアは交流入門コースとしてもいいので、是非オススメだ。
あと、感動したのがインドネシア語しか通じないこと。普通、宿のカウンター業務なら英語ぐらい通じるんじゃないかと思うものの、それは大間違い。不得意どころじゃなくて本当に全く通じない。自分自身、英語は相当ひどいレベルだけど、超単純な会話ぐらいは何とかなるが、ここはそんなレベルじゃない。完全にゼロ。ま、もちろん我々外人としてはインドネシアに来た以上はインドネシア語を話すのが筋だ。でも、できない場合は向こうがこちらの言葉をできれば幸い。そしてどっちもダメな場合は共通で通じる言語を使うという順序になる。ということで、仕方ないのでこの宿での会話は基本的にgoogle翻訳。ま、お互いヒマ人なのでなので時間はたくさんあるからなんとかなったけど。
来てわかったけど、英語が通じないのはここだけじゃない。大学生や、各種イベントで会う人たち、空港やショッピングモール、観光地などでは英語通じるけど、それ以外、特にその辺の屋台でご飯を食べて、ボロい雑貨屋で日用品を調達したりして生活する分にはほとんど通じない。でもそう言う人たちの話す内容が一番面白そう。チキショーくやしい!
いや〜、しかしいま高円寺で「マヌケゲストハウス」をやってるけど、英語は大変。アジア訛りの英語で話されたら何とかなるけど、たまに米英訛りのわけのわからない英語で話すやつら(俗に言う普通の英語)がいて、やつらの話しは基本チンプンカンプンなので大変。「英語ももう少し使えないといけないなー」と思うこともたまにあったが、この堂々たるおっちゃんたちの姿を見ていると安心だ! たしかに世界には共通語的に使える言語は中国語やスペイン語など他にもいろいろあるし、とんだまぐれでスワヒリ語やタガログ語がお互い使える可能性だってある。やはり自分の交流圏に沿っていろんな言葉を少しづつでも覚えていくのが、異言語交流としては一番自然なやり方なんだろう。よーし、やはり英語は二の次だ。個人的にはやはり広東語と韓国語を少しはわかるのが先決だし、最近はどうもマレー・インドネシア語を話せたら楽しいことが増えそうな気もして来た! やはりそっちだ、そっち!
最後におまけ。そのゲストハウスはこちら。https://www.booking.com/hotel/id/oyo-141-fatmawati-cozy-residence.ja.html