中四国巡業⑥ 津山 商店街露天風呂作戦!!

岡山の次は津山。
事前に、12/6に岡山、12/8に鳥取でイベントが決まった段階で、津山の人から「時間あったら飲みに来ませんか〜?」と誘いが! しかも津山って岡山市から鳥取に行く途中にあるので、これはもう遊びに行くしかない。ということで、急遽津山もツアー日程に編入! しかも、津山ってまだ一度も行ったことのない街だから、これは嬉しい! いやー、楽しくなってきた。
学生の頃から、隙さえあればバイクで1ヶ月も2ヶ月も旅行して回ってたり、無目的に海外に行ってフラフラ長期旅行したりしていて、本来は定住が苦手な性格なんだけど、店を開いてからはどうにもこうにも土地に縛られるようになってるので、こういう何がどうなるか分からない長期移動はすごく安心する。“一寸先は闇”の状態が一番心地いい。

「ちょっと飲みに寄りまーす」というノリだったんだけど、他の都市がやたら気合い入ったフライヤーとか告知とか始まったのにつられて、津山の人たちが勢いでフライヤーまで作ってくれた! 今改めて気づいたけど、「飲んだり話したりする会」って、単なる飲み会じゃねーか笑 いや〜、すごい! ただの飲み会もフライヤーにしたらなんだかイベント感出てくる! いいねー、今度から高円寺でも事あるごとに飲み会フライヤー作ろうかな〜

会場に到着〜
ブックカフェのような店で、「喫茶 曲がり」というところ。

店内は、奥の方が喫茶+書店になってて、いいところだ〜。数人で共同経営してる方式とのこと。2階もある。古い建物いいな〜

と、思ったのも束の間。店の外では、大の大人たちが何やら訳のわからないものをせっせと準備している。この店の人もいるけど、近所の業者の人やら店の大家さんやら、いろいろ集まってる。聞けば露天風呂。なんだそりゃ〜!
なんで風呂なんか組み立ててるのか聞いてみたら、「いや〜、昼に会って話してたら、なんとなく風呂でも出そうかって話になってね〜」だって。なんだそれ、最高すぎる!!! 普通、街でばったりあったおじちゃん同士で「路上に風呂設置しよう」ってならないだろ〜。「風呂でも行くか」の間違いじゃないの!? しかもえらい時間かけて風呂設置して、ああでもないこうでもないと大騒ぎに。その熱意はいったいどこからくるんだ!! しかもよく見たら、熱源はガスじゃなくて焚き火! 写真を見ればわかるかもしれないけど、鉄パイプがグルグル巻いてあるところで焚き火やってれば、自然とお湯が流れて風呂が沸くシステム。これも近所のオヤジが作ったらしい。すげー。路上で風呂に入るための執念が凄すぎる!!! いや〜、いいね。こういう大人たちの存在って重要だ。津山恐るべし!!!!!
東京でこれができるだろうか? いや、できない! これだけ時間に余裕のある本気の大人たちはいないし、路上で焚き火不可に加え猥褻物陳列罪のおまけ付きだ。くそっ、できねえ! 負けた!!

完全に猥褻物陳列罪。
しかも、市街地のど真ん中の商店街沿い。ここで恥も外聞もなくライトアップされながら風呂に入るの最高すぎる! 通行人からしたら、普通に商店街で買い物して歩いてたら突如風呂に入ってるオヤジがいる感じ。いや〜、めちゃくちゃいいな〜、これ流行ってほしい! どこでも風呂。
風呂設置に奔走していたおっちゃんたちも「これはいいな〜!!!」と大満足の様子。

さて、着々と露天風呂作戦が進行する中、店内ではイベント(というか飲み会)が始まる。なんと、店内には屋台があり、飲み会会場はこちら。この屋台、折りたたみ式になっていて、たまに野外や他所のイベントなどの時に出動させるとのこと。おお、高円寺の移動式屋台「のんべえ号」と同じスタイル! 写真中央が今回呼んでくれた、店の運営メンバーのひとりのタカツカさん。
で、津山人たちいわく「津山では、先に打ち上げやるんですよ〜」という。ほんとか!? なんと、先に打ち上げから始まって、徐々に二次会、一次会と逆流する感じ。すごい! そういえば津山ではパンク・ハードコアシーンが結構盛んで、ライブのイベントとかもよくあるらしく、そんな時に遠方から来たバンドなんかが打ち解けるために、先に打ち上げやったりすることもあるとのこと。なるほど〜、そんな技があったのか〜! 新しい!!
ということで、津山到着早々、いきなり飲み始める。津山スタイルいいな〜、高円寺でも導入しよう。

さて、飲み始めると、遠方からわざわざ来てくれる人とか、昔高円寺に住んでたけど津山に引っ越した人など、続々と登場して面白い。しかも「飲み会」というスタイルが良くて、別に決まったスタート時間もないし、みんな一斉に来るんじゃなくて、三々五々集まってきたり帰って行ったりと流動的。決まった時間にトークがあるわけでもない。…って、そうか、ただの飲み会だった。
でも、言われてみればトークイベントとかやっても、終わった後はそのまま帰る人も多く、主催側と一部参加者で打ち上げ行く感じが多いので、参加者と話す機会が少なくて、ちょっともったいないことが多々ある。でも、このいきなり打ち上げスタイルは普通に友達になるので結構いいかも。今度から俺も打ち上げだけやるイベントやろうかな〜

完全に赤ちょうちんの屋台で飲んでるのと同じ光景。

そんな頃、店の外では湯が沸いたとオヤジたちの騒ぎ声が。急いで外へ。足湯スタイルで引き続き飲み始める。外気は3度ほどだったので、最初はやたら寒かったけど、熱々の足湯なので意外と暖まってくる。
ハタから見ると完全に謎の光景。通りがかりの若者から老人に至るまで「えっ、風呂? いいなぁ〜」なんて話しかけてくる。「いつもやってるんですか?」「いつもはやらないよ!」なんて会話が。いや、平和すぎる!

そんな感じで、ひと通り飲んだ後は、「じゃあ、打ち上げで飲みに行きましょうか」ということに。おお、打ち上げの打ち上げが始まる! いや、三次会の次の二次会か。まあ、なんでもいいや。よし、飲もう飲もう〜
で、一番津山っぽいところに連れて行ってくれるという。
で、写真のいぶし銀の居酒屋に。常連ばかりの店で、これ確かにいきなり一見では入りにくい。やった〜、これは素晴らしい。

で、何を飲もうか考えてると「津山だったら瓶チュー飲まないとダメでしょ〜」と、これを勧められる。見たことない。
とは言っても、津山の地元の会社が作ってるやつではなく、合同酒精なので全国で売ってるはずなんだけど、なぜか謎の怪奇現象で津山ばかりで異常に飲まれているという。確かに、岡山・倉敷でも見なかったし、この後に行く鳥取でも誰も知らなかった。どうなってんだ、津山!!
ええい、こうなったらヤケクソだ。郷に入っては郷に従えってことで、ひたすらこの瓶チューを連続で頼んで飲む。意外と濃い。

店内は、完全に親戚のおばちゃんの家の台所みたいな感じ。居心地良すぎる。ここなら永久に飲める。

で、打ち上げの打ち上げもぼちぼちお開きになり、そろそろ解散かと思われたけど、まだ誰か飲みに行くというので「俺も行きたい!」と、さらに飲むことに。猫目というパンクバーに。さすが津山! もう深夜2時か3時ごろだったけど、まだ飲むところがあるってのがすごい。津山の人口って10万弱ぐらいで、この規模の街だと夜11時過ぎるとどこも行き場がなくなるのがいつものパターン。経験上、だいたい20万人規模の街になってくると、深夜までやってるBARとか歓楽街の街中華なんかがちらほら出てくるイメージ。そう考えると、津山やばい!

そんなわけで、迂闊にも4時半ぐらいまで飲んでしまい、振り返ってみると津山に着いてからずっと飲んでる。いや〜、しかも連続で飲んだ瓶チューが意外とダメージもでかい。明日は鳥取だ〜。早く寝るしかない!!
ということで、津山作戦終了。初津山、やたら楽しかった!! いや〜、飲みすぎて翌日の鳥取が心配だ〜