中四国巡業② アオト作戦! 松山&今治

広島作戦を終え、翌11/30には船で愛媛の松山へ。

四国に着くとまずリサイクルショップを手当たり次第回る。実は業界でも有名なのだが、四国は昔からリサイクル品の掘り出し物の宝庫。最近はさすがにガラクタの山のようなリサイクル店がどんどん減ってきたこともあり、それでもまだまだ侮れない。今回は別に買い付けなどではないんだけど、昨今の四国リサイクル事情を知るための調査。買って帰りたいものが山ほどあったが、今回はそんなことやってる場合じゃない。日本中、どこへ行ってもリサイクルショップを回って相場とか各地の状況を確認してしまうのは、これはもう職業病だな〜

松山のイベント会場は高本という食堂。ここは前も遊びにきたことがある場所で、食べ物もとてもおいしく、いい場所だ。
松山と今治の愛媛シリーズは「相談会」というテーマで、みんなでああだこうだ話しながら、それぞれがもくろんでるふざけた場所作りの計画や、すでにある場所をマヌケ化する作戦を練りまくったりして、お互い火を付け合うと言う集会。
今回の『世界マヌケ反乱の手引書』の内容もそうだが、自分としては東京での経験に基づいていろいろ書いてるだけなので、当然ながらそのノウハウを地方都市では適用できないところも多い。なので、変に講演会みたいな一方的なトークよりこういう形の方がすごくいい。それぞれの場所での知恵を教え合ったりもできてやたら実用的だし。

案の定、イベントでは高円寺ではどうやってスペースを運営してるかなんて言う話に始まり、みんな自分がもくろんでる計画の話やらを出してくる。さらには、行政関係や大手企業で働いてる人も意外といて、そんな職場をどうマヌケ化するかっていう作戦を練ったりと、以上に具体的なイベントに! さらには、ドサクサにまぎれて愛媛のローカルFM番組の収録なんかも始まり、謎の展開に。とんでもない計画などもいくつか登場したけど、これは放送禁止なので、成功の際に披露することにしよう。
終了後は、近所の居酒屋で打ち上げになり、例によって深夜まで。いや〜、またさらに松山の友達がたくさん増えてよかった。

余談だけど、よく本にサインを求められたりもするんだけど、だいたいこんな感じ。愛媛大学の先生から「学生たちに読ませるから、やつらにメッセージ書いて!」と頼まれたので、これを。

翌日、中四国ドサ回りも中盤に差し掛かるにあたって、謎の台湾人ユミちゃんが合流。蛇口からポンジュースが出てくる完全にふざけた場所=松山空港にて。

松山を去る前に、何度か行こうとして行きそびれていた書店「本の轍」に。店主の越智さん、やたらゴキゲンな人でいい感じだった。中国や四国回ってると、書店の店主がみんなやたら陽気な人でいい。ここもいろんなイベントもやってるとのこと。またゆっくり来ないとな〜

松山から今治へ向かう途中、ちょっと寄り道。写真の彼が今回の愛媛シリーズの首謀者のアオトくん。「最近家借りたんですよね〜」と言うので遊びに行ってみたら、家賃5000円だって。俺の高円寺のアパートが月6万円だから、なんとこの家の一年分の家賃! 愛媛どうなってんだ〜!

さて、今治。この日のイベントは「ブックカフェ 森」。こちらも古民家を改装したようなメチャクチャカッコいい建物。やはり地方には東京にないものがたくさんあるな〜

立っても座っても快適な無敵の床=畳が最高。東京も畳の部屋とか店、もっと増えてほしい!!

今治でも相談会。とんでもない計画が続出する中、「うちの村には500人しかいないので誰も来ないけど、どうやってスペース作ったらいいでしょう」みたいな一休さんのとんちクイズのような質問なども飛び交い、それをみんなで知恵を絞るなど、有意義なイベント。
そしてまた、この森の豊島さんがまた高円寺と似てて商店街のじいちゃんばあちゃんたちといろいろやりながら独自スペースも切り開いてるという、なかなかの人物。そんなわけで、高円寺と今治で何か共同作戦やりましょうと、またもや無責任な約束をしてしまったので、これは何かやらないと! いやー、こう言うノリで何かが始まる感じがいいんだよね〜

例によって打ち上げ。みんな今治近辺の人たちなんだけど、高円寺みたいに全員が歩いて5分のところに住んでるってわけではないので、みんな本屋の2階に泊めてもらう人がいたり、車で車中泊して帰る人がいたりと、完全に村の寄合みたいな感じ。東京にいる時は「歩きか、せめて自転車で帰れる距離感で街づくりをするのが重要」と、思っていろいろやってきてるけど、地方の場合は、泊めてあげるスペースもあるし、車みんな持ってて停め放題だし、楽勝でクリアしてて「やられた!」と思わされる日々。

と、いう感じで、松山&今治の愛媛シリーズ終了〜。次は、「なタ書」藤井氏が待つ、四国のサザンクロスこと高松へ。