京大吉田寮にて香港支援イベント!!!

京都大学の吉田寮にて、雨傘運動の時のドキュメンタリー映画の上映会と、今回の逃亡犯条例についてのイベントをやるとのことで、いままた京都に! 雨傘運動を振り返りつつ、相違点や進化したところなども話し合おうってことで、なかなか有意義な企画。

そもそも、この京大吉田寮自体がいま自治の危機にも直面していることもあり、ここでやる香港イベントは重要。方や国家や社会の自治や独立に関することで、方や大学内の学生寮の自治と独立。一見別問題のような気がするけど、実は根底では同様の問題。

今日(7/14)も第二日目があるので、ヒマがある人は是非〜

立て看板による宣伝はいいね〜
100年不変の安定感!
今回は連休で交通費がべらぼうに高かったので、車で京都に。ボロすぎる素人の乱号(ドラえもんカラー)も吉田寮に来たら新車に見える!
京大にも香港連帯の立て看板
イベント後は近くの村屋へ。ここは以前から京都飲んだくれ界にその名を轟かせてる名店だが、2ヶ月前に現在地に引っ越し。引っ越しても同じだった!

【香港逃亡犯条例デモ】哀愁の左派は混沌の香港を切り抜けられるのか!?

香港の逃亡犯条例のデモが連日話題になっている。香港では前代未聞の大規模抗議が行われ、香港政府はまだ完全撤回はしていないものの事実上の凍結を表明。運動はかなり優勢に進んでいるものの、政府も開き直った姿勢を見せ始めるなど、まだ予断を許さない状況。

今回は雨傘運動での反省点などを踏まえ、やり方をいろいろグレードアップして進めて来たのが功を奏し、政府を相当ビビらせることに成功した。そう、政府に対しての圧力が効くか効かないかは、政府がビビるかビビらないかがが分かれ目。その点では今回の香港はかなりの成功を収めているんじゃないだろうか。

さて、はたから見ていると、香港の民衆運動がすごい盛り上がりを見せ、すごいすごいと賞賛の嵐。日本でも誰でも応援している状態で、左派は「香港の反体制運動すごい!」と喜んでるし、右派は「やはり反中国の声は大きい!」と喜んでる。中道リベラルな人たちも「やはり民主主義を求める声は大きい!」と声援を送る。要するにみんなが「香港には希望がある!」と、勝手に自分の解釈で希望を見出している。それもそのはず、報道を見るだけではものすごいデモ隊が政府を圧迫している事しかわからない。でもまあ、強権政治に対して民衆が声を上げて押しまくっていることはいいことなので、みんなが喜ぶのも無理はない。

自分自身、そこまで事情に詳しくないまま香港入りして、「いや〜、すごいことになってるね〜!」と連日デモを繰り広げている香港各地の友達を訪ねてみると、意外と拍子抜けで「うん、まあまあだね」「いい線いってるけど、いい事ばかりでもない」みたいな返事が返って来る。元気な顔してる人ばかりではなく、そんなにテンション上がってない。あれ、そんな感じなんだ。

日本国内で、左派、右派、リベラルなどが勝手な解釈してるように、香港現地でもいろんな勢力が入り乱れて一緒にデモをやっているだけにかなりのカオス状態。誰もが「よっしゃ〜、自分たちの意見は間違ってなかった。ついに政府を追い詰めてる!」と喜ぶ一方で「ありゃ、どうも自分らとは違う意見で盛り上がってるな〜」との不満も。

では、その中の感じを少し紹介してみよう。香港には民主派、本土派、左派などの潮流があり、それらが今回のデモに参加している。まず民主派は、野党の最大勢力で、今回のデモの中でも一番勢力が大きい。雨傘運動の時もそうだったし、香港の民主化運動は基本的にはこのあたりの人たちがリードしている。独裁や強権政治に反対して民主主義を守ろうと訴える主張だ。

そして本土派。これは結構ヤバい。本土とは「地元」みたいな意味で、香港は中国内地や中国政府とは関係なく、香港は香港だという主張。とりあえず中国を毛嫌いしてて、政府も民衆もひっくるめて中国を排除する、香港ナショナリズムみたいな感じになりがち。やたら過激路線を取りたがるのも特徴。ヨーロッパで極右が増えたり、アメリカのトランプみたいなのが安直な排外主義を主張したりするのと似てる傾向。

そこで若干影が薄いのが左派。民主主義を守るのは大事だけど、その先にもっと重要なものがあるだろ、金持ちが牛耳って貧乏人から金を巻き上げてる現状とか、諸々の問題を解決しないと世の中良くならないだろ、って感じの主張。中国の強権政治への反発と同距離で金持ち&金もうけ中心社会へも反発する。香港は日本以上に弱肉強食社会全開のところなので、若者の貧困問題なんかも大変で、そういう時には彼らの主張は響くものの、今回のように「香港の自治を守れ」ということがメインになりがちの運動の時はどうも言葉が響きにくい。ちなみに、個人的な話だけど、自分の香港の友達たちは音楽をやってたりアートスペースや店をやってるような人たちが多いこともあって、この界隈が多い。彼らは国外の友達もたくさんいたり、生活と直結したところから世の中を見ているので、排外主義は嫌うし、民主主義というシステムのみに頼ることもしない。この感覚、日本でもわかるな〜

さて、主に3つを挙げたけど、もっと細かく言うと、同じ民主化にしても中国内地も含めた中国全体を民主化すべしという勢力や、中国内地は知ったこっちゃないけど高度な自治を守り香港だけは民主的な社会を維持したいという勢力、あるいは香港独立してシンガポールのような都市国家を目指す人々などなど、いろいろある。こんな人たちが混在したまま同じ目的に向かってデモを作り上げている。

それと、今回のデモには参加しない人たちとしては、「香港は中国の一部分なので北京政府に従うべし」という主張の建制派と呼ばれる人々がいて、それが現政府の与党。北京政府と関係が良かったり、中国に足をどっぷり踏み入れて商売をしてる人なんかはこの勢力なことが多い。ジャッキーチェンなんかはその典型で、最近は中国政府の点数稼ぎみたいなことばかり言っている。80年代文化を通ってる人なんかは、香港=ジャッキーチェンなどと思って、初対面の香港人に「香港!? ジャッキーチェンでしょ!」とか言うと、100%嫌な顔されるので気をつけてもらいたい(笑)。

さて、そんなところで、香港現地でも各派のせめぎ合いは大きい。本土派はイケイケの過激路線の人が多いので、「民主派はやる気ねえ!」と不満があるし、民主派は民主派で本土派のような右派路線を封じようとしてる。現に香港にいた時、数万人のデモ隊が警察本部を包囲している時、突如本土派の人たちが最前線に現れて、警察本部への攻撃を訴える大演説をして群衆に突入呼びかけたものの、ブーイングを浴びて断念して帰っていくという事も目の当たりにした。うーん、いろいろとギリギリのところでやってるんだな〜。しかも、今回の巨大運動では、デモ初参加の人が膨大にいて、しかも10代から20歳前後がめちゃくちゃ多い。その彼らがどういう考えで参加していて、これからどう言う考えを持つのかは完全に未知数だ。

とりあえず今回はリーダーがなく、多数のグループが独自判断で行動を決めていくという運動の作り方なので、いろんな方針が各所から呼びかけられ、それをみんなが選んで大まかに行動が決まっていく。これはすごい画期的で、新しい行動力を生み出している一方で、急転直下なにがどうなるかわからない危うさも含んでいる。

そして、ここまででかい運動になってくると、従来の潮流とはまた別に新たなグループなんかも続出。その流れで、先日の立法会(日本の国会に相当)占拠の行動なんかも出てきたりもする。で、いろんな新しい事態がどんどん出てくるんだけど、その辺はネットで書きまくるのは良くないので、直接話したほうがいいような気がしてきた!!

ということで、これ以上の話は、7月7日(日)の高円寺報告会にて!!!!!

イベントの詳細はこちら!

7/7(日)香港報告会やりまーす!!!!

Facebookイベントはこちら↓

https://www.facebook.com/events/199996670941969/

【香港逃亡犯条例】リーダーなく、誰と交渉したらいいかわからない運動

香港関連のニュースを見ていたら、ふと見たことある名前が…。あっ!! 「區諾軒」!

こいつは高円寺にもちょくちょく遊びにくるやつで、飲みまくると超ご機嫌に呑んだくれる最高にマヌケなやつで、大アホすぎて面白いやつだ。ずいぶん前から飲みには現れていたんだけど、気付いたら区議会議員になり、いまやいつのまにか立法会(日本の国会に相当)の議員に。呑んだくれてるときと政治家の時のギャップが面白すぎるので、マヌケゲストハウスにはいつも彼の選挙ポスターが貼ってある。ちなみに區さん、以前は「左翼21」という身も蓋もない名前の政党だったけど、今は民主党に所属。まさかこんな所でこの名を見るとは! ま、これは余談。

さて、その産経新聞の記事が良かったので少し紹介してみたい(記事は下に貼ってます)。今回のデモはリーダーがいないのが良かったということ。區諾軒先生(笑)が言うには、これまでのデモとの違いはリーダーが存在しないこと、そして、そのため政府も誰と交渉していいのかわからなかったという。そう、これはものすごい重要なことで、無数の民衆の力を政府に感じさせるにはこれしかない。完全に指揮系統が出来てしまったらそれは権力者からしたらそんな楽なことはない。うまいこと懐柔して無力化されてしまったり、大弾圧で指導部を潰されたりする。そしてその過程でも全部の重圧がその中心の人々に押しかかり疲弊する。デモは軍隊ではないので、強力なリーダーや指導部が出来たら、逆にとても弱くなる。

もちろん、完全に中心がないわけではない。呼びかける主催者的なグループはあり、彼らが大まかな方針を立てて呼びかける。しかし、香港現地で動いてるいろんな人からも効いた話だけど、雨傘革命の時の反省として、全体で統一行動をしすぎてうまくいかなかったことが多いという経験を踏まえて、今回は各自の小さいグループが無数にあって、そのグループごとに独自に判断して動いているという。主催者を信用していない。ただ、信用しないと言ってももちろん敵対してたりバカにしてるわけじゃない。ちゃんと主催グループを尊重しつつも「人任せにしていたらダメだ」という意識がだいぶ広がっているという。おおー、これは強そう。この運動が始まる直前、香港に人たちはひたすら会議を重ねて、雨傘運動の失敗をどうやって克服するかをずっと議論していたとのこと。そしてそれが自然と出来てきたのがこの小グループ作戦。これはみんながちゃんと考えないといけないのでかなり高度な作戦なだけに、今回は香港の人たちが本当に真剣に取り組んでるっていう証拠だ。

さて、実際に現場でも機動力がすごい上がっていて、警官隊が鎮圧に攻めてきたら衝突は各所でしつつも、みんなあっという間に退散して、違う場所に登場したり、警察がいなくなったらまた戻ってきたりとゲリラ的に動きまくっているという。こうなったら、特定の人や場所などが中心となってしまって、そこを鎮圧されたら負けみたいなことは起こらない。これ、相当最強。こんなのだったら、政府としてもデモの中心の人を脅したり懐柔したりっていういつもの手が全く使えない。民衆の怒りが解ける手を考えるしか無くなる。

ただ、中心というのは徐々に出来がち。この戦術と状態をどこまで維持しつつ続けられるかっていうのはすごい興味ある!!! こんな作戦で動いてる過去の例なんてすごい稀なので、これは本当に新しい試み。人間、切羽詰まるとすごい知恵を生み出す。この追い詰められた状況の香港社会がいまとんでもないものを生み出しつつあるのかもしれない。

(以下、産経新聞より)

産経新聞は普段はリーダーや権力者に媚びたみっともない点数稼ぎ記事ばかり書いてるくせに、敵が中国となると急に生き生きし始める犬みたいな新聞だな〜、と一瞬思うもののこの視点の記事はとてもいい!(一応褒めてます)